RAILWAYS オリジナル・サウンドトラック RAILWAYS オリジナル・サウンドトラック
サントラyamaha A&R 2010-03-17
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監督  錦織良成
出演  中井貴一、高嶋礼子、本仮屋ユイカ、三浦貫太、宮崎美子、奈良岡朋子、橋爪功、佐野史郎、遠藤憲一
TVでこの映画の事を知ったとき、浅田次郎さんの原作かしら?と、思った。なんかほんわかと「ぽっぽや」をイメージしたからかもしれない。 原作は違ったけれど、そのほんわか感はそのままで、確かに見終えて後味のいい気持ちのいい映画だった。
ただし、いい意味でもそうでなくとも、まぎれも無く今だった。
私の世代より確実に1世代若い人たちの今?
夢はあくまで自分ひとりのものであって、応援してくれる人たちは居ても、人に頼って手にするものではないんだね。
見れても見れなくとも、妻には妻の、子には子のそれぞれ夢があるんだから。 私の世代だと、まだ夫の夢についていくのが妻であり子である・・・と言う自己規制が働いてしまう。 いやそうでもないか。離婚までにいたらなくとも夫は田舎、妻は都会・・・なんていう別居生活を選ぶ夫婦たちが私のまわりでもちらほら出てきている。
そこをおし付けがましく描かず、誰をも貶めず、素直に描いたところがこの映画の白眉かもしれない。田舎出雲の風景と映画の映像の美しさと共に。
確かに「同じ夢をみれたらいいのにね?」って言うところはあるのだが・・・。男も自立、女も自立。それぞれがそれぞれでありえるってステキなことだね。この夫婦が、またこの母がちょっと我が強かったら泥沼に落ちるところだから。あやういバランスではあるので、その意味では確かに奇麗事過ぎるところはあるのだが。
この夫できる!っていう感動?
やっぱりこう生きれたらいいね・・・っていう提言だと・・・ウン、思う。羨ましい!
よく「欧州鉄道の旅」を見るのだが、イギリスの地方のボランティアに運営されているような田舎の観光列車・・・あれはいいなぁ・・・と思ってみているのだが・・・日本の田舎にこんな鉄道が生活レイルとして何とか生きていることがステキに思えた。どんなに運転手になりたくても鉄道が無くなっていたら・・・ってことか。
英国の場合も一度は廃線になって・・・という例があるようだけど、北海道なんかの鉄道を何とか・・・して・・・なんてぼんやり思ったりする。一面の芝桜やだけかんばやエゾシカの間を縫っていく電車に乗って旅する夢を見た。 その意味でも提言?になっている。
RAILWAYSの「S」ね。 人それぞれに道はあって、自分の行きたい道は自分だけの道だけど、家族といえども同じ道を歩けるとは限らない、でも家族のために諦めるのもどうかな・・・。 何度も書くようだけど押し付けがましくないいい映画だった。