サァ、この俳優さんの何を語れるというのでしょう? 私に?
世の中にセクシーと言える男優さんは山のようにいます。
しぐさや表情や、つまり立ち居振る舞いや科白の表情でセクシーさを漂わせる人は山のように。
ジェームズ・ディーンは勿論あの表情で、アントニオ・バンデラスはその姿で、アル・パチーノはその目で、ガブリエル・バーンはそのスタイルで・・・あげれば限が無いというより、印象に残ったすべての俳優さんが、作品のどこかでふっと表現する魅力こそが「セクシー」だという気がしています。
ところがアンソニー・ホプキンスは全身がセクシーの塊なんです。私に言わせれば!
どこにいてもどんな役をしていてもそこに彼がいるとその場が匂いたつのです。
そんな気がする俳優さんです。
「日の名残」のひっそりとした執事役をしていても、「ジョー・ブラックをよろしく」の老いた愛情深い父親役をしていても、「アミスタッド」の老成したしたたかな元大統領?を演じていても、「アレキサンダー」の脇で地味にプトレマイオスを演じていても、一人の男性がセクシーにそこで輝きを放っているようなのです。
ですから「羊たちの沈黙」や「ハンニバル」のような彼のエモーショナルな力量全開作品となると、もうめちゃめちゃに魅力的です。
すべての表情、すべての動作が完璧に引き寄せビームを発しているようで、怖いのに映画に没頭させられてしまいます。
知らずに彼が動いている世界に引き寄せられて臨場してしまう感じです。
私はつまり難破!という有様です。
おかしなことに彼の作品に吸い寄せられるくせに彼がセクシーだということに気が付いたのは、なんと・やっと「マスク・オブ・ゾロ」でした。
この作品を見て、剣を構えてたつ後姿・その背中の線に「あぁ、そうだったんだ。彼は真にセクシーなんだ!」と感嘆したのです。
セクシーさでアントニオを完璧に凌いでいたのです。
この方はどんなに老いても、銀幕に立ちさえすれば、それこそ「銀色に輝くセクシー!」を見せてくれるのではないかと思っています。
でも、まだ見ていない彼の沢山の作品があるので、私にとっては「これからが楽しみな!」俳優さんでもあるのです。
それに「高慢と偏見」の後でふとアンソニー・ホプキンスの寝てばかりいるのんきなエマの父親とコリン・ファースのナイトリーで「エマ」が実現しないかなぁ・・・と、思いました。
あんなのどかな老父役でもセクシーに出来るものか?って挑戦?
出来たりして・・・いや、出来ますって!