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監督  ラデュ・ミヘイレアニュ
出演  アレクセイ・グシュコフ、メラニー・ロラン、フランソワ・ベルレアン、ミュゥ・ミュゥ、ドミトリー・ナザロフ、アンナ・カメンコヴァ、ヴァレリー・バリノフ

気持ちのいい映画だった!
もう本当に突っこみどころは満載なのに、どの揚げ足も取る気はまったく起こらない。 映画の心根がいいのかもなぁ・・・と思っている。
最初のコンサートの始まりから・・・え、っという意外性。 そして最後のコンサートの音! あの素晴らしさ! ウソ、本当にまさしく臨場している感じ!その素晴らしい高揚感! ひょっとしたら生で聞いたコンサートのどれよりも感動しちゃったんじゃないか?と、自分に確認しているところです。
見に行きたいと思ってから腰痛一ヶ月、もう終っただろうという諦めを吹き飛ばして・・・ロングラン? ソリャこんなにいい映画なんだもの、そうでしょ!と思っています。
しかしこんなに人生を天国から地獄に振り子のように人をないがしろにする政変のある国って許せませんね。かの国はなんでああひどいんだろう・・・って、改めてこの激動の国を考えています。
しかしかってのボリショイ交響楽団?にはユダヤ人もロマも・・・ひょっとして人種の坩堝が混在しえていたのでしょうか? いえ、ほんとに? そうだとしたら、今の国の方が生き難い世界になったのではなかろうか?などと危惧したりしてもいる。
それにしても政変という困難を経験し何とか生き抜いて来た人たちが生み出す音だから?あんなにも最後のコンサート場面が、いえ音が生き生きと力強く心に飛び込んできてなぎ倒されてしまったのだろうか?と、それも真剣に考えてもいる。
本当にロマの音楽、あの変化、あれにも魅せられてしまった。
とにかく音楽はすべてもう本当に楽しめた。本当に良かったんです!
物語には「うそだぁ!いやぁー!」と思わず笑ってしまうところがいっぱいあったのに・・・ロシア人をかの楽団員の民族柄を笑い飛ばして皮肉って、それでも確実にその人々を愛している・・・そんな感じが伝わってきて・・・思わず目頭に来ちゃったのかなぁ・・・
最後のコンサートのだんだんだんだん・・・あー凄い!ってあの感じ・・・大当たり!