「パリ、オペラ座のすべて」
「ベジャール、そしてバレエはつづく」

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昨年の年末、今年の年の初め、続けて渋谷まで映画を見に出かけました。バレエ漫画全盛の頃に?育ったせいか?漫画そのものはもう殆ど覚えていないのに・・・骨の髄の何処か隅っこに妙に中途半端なバレエ愛好気分がしみこんでいるらしい。
大昔、日生劇場でパリオペラ座の?白鳥の湖を見たのが唯一のプロの舞台という私ですが・・・踊りは日舞から洋舞・・・古典からモダン、なんでも・・・見るのは大好きです。踊っているのを見ていると・・・その躍動感に見も心もまさに天国に釣り上げられるのです。生まれ変わったらリバーダンスのダンサーなんてのもありか?いやいやミズスマシがせいぜい?
「フットルース」見てだって、「雨に唄えば」「バンドワゴン」見てだって・・・「ウエスト・サイド物語」なんか特別中の特別だけど。ミュージカルなら殆どステキ!ですけれど・・・というわけで当然!バレエなんて最高でしょう?
で、バレエの映画というとぱっと思い出せるのは・・・「赤い靴(1948)」「愛と悲しみのボレロ(1981)」「白夜(1985)」「リトルダンサー(2000)」「オーロラ(2006)」ですか・・・。
「赤い靴」なんて、私が生まれた年の映画です。一体何時頃見たものだか・・・それでも赤い靴で踊り続ける場面は忘れられませんもの!でもやっぱり圧巻は映画の冒頭だということもあるのでしょうが・・・ジョルジュ・ドンのボレロ!圧倒されます。ずーっとそこだけ繰り返し繰り返し見ていたいです。っていうかあの映画そのものはそんなに好きではありません。あの映画はあのボレロを見るためのものです。そのジョルジュ・ドンさんを「ベジャール・・・」でまた見ることが出来ました。
そして、あの「白夜」!「白夜」は、あの冒頭は、息を飲みました。本当に息していなかったんじゃないかなぁ・・・と、思います。ミハイル・バリシニコフの名は絶対忘れないだろうと思いました。私と同い年だし!この映画で衝撃を受けたので・・・やっと?他の映画にも出ているのを発見しました。「愛と喝采の日々(1977)」あぁ、これもバレエものでした。でも一番驚いたのはTVドラマ「SATC」でキャリーの恋人で出てきた時!でも、ま、あれは忘れよう。私にとってはあの冒頭の踊りだけで彼は永遠。あの映画はグレゴリー・ハインズのタップと共に忘れられないものになりました。
アダム・クーパーさんも名前だけ知っていたのが「リトルダンサー」で始めて見ることが出来ましたし、反対にニコラ・ル・リッシュさんは映画で見て始めて知りましたけれど、前のお二人同様多分このお二人の舞台も一生見ることも無いだろうと思いますね。
だからこそ?バレエ映画は捨てがたい、ありがたいものだと思って、また素晴らしいダンサーが素晴らしい場面をフィルムに刻んで欲しいなぁ・・・と、思うのです。
「パリ・オペラ座のすべて」と「ベジャール、そしてバレエはつづく」はだから、私にはありがたい映画でした。多分?私みたいなおばさんが結構あの満席の映画館にはいたんじゃないかなぁ?