紀元前1万年

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監督  ローランド・エメリッヒ
出演  スティーヴン・ストレイト、カミーラ・ベル、クリフ・カーティス

アメリカ映画を見るならやっぱりこの手のだね!って思いました。
大画面で見るのに文句ありません!
物語は素直で単純、分かりやすくて感情移入もしやすくて、映像は本当に楽しくステキでスゴイ!
マンモスが生きていたのは紀元前1万年?そういえば少し前に凍土から出土した毛のついたマンモスを見に行ってきましたっけ。
変な友人がいて「私行きたいのよ、頼むから!」って、「えーそんなものに2千円も払うの?」って、一寸思わないでもなかったのですが。
「ロマンを感じるんだ」って言うんだからしょうがないですよね?
でも見ておいてよかったかも?
映像の中のマンモスはちょっと可愛くて、なかなかの迫力。
化石のマンモスを見ておいたせいか妙にリアルに感じられましたし。
牙を切られたマンモスが本当に哀れで、くびきを外されても暴れださない疲れ切ったマンモスが本当に可哀相で、恋人たちによりマンモスに感情移入しちゃったかも。あのすごい巨大なタイガーとか森林の中の恐怖の巨大ダチョウ風飛べない鳥の口とか・・・面白かったなぁ。ロスト・ワールド」を見る感じ?
エジプトを思わせるあの巨大建造物の作り方・・・あれもちゃんとTVの歴史モノかなんかで見たピラミッドの作り方通りでウンウンやっぱりこうやって作ったんだな?なんて楽しんじゃって。後の問題は旦那がエジプトへ行く気になってくれるかだなぁ・・・と、実に素直な楽しみ方をして満足して帰ってきました。
あんなに大昔?の恋がこんなに現代的だったのかはさておき、あの青い目の少女きれいだったなぁ。これで黒い目の青年がもうちょっとハンサムだったらなんて・・・余計なことか。

隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS

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裏切り御免 裏切り御免
The THREE(布袋寅泰×KREVA×亀田誠治) The THREE 亀田誠治PONYCANYON INC.(PC)(M) 2008-05-07
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監督  樋口真嗣
出演  阿部寛、松本潤、長澤まさみ、宮川大輔、國村隼、椎名桔平、甲本雅裕

なんかなぁ・・・できの悪い映画もどき冒険漫画見ちゃったなぁ・・・って言う感じもなくは無い。安部寛さんが出ているのに。久しぶりの彼の私も見たい本格俳優業!ここのところちとTVでパターン化してやしませんか?という気がしていたので、戦国武将?いいじゃないそれ!式気分で期待して行ったのですよ。私的には仲代達矢・加藤剛・草刈正雄系?(つまりもっと良い映画出演あっても良いのに・・・何故だろ、不思議?系仲代サンを除く)最も行くかどうか非常に流動的気分だったのだけれど、長澤さんファンの旦那(多分本人は黒澤ファンだと言ってもらいたいのだろうけれど?)が見に行こうと言うので・・・ね?
非常に上手い脚本があるか、お金をかけたCGで見せるか?だろうね・・・本歌取りをするのなら。でもその両方がちゃちだったら?
インディ・ジョーンズとかトレジャーハンターとかロード・オブ・ザ・リングもどきでオリジナリティの感じられない戦国時代的?セットCG?背景が安っぽいんだもの・・・(まさかそんなに費用かけていませんよね?)じゃ、せめて物語のスピード感と波乱万丈?期待・・・と、思ったのだけれど、それも最初は乗っていけるかと思ったんだけれど・・・。物語に引き込むには庶民農民への感情移入が出来るか出来ないかだね・・・この脚本の場合?でも群衆がつかめなかったんだな・・・武蔵の気持ち次第だったんだもの・・・なんて思ったのだけれど?まァ若い二人は頑張っているんだけど、「カッコイイだろう、俺?」が目に出すぎだよ。それとも唯単に雪姫が勇ましい時は彼女の体格のよさが生きていたのに、女性になるとそれが裏目に出てしまったから・・・って事にすぎなかったり?するのかも。
だって内掛けを着て現れたとき・・・あァあァあ・・・日本女性も着物が似合わなくなっちゃったんだ・・・これこそ時代かも!なんて思っちゃったんだけど。せめて着付けする時工夫してあげれば良いのに。
「コマーシャルで見るりえさんは本当に惚れ惚れするほど着物が美しいのにねぇ・・・」と言ったら「年が違うだろ。20歳ぐらいも違うだろ?」「まさかぁ!」と絶句したのだけれど。結構惜しげもなく?良い俳優さんチョコットずつちりばめていたのに生きなかったなぁ。残念。
「しょうがないなぁ・・・次郎長に期待しようぜ。」いや全く御同感!

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奇跡のシンフォニー

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「奇跡のシンフォニー」オリジナル・サウンドトラック 「奇跡のシンフォニー」オリジナル・サウンドトラック
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 「オーガスト・ラッシュ」

監督  カーステン・シェリダン
出演  フレディ・ハイモア、ケリー・ラッセル、ジョナサン・リス=マイヤース、ロビン・ウィリアムス、テレンス・ハワード、ウィリアム・サドラー
これも飛行機の中で見た映画。まだ日本では予告編にも現れていないと思う・・・ってことは邦題はちがうかも。と、思っていたら、帰ってきた途端に「奇跡のシンフォニー」という邦題で広告を見つけた。
機内で「ジョナサン」さんに会って、彼がまた一つ魅力的になっているのを嬉しく思ったのだ。フレディ君は持ち味全開!
だけど子役の凄さを見るたびに、彼らが凄ければ凄いほど、妙な不安を感じてしまう。
「彼らの将来に幸あれ!」
フレディ君の天使性?を拡大したような現代のお伽噺・・・フェアリーテールズそのもの。
音楽そのものが奇跡。家族を結ぶ強い本能的な絆、という夢!
ロビンとその配下(羽の下?)にある孤児たちという現実が味付け。
でもその味付けも音楽に彩られてソフトランディング?
ロビンさんがやっぱり彼の出ている間は映画を独り占めしちゃうのが快感。フレディ君に負けなかったね。彼自身が音楽を愛しているのが分かるしね、彼自身がいつも稚気に溢れているから、そしてやっぱり上手いから。
何も文句のない映画。フレディ君の愛らしさに思う壺にはまり?、ケリーの美しさと、ジョナサンの素敵さと柔らかさ(父子がそれと知らずギターを弾く情景など)に見とれ、ロビンと子供たちが織り成すアンサンブル、ドタバタを楽しみ笑い、音楽の数々に酔って、楽しみどころはいっぱい。
でもそれでちゃんと祈りが通じて、思いがかなって、幸せに成って
「あああ本当に良かった!」と家族が引き付けられ、近づいていくところで、うるうる・・・「そうなると分かっていたけど、そうなってよかった。」と素直一途になれた私でした。その後の眠りは音楽に包まれて心地よくて・・・
 

銀色のシーズン

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銀色のシーズン 銀色のシーズン
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監督  羽住英一郎
出演  瑛太、田中麗奈、玉山鉄二、青木嵩高、杉本哲太、國村隼、佐藤江梨子、田中要次

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雪国が好きで、雪景色が好きで、スキーやスノボーが好きで・・・そんなことはどうでもいいけどスピードが好きで・・・って言うならこの映画は見に行く価値が十分ある。居やそれよりもっといいかも。
札幌で2年間スキーを一緒に習っていた教室仲間の友人と見に行きました。この映画を見に行くなら最高の相棒です。見ながら彼女がこの映画見たくなった気持ちが痛いほど分かった!つもりです。
初めてスキーを履いてあのスキー場、朝里のスキー場の一番天頂に立った時の事を本当に懐かしく思い出しました。
眼下はクリスマスランドでした。暑寒別の山々が海の向うに真っ白に輝いて、朝9時のスキー場はパウダースノーに覆われて真っ白な中に姿の美しいトドマツ、カラマツが・・・
もう五年以上もスキー場には足を踏み入れていませんが、見ている間中行かなかったその年月が物凄く勿体無いことのように思われました。
「あー、何でスキー続けていなかったんだろう!」って。
もっともその後二人でディナーを食べているうちにすっかり元の木阿弥?シティウーマン?に戻っちゃいました。銀座で彼女との新年会も兼ねていましたからね。
やっぱりスキー場は遠くて、寒くて、危険がいっぱい。
昨年そういえばまだあそこでスキーをしている友人(もう68歳は過ぎている?)が高校生の暴走族に後ろから吹っ飛ばされて、背骨を傷めてシーズン棒に振ったってメールが来たのでした。
あの3人の兄ちゃんたち、どんな事情があろうとも、あれは迷惑行為そのもの。危険運転!そのものですからね。言い訳は許されません。
ゆめゆめ夢を見るべからず!あれは「世界最高峰のスノースタントマンのお仕事だ!」と見に行ったスノボーかじり坊や&嬢やには心してもらいたいですね。
でもそれをちゃんと心に留めた上は、思いっきりあのスピード感をお楽しみください!でしょうか。
とにかくかっこよくて、スリル満点で、最近の私お得意の科白「どうやって撮ったんだろう!」に満ち満ちていました。
実に楽しい2時間でした。
物語なんかどうくっつけてくれても良かったんですが、ホントいうとあのスタントだけで全編仕上げてくれても十二分に楽しめたでしょうが、それでもなかなかそこそこ物語りも楽しめて(年甲斐もなく?我にもなく?ほろっとしてしまいましたし、感動もしちゃいましたし)・・・あの元気の良い3人の兄ちゃんがはつらつしてたし活きがよかったし・・・「よかったねぇ・・・!」って。

グッド・シェパード

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監督  ロバート・デ・ニーロ
出演  マット・ディモン、アンジェリーナ・ジェリー、ジョン・タトゥーロ、マイケル・ガンボン、アレック・ボールドウィン、ウィリアム・ハート、ロバート・デ・ニーロ、エディ・レッドメイン、タミー・ブランチャード、オレグ・ステファン、リチャード・ヘイズ、マルティナ・ゲディック

ヤレヤレ、映画に飢えていました。忙しくて・・・ここのところ。やっと見られる久しぶりの映画、この作品に間に合いました。ロングランですね。「ヴィーナス」はもう手遅れだったのに。
それにしても見ごたえのある配役陣がそろいましたよねぇ・・・好き嫌いはともかく。それがこの作品をより一層重厚にしていたことは確かです。贅沢なあり方ですが正攻法なのかな?
マット・ディモンは「グッド・ウィル・ハンティング」から見続けていますが不思議に妙に魅力があります。本当なら埋もれてしかるべきあの「オーシャンズ」においてすら彼はちゃんと自己を可愛く際立たせていますものね。つまり私は好きです!
主人公がこれだけ語らないこんな長い映画ってそうは無いでしょうね?それなのにちゃんと感じさせて伝えてしまう(語られないだけに?こっちの都合のいい解釈にすぎないのかもしれないんだけれど)ところが魅力でした。つまり?伝わっていると思わせてくれたところが魅力的な映画でした。
主人公がしゃべり過ぎないと想像の余地がありまくり?思う様自分にひきつけることが出来ます。
これは映画の大事な資質の一つです・・・と、思います。
キューバ事件の記憶はまだ当時中学生から高校生くらいだった私にもあります。アレン長官も覚えています。
彼らの裏側にこんな物語があったのか!という観点だけからでも興味深い映画ではあったのですが、それ以上に映画の中の夫婦・父子は時代を写して、当時を思い出させる色合いがリアルでした。
冷戦下の米ソが、あの頃のニュースが色鮮やかに甦ってくるようでした。組織が必要とされ、それが構成されていく時、その足元には多くの踏み潰され足場となったものがあるに違いありません。
その時代時代が要求する生贄でしょうか。
そういう意味では普遍的な物語に仕上がって色あせない作品だと思って感心して見てきました。
あのジュニアを演じた俳優さん。あの立場であのように親を共に愛し憧れて(心を砕いて?)育ったならこの様に繊細で華奢に壊れ物のように育つだろうなぁ・・・まさしく!という感じで父子のドラマを際立たせてくれたようです。
「善き人のソナタ」は今年見たばかりの映画なのに、あの映画の中のマルティナさんとこの映画の中のマルティナさんを分かつ何かが女優という資質なんだなぁ・・・!
そしてボーンのマットとこの映画のマットを分かつものも・・・!
だから映画が好きなんだ。
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恋とスフレと娘とわたし

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監督  マイケル・レーマン
出演  ダイアン・キートン、マンディ・ムーア、ガブリエル・マクト、パイパー・ベラーボ、トム・エヴェレット・スコット、ローレン・グレアム、スティーヴン・コリンズ

見ている時は笑っちゃったんですが、見終わってみると・・・他の人も笑っていたし・・・なんていいわけをしたくなっちゃいました。
ま、実際私の隣の一人出来ていたお兄さんも、お隣のおばさんたちも結構声を出して笑っていましたよ。大体物凄く怪訝です。この映画一人で見に来るお兄さん!おかしくない?
それはともかく、私だってダイアン・キートンさんの名前が無かったら見に行っていませんよ。「恋愛適齢期」が余りにツボに填まっていたので二匹目のドジョウを期待しちゃったんですね。予告編の「娘を案じるお母さん」には興味津々!でしたし。
だって、私の周りには結婚していない息子を持っている友人は山ほど、だけどそれに負けないくらい結婚していない娘を持ったお母さんも山ほど!しかも娘のお母さんほど娘の結婚を心配していない人が多いんです。
「だってさ、結婚されちゃったら今みたいに楽しく遊べなくなっちゃうもん。娘の旦那に気兼ねしながら遊びたくないわ!」
「海外旅行行くのに最高の同行者は娘よ。結婚して長く家を開けられなくなったら困るもん。」
「結婚してもいいけど、相手の人には私たちと同居が条件よ。息子は出して、娘夫婦と暮すのが夢なの。」
なんていう長閑なお母さんばっか!
それなのにあの?アメリカに娘をいい人に縁付けて結婚させるために奮闘努力するお母さんがいる?こりゃ見てみたいジャンみたいな乗りでした。
そしてあのお母さんには、その言動にも、物凄い速射砲みたいな会話も、大いに笑えました。だけど落ち着けばその笑いは苦さにさも似たり?可愛いけど可愛くない!キュートだから許せるって範疇は逸脱・・・と、私は思いました。
彼女の三人娘は何かと言えばうんざり顔の?亭主を(彼を)引き連れてお母さんとドッキング?常に寄り集まってそりゃ楽しいでしょう!かしましいったら・・・あのシチュエーション、親離れも子離れもどっちも出来て無いじゃん。問題は三女だけじゃないでしょ・・・それもあのアメリカで?ってことは世界中が親離れできない子離れできない親子関係ばかりってこと?さもなければ子殺しか親殺し?なんて・・・思えちゃいました。
しかもあの三女さん、こともあろうに二股、それも余りにひどい二股!究極の二股!人間としてあれは無いでしょ?あんな優柔不断な人が幸せになれるとしたら・・・なんかが間違っている。
あなたは彼女の決断の無さを、乃至は決断の遅さを許せますか?それをも可愛いと思えますか?と男に突きつけて、男はおおらかさこそ望まれるんですよ。観念しなさい。許しなさい!お義兄さんたちを見なさい!皆幸せであるために忍耐しているでしょ、と言い聞かせる?・・・聞かせている映画でした。って?やっぱり、クソ!笑ってしまった!っていう映画でした。
マンディさんが確かにしょうがねぇなぁ・・・っていう娘を上手に演じていたことも確かっていうか地?みたいな。
ただね、食べ物だけは実に豊富でしたね。スフレか!京都の六盛茶庭のスフレ食べに通ったこともあったなぁ・・・スフレを上手に膨らませる女性なら他がどうでも許せるか!自分ひとりの食卓にあの料理を載せるような女なら男は皆何でもOK!かもね?
リンド夫人も言っていたではありませんか。「男は美味い物を食べさせれば操縦は簡単」って。
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監督・ばんざい

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監督  北野武
出演  ビートたけし、江守徹、岸本加代子、鈴木杏、吉行和子、内田有紀、藤田弓子、モロ師岡、井手らっきょ

北野武さんというかビートたけしさんというか、私の中では区別が付いていないほど、余り興味ない・・・と言うのが本音です。
「座頭市」しか撮った物も、出たものも映画は後にも先にもこれっきりしか見ていないくらい興味はありませんでした。「座頭市」も勝さん好きだった父の付き合いですよ。
だからチョコット興味があったのは又?舞台がカンヌか!くらいですか。松本さんとどっちが興行的には勝つのだろう?なんて殆ど向こう岸からの野次馬程度です。
だから旦那が見に行こうと言ってくれたときには「?」って感じでしたが、多分?映画誘ってくれるのはある程度彼の気遣いですよね?それにまぁ、映画ならほとんど行けるチャンスは逃がしません。
で、二人で出かけて、ぼやっと笑ってなんだこりゃ?とブスっとして帰ってきました。多分私の顔もいつも以上にブス!えー、いつも以上って?コワッ!
でも、なんと“あの”旦那が鼾をかきませんでした。これは特筆?
まだ、見ていませんが「興行的には?」なんて考えていたのですから公平の立場で?やはり「大日本人」も見るべきだとは思っていますが、正直カンヌに行く「お笑い」?って心配です。
日本人ってどんな風に見えるのでしょうね?そこに一番興味があったりして。
この映画です。参っちゃうのは多分評論家さんほど(多分ビートたけしさんファンほど?)この映画に色々な膏薬を貼り付けられるだろうな・・・って感じてしまったところです。これって何気に凄い!とまぁ私もぶって?書いてみました。
早い話何気に才能と言うかひらめきというかは感じると言えば感じますけれど?只それだけを投げ出してどうだ?って見得を切っている。乃至はあなた任せに放り出して気取ってみている?
乃至無労死・・・なんてい言っちゃったりして・・・って気分。
だけどなんと時々笑ったんです。でもそれは全部俳優さんたちの努力の賜物。それにしてもこの映画に争って?出たい理由を皆さんから聞きたいなぁ・・・そっちの方がやっぱり興味あるっていうか・・・脚本の(あったとして、そう思わせるのが眼目だった?)どこにひかれて、何を感じて出演したかったのかなぁ?教えて!江守さん!何でアンナニ頑張れたの?
物を作り上げる人の途中経過を投げ出されたってソリャ違反じゃないのっていう気ばかりするのよね、結末をつけてからの作品をどうぞ、って思うのですが。作家なら自分の中のカオスを乗り越えて創造した物を見せてナンボ?でしょう。大向こうのファンはそれも面白いのでしょうけど、それに甘えていいのかなぁ・・・才能に胡坐をかいてファンにちょっと骨を抛ってやっただけ?
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クィーン

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監督  スティーヴン・フリアース
出演  ヘレン・ミレン、マイケル・シーン、ジェームズ・クロムウェル、シルヴィア・シムズ、アレックス・ジェニングス、ヘレン・マックロリー、ロジャー・アラム、ティム・マクマラン

期待して見に行きましたが、期待以上でした。
と、書くともう付け加えることはないみたいですが、友人は開口一番「そっくりショーみたいだったね。」といいましたが、それは役者さんたちが非常に上手だったからです。
ヘレン・ミレンさんは確かにそっくりに演じていましたが、確かにエリザベス女王を雰囲気動作容貌全てなぞっていましたが、内容はフィクション事実そのままではない事をもちゃんと見事に演じていました。
あれ?変な言い方ね。つまり、女王のバルモラル城でのダイアナの死の報からの1週間を演じたのですが、特に後半の鹿との遭遇のエピソードなどは非常に象徴的に女王の人格を語るキーワードのエピソードですが、それを完全な実際の事実と感じさせるリアリティを持って演じきったというところでそっくりさんを超越できたかなと思ったのです。
違った容貌、そっくりさんメークでなく彼女の地の顔で演じたとしても、女王になったでしょう・・・と、思わされました。(彼女の「カレンダー・ガールズ」は忘れられません)
おかしなことに実際にはそんなには似ていないフィリップ殿下を演じたクロムウェルさんやチャールズ皇太子を演じたジェニングスさんの方がむしろ雰囲気的にそっくりサンに思えたくらいです。
トニー・ブレアさんもとうとう政権交代・・・本当にあれから10年もたったのだという感慨がありました。(マイケル・シーンさんはそれにしても一寸カワイ過ぎでしょう?トミーって感じ?)
遠い異国の出来事だったのに、昨日のように覚えています。
ダイアナさんの愛らしさも美しさも。
トニー・ブレア首相の若さに驚いたことも。
ダイアナさんの悲劇の時に「全ての根源はチャールズ皇太子にある。彼を王位につけるな!」なんて憤慨したことも。(だから演じたジェニングスさんには悪いのですが、この人卑怯者を演じさせたらあいそう・・・って、チャールズを演じるにはぴったりよって思っちゃいました。)
この映画は殆どを普通知りえない女王の私的な日常生活の場面で描いているので、絶対知りえないだろう事を実に淡々と時の経過を積み上げて、見てきたかのような「絶対の事実」にまで昇華させてしまったという気がしましたが、それにはあの北の城とそこを取り巻く王室所有地の圧倒的な自然の厳しさと美しさも預かっているかもしれません。
内情ものの覗き見風の映画になりそうな際物題材だと思ったのに(実際にそんな面白さもちゃんとありましたが、ダイアナさんの映像が却って際物に落ちるのを食い止めていたような)非常に風格を感じさせる映画になっていてエリを正して女王陛下にブレア夫人のへたくそなよろよろ挨拶ではなくきちんと膝を追って敬意を込めて貴婦人風の会釈をしたいものだと思わされました。
特異な立場の女性の特異な1週間の心理を見事に映像に定着したと、素晴らしく緊密な映画だと思いましたが、わたしの中の野次馬根性も大きな顔を出してしまいました。無理ないでしょ?
と、いうわけで?日本の皇室と様々な点を比べてしまいましたね。(内容は遠慮します)
日本では、はなっからこんな内実ものが出来るかどうかということはさておいても・・・王(皇)室の女性たちはいずれにしてもなぜかお気の毒な・・・と。
それに対してフィリップ殿下にしてもチャールズにしても彼女たちに比べると妙にお気楽?に見えましたが。エリザベス女王とダイアナ妃への時代、美智子皇后から雅子妃への時代、この間には大きな時代の溝が厳然とあるのだなぁ・・・そしてそれを取り巻く人々の王室への意識にも・・・という事実の重さでしょうか。
ところどころに思わず笑ってしまうような王室と平民のギャップを揶揄するくすぐりもあって社会風刺映画としての面白さもありました。
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輝ける女たち

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監督  ティエリー・クリフア
出演  ジェラール・ランヴァン、カトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・ベアール、ミュウ=ミュウ、ジェラルディン・ペラス、ミヒャエル・コーエン、クロード・ブラッスール

フランスは大変な5月の入りだったようですが、選挙が終っても騒然!のようですが・・・映画の世界は優雅です。というよりやっぱり独特?
「ヘンダーソン夫人の贈り物」を久しぶりに見に行った友人と「『文化村のル・シネマ』厭なんだけれどねぇ・・・」と言いながらです。興味を引く映画をやるし、単館上映のものが多いので仕方ないって感じですが・・・この映画館小意地が悪い!って印象なんです。
レディスデーが無いっていうのも減点なのですが、以前に安売りチケットで行ったら、早く並んだにも関わらず最後の整理券を寄越されましたからね。
「8人の女たち」を一緒に見に行った友人ですから期待は共通、カトリーヌ・ドヌーヴとエマニュエル・ベアールのお二人です。
ドヌーヴさんはフランスでは珍しい?ほど正統派の美人ですが、私が本当に美しいと思ったのは若い時より「ダンサー・イン・ザ・ダーク」で久しぶりにお目にかかったときでした。女工さんなのに中からにじみ出るような美しさが光っていました。
反対にエマニュエル・ベアールさんは個性的過ぎる?女優さんでフランスではこちらの方が正統派?って思えます。ブリジット・バルドーさんとかファニー・アルダンさんとかオドレイ・トトウさんの路線?フランスは個性的だって言うことの方が大事なのかな?
「美しき諍い女」で始めてベアールさんを見たときの驚きは忘れられません。延々と「なんと潔い!」って感じだったでしょうか。
端的に言えばフランス映画は大好きとはいきません。ただ時々ドキッとするような魅力的な映画に出会うことがあります。だから行ったのですが私には微妙でした。人って確かにこうだわって思うところもあるのですが、登場人物の一人一人に「ウン」とか「へー」とかいうより「えー」という気持ちの方が勝っていた感じでしょうか。クラブも芸人も縁のない私ですから?もつれた蜘蛛の巣みたいな人間関係にも。
本当はニッキーが中心人物なんでしょうが確かにこの映画で輝いていたのは女たちで、ドヌーヴさんもベアールさんもちゃんと自分から目を外されないという自信を持って演じていた感じがしましたが、ミュウ=ミュウさんやベラスさんも決してひけを取らない存在感がありました。毛色の違う女性陣が皆そのまま自分の毛色で勝負して自由に生きているんだって気分でしょうか。但し苦味もちゃんと受け入れてきたわよ!っていう堂々さでしょうか。
彼女たちの歌う歌もまたいいのです。味があるっていうか媚薬がかかっているというか・・・特にベアールさんには悩殺されます。「8人の女たち」の彼女の歌もそうでしたっけ。いつもながら「どうやったらこんな色気をかもし出せるの?」って質問攻めにしながら?見聞きしていました!
ミュウ=ミュウさんのその辺にいそうなでも美しい女性の柔らかな表情とぺラスさんの歌も良かったですね。
なんか映画を見に行ったというよりは映画の中の彼女たちの魅力を見に行ったという後味でした。
だから題が「輝ける女たち」なんだ!ナットク?
「家族ったって色々あらあな、さいころを振るときの掌が家族の源みたいなもんで、振り出された目がどんなだって振り出す手が大本の大元なんだってことかい?その掌に帰ろうとか、そこからやり直そうとか、そこでほっとしようとかって「そこを」思えば・・・」って、付けたりで思えば思えたっけが・・・振り出した掌はガブリエルの手だったの?みたいな。
それにしても「青いオウム」のレヴューは魅力的だったです!
踊り子たちの肢体のなんと美しいことでしょう!しみじみ見とれましたねぇ!フランス映画ってばぁ!
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こわれゆく世界の中で

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監督  アンソニー・ミンゲラ
出演  ジュード・ロウ、ロビン・ライト・ペン、ジュリエット・ビノシュ、ヴェラ・ファーミガ、マーティン・フリーマン、レイ・ウィンストン、ボビー・ロジャース、ラフィー・ガヴロン

さてジュード・ロウさん続きです。
久しぶりにハンサムな彼を見た後です。美男と美女ふたり(ビノシュさんは美女かな?チャーミング!だけど)との恋の闇路、三叉路かな?なんて大人気分で出かけましたが・・・どこにも美男も美女もいませんでした。
だからイギリスの物語にボスニアが被さったという設定にも関わらず妙な身近さがありましたね。(キングス・クロスの再開発もうちょっと映像で見たかった!)
3人とも私より若いのに!生活に疲れていましたねぇ・・・
「赤毛のアン」を書いたモンゴメリーに沢山の短編があるのを知っていますか?あの美しい島にこんなにもたくさんの?と思えるくらい孤児の話が多いのです。私の子供の頃の日本と比べて離婚も若死にも多かったのでしょうか、虐待や孤独の中で足掻く子供の姿が多く描かれていましたが、最近ニュースで見る日本の子どもたちの現状もなんだかモンゴメリーの世界で知った社会のような気がしてやるせないことが多いのです。景色も人心も素朴なあの島の方がまだずーっと息がつけると思えるくらいの悲しさです。
この映画に出てくる二人の子供も現代の病める世界を凝縮したような設定です。二人の母はそんな子供を抱えて必死です。
悲しい子供と母のニュースを読む度にひょっとしたらどこかでのうのうと?違う生活をしているかもしれないその子の父親の名前も「母の名の横に掲載しろ!」と思っちゃいます。ま、たまに反対のこともありますが。
さて、映画!それを承知で愛したはずの男の覚悟の無さ!ジュードさんがハンサムに演じられないわけです?疲れきって逃げ場の無い母に「僕を見て!僕を構って!ボクだけをアイシテ!」って駄々をこねている大きなだけにより困った子供です。
それでも未だこの男は努力しようとしているのだって思えるところが女としては困ったものです?こういう男が本当の大人になれれば?子供も息が出来るような家庭が出来るのかもしれないな・・・なんて思っちゃいましたけれど。その点ではおまわりさんの大人度がいい感じでした。
全体のトーンから予想したより八方円く?収まってこれで良いのか?って感じはありましたけれど、子供が出てくる映画はやはりこういう風に納めてもらわないと・・・うん、救われない!から、いい!
モンゴメリーの孤児たちが終いにはいい家庭に辿りつける様に。
ミロがちゃんと建築家への道を歩いていけるといいけど!なんて応援気分になれて・・・でも厳しいだろうなぁ・・・本当のドラマはここからだよ。
それにしても女って悲しい?
だってあそこで結婚申し込まれて・・・ロビンさんがやっと美人になりましたもの。彼女は孤独よりも大きな子供を一人引き受ける大変さを選んだんでしょうかね・・・ぇ?
そして子供を取り返したビノシュさんもチャーミングな笑顔美人になりましたものねぇ・・・?でも英国に居場所は無いんですよ。
そういえば、ヴェラ・ファーミガさんの娼婦面白かったです。「ディパーテッド」の彼女よりずーっと生き生きしていて。最も挿話としては必要だったのか疑問ですけれど、キングス・クロスの生活臭?
それにしてもこの映画「題」が悪いです。
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