「マザーウォーター」 [DVD] 「マザーウォーター」 [DVD]バップ 2011-05-11
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監督  松本佳奈
出演  小林聡子、小泉今日子、市川実日子、加瀬亮、永山絢斗、もたいまさこ、光石研、

見落としていたので、リバイバル上映を見つけて見に行った。
小林さんも好きだけど、もたいさんの醸す空気が何とはなく好きだ。
だから…何気なくだけど?もたいさん出てたなと後で気づくことがある映画…結構見ている。 小林さんは映画では3作くらいだけど、もたいさんは思い付くだけでも数えてみると10本近くの映画に顔があったような…。  でもその中で最高なのはやっぱり「かもめ食堂」と「トイレット」だね。  このお二人に加えて加瀬君だから見たいな。でも監督は知らないんだよね。見落としていると言えば「めがね」もだし「プール」もだし「東京オアシス」も何だけど…。出演者が重なっているのでみんな同じ監督の一連の作品のような気がするのだけれど…監督は違うんだねって改めて気が付いた。
この作品の時間の流れとか人間の関係とかなんとなくいいんだけど…いいなぁ…って心では思いつつ…現実にこの空間では私は優しい息ができるとかって幸せなことにはならないんだろうな…と頭の片隅では分っている。 この空気の中で生きるためには時間と空間と距離の3次元での呼吸の仕方の達人にならなければなぁ。
羨望はあっても達人になるしんどさを考えてしまう。 私は俗人中の俗人でもっと饒舌な世界でしか生きられないよーということを再確認してしまった。
でも、映画の世界で眠たいような温度に浸るひと時はそれはそれでいいのよねぇ…だからそれなりにこの世界のファンはいるわけで? 似た空気感ではあっても、ただ監督が違うと映画の質の密度に違いは感じるなぁ…好き好きだろうけどね。 舞台は京都、昔の水の都、私が住んでいたころは有名な井戸はずいぶん枯れていたけれど…それでもまだいい水のおかげで美味しいものがいっぱいある。 その都でのお豆腐屋さん以外の生活、西陣とかあのあたり以外のところでのお風呂屋さん意外は…生活していかれないだろうなぁ。 あああこんなことを考えてはこの映画の空気は楽しめないよ。世知辛いなぁ私って。いやだ!