キッズ・オール・ライト
映画タイトルINDEX : カ行 No Comments »キッズ・オールライト オリジナルバージョン [DVD]アミューズソフトエンタテインメント 2011-11-25 売り上げランキング : 8466 by G-Tools |
監督 リサ・チィオロデンコ
出演 アネット・ベニング、ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、ミア・ワシコウスカ、ジョシュ・ハッチャーソン、ヤヤ・ダコスタ
これもリバイバルアンコール上映会でやっと行けた。 予告で見に行くと決めていたのになぁ…タイミングが合わなかったんだ。 これもやっぱり見れてよかった!映画だ。 先日のマザーウォーターとは対極にある映画だね。と言っても豊饒さということでは質の違い、意識の違いの見事な和様の対象を感じたのだけれど。
日本的な様々なねずみ色や茶色を連想させる抑制された映像画面から一転して、ここはもう陽光あふれる世界だ。 色彩も豊かさも饒舌も感情も氾濫している。
何もかもがたっぷりだ。 子供たちの好奇心も、夫婦間?のきしみも、能天気な精子提供者も…一番割を食ったのはあの生物上の?父親の愛人だよね。 ホントいい迷惑だよ…こんなシチュエーション日本であり得るのか? 反語だよ。
あの陽光とあの鮮やかな豊かな食卓の下で見せられるとどんな行為も…あまりにもあっけらかんとして見えてしまうけれど…いやいやこれはこういう未来はねずみ色のフィルターの下ではあってはいけないですよ。 この家庭もこの親子関係もこの精子父親も乾いた鮮やか色の空気の下でしか生息できない関係でしょう?
全くの対岸を見ている身として…笑ったし、驚いたことに最後のさやの納まり方にはほろりとさえもしてしまった。 たぶん子供たちの利口さというか正常さ?がお助け香辛料にもなっているんだ。 どんな関係にも永続させるキーがあって、それは理性なんじゃないか…ああそれと乾いた空気とおいしい豊かな食物だよ…なんて納得してしまった。 う~ん、豊かで平等な生活の権利、それがもたらす豊饒さ妙に羨ましくもあったな。
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