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監督  クリント・イーストウッド

出演  マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス、フランキー・マクラレン、ジョージ・マクラレン、ジェイ・モーア、     ブライス・ダラス・ハワード

 

感想をアップする前に、東北関東大地震が起こってしまい、この映画の上映が中止されたようだ。 だから迷ったが、これはもともと私がノートに着けていた感想録を自分の記憶用に書いているものなので載せておこうと思う。 

イーストウッドさんの長い映画人生はどんな映画で締めくくられるのだろうという興味はどうしてもあるので、彼の映画は見ずにはいられない。出演していてくれればもっといいのに…と思っている。しかしこの映画はTVなどで流される広告を見ていると…超能力者とあの世を見てきた異常体験者?…怪しげな映画になりそうな危うさがあるような気がして、見に行く姿勢としてはちょっと引けていた。コナン・ドイルの晩年とか…アガサ・クリスティの作品の霊能者とか降霊の集まりとか…あの頃ってそういう流行?があったのかなぁなどと思うけれど…なんで今?みたいな。でもだから今?なのか、とも思ったり…(なんでか)霊能者の青年と、死後の世界を垣間見てこの世に戻ってきた女性と、頼り切っていた双子の兄を突然亡くした弟と…。それぞれ全く違う状況下にあって、本来なら接点のあるはずのない3人の人生が、ある時偶然交差したからドラマになったのだが…はたしてその出来事に神か霊か何かの力が働いたとして、それは運命と言えば事々しいが、偶然と言えばみもふたもない。3人が3人、ともに出会いによって癒されたというか、生きる力を得たということで、だからその偶然がドラマになった…ということだな?と理屈っぽく思ってみた。 すべての小説や映画は出会いのドラマだともいえる。時と人が、人と人が、何かと何かが。 そういう意味では間違いなくこれはドラマだけど…と、なんだかまだ憮然と思っている。マットさんがどんどん人の好い気の弱い中年の男の体になっていくようで…妙に心配。