ファミリー・ツリー
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監督 アレグサンダー・ベイン
出演 ジョージ・クルーニー、シェイリーン・ウッドリー、アマラ・ミラー、パトリシア・ヘイスティ、マシュー・リラード、ジュディ・グリア、ボー・ブリッジス、ニック・クラウス
テアトルで1週間だけ上映しているのを発見して、あわてて出かけました。見損なっていたので。 見に行って正解でした。
夫婦という事を考えるとき…考えたくないことの方が多いのだけれど…なんとなく示唆に富んだ映画でした。 哀れなことに夫婦の穏やかな愛でさえも、様々な波に洗われずにはすみません。 油断した時に穴を掘って待っているのでしょうね、人生!ってやつが。 妻がこうならなかったら…どんな老後が待っていたでしょうか?
見ないで済む物は見ないまま終わってほしいですか? それともどんな背信も見過ごしたくないですか? 目をつぶっていればやり過ごせるものはやり過ごしたいのが…年を経た夫婦ですか?
さて、他人の人生だったら…見て…他山の石だ…で済むかもしれないお話です。
なんだかそれを覗き見してしまったような…居心地の悪さがありますけれど…この夫が追求し、見据えていったものこそが…夫婦の絆の強度でしょうか。この夫のうろたえ、困惑、怒り、驚くその様々が…油断していたツケの重さです。
うちの絆の強度は…なんて私みたいに年数を経た夫婦は思ってしまうでしょうね。 何しろ私の40年に渡る信頼はつぶった瞼の上にあるのですから。 彼も何事もなく行ったら、男に捨てられた妻は後ろめたくもおとなしく元のさやの中で首をすくめて巣篭りしていてくれたかもしれませんものね。 そう彼女の幸せは…本当の愛だと思っていたものに裏切られたことを知らないですんだことでしょうけれど…捨てられるはずだった夫の幸せはこの過程で 結びなおせた娘たちとの絆でしょうか。 絆は結びなおすことができるものなのかもなぁ…それは親子だったからじゃないの? 真実を見ることは本当にいいことなのかなぁ…。 あの妻が生きて戻ってきたら…? 大家族の?一族が面白かった。あの自然がそっくり残ることになって何しろ一番良かった
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