オリジナル・サウンドトラック『Dr.パルナサスの鏡』 オリジナル・サウンドトラック『Dr.パルナサスの鏡』
サントラジェネオン・ユニバーサル 2010-02-24
売り上げランキング : 26973Amazonで詳しく見る
by G-Tools

drparnassus1.jpg drparnassus2.jpg

drparnassus3.jpg drparnassus4.jpg

監督  テリー・ギリアム
出演  クリストファー・プラマー、リリー・コール、アンドリュー・ガーフィールド、ヒース・レジャー、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレル、トム・ウェイツ、ヴァーン・トロイヤー

う~ん、これは話題性が勝った映画に過ぎなかったかもなぁ・・・
ダリとかミロとか絵画を思い起こさせるDr・パルナサスの見せる世界は不思議な絵画的な面白さはあるのだけれど・・・その世界がその人ごとの個別の世界であるから・・・その世界ごとに案内?するトミーの顔が違ってもおかしくは無いんだ・・・とは思った。
だから・・・っていうかこの話の最初の構想がどうだったか知らないけれど、この私の見た映画では「なるほど!この手が!」・・・の域に止まった。
おかしかったのは同じ人物を演じて4人が4人ともちゃんと自分を主張していることだった。俳優って俳優なんだ!って妙に感心してしまった。これって、映画の虜になったということとはちょっと違う。この映像が好きな人には楽しめるかもしれないけれど、物語としては楽しむのはむずかしい。
悪魔と契約を交わす男の話は古来多い。その類型に製作者らしい色付けを楽しんで差し出された古いけれど人間の欲望の典型を描いた物語と思って見ていた。頭の中の世界の不思議さがすべてなのかな?技術のこととか4人の顔が入り込む世界によって変わるとか言う辻褄合せはそれはそれとして・・・と思っていた。
悪魔のニックはニックという名だけあってただのこすからい卑俗な卑小な男にしか見えないし・・・この悪魔の小狡い賢さなら?まいてまけないものでもなさそうだし・・・小人も付き物で目新しくないし・・・ただ娘を演じた女優さんはちょっと魅力だった。子どものようで、小悪魔のようで、可愛くて、妖しくて・・・小さな顔に魅力的な姿態、アンバランスさが奇妙な彩りになっていた。彼女が一番鏡の中の世界を体現している感じ。アントンが可哀相だよね・・・なんて思っているような私じゃ?
映画は皆多かれ少なかれそうなんだけど、この映画は監督が楽しめるか楽しめないかそれはお好きに勝手にどうぞと声たからかに言っているちょっと不遜な作品と特に!感じられた。ファンタジーなら大抵好きなんだけどね。

ヒース・レジャー追悼写真集 【3000部限定生産】 (P-Vine Books) ヒース・レジャー追悼写真集 【3000部限定生産】 (P-Vine Books)
上原裕美子ブルース・インターアクションズ 2010-01-22
売り上げランキング : 4585
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る by G-Tools