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監督  ジョン・ヒルコート
出演  ヴィゴ・モーテンセン、コディ・スミット=マクフィー、
ロバート・デュヴァル、ガイ・ピアーズ、シャリーズ・セロン

勿論ヴィゴさんを見るために映画館へ行きました。
予告で見たヴィゴさんは「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンを彷彿とさせました!からね。 多分、ヴィゴさんのファンだったら否応も無く見なくちゃ!気分になっただろうと思います。
あの中つ国がサウロンに支配された・・・もしも・・・の世界は・・・かくや?・・・的な興味に突き動かされて・・・んなはずは絶対無いのだけれど・・・勿論分かっていますって。でも・・・みたいに。
そして、まさにこの映画はヴィゴさんの映画でした。
差し色は息子へのひたすらな愛。何とか未来に向けて命を全うさせようとする意志。そして瞳を濡らす過去の記憶。
最初の頃は何が起こったのだろう・・・大地震。巨大隕石の落下。核戦争。南に南にと向かう姿から、局地的な天変地異か?
色々考えながら見ていました。どうやら地球規模?助けが期待できなく、既にこういう状況になってから年月が経ち過ぎているし・・・と。 でもどうやらその事情は考えなくてもよかったようです。こういう世界になってしまったという事情は変え様が無いので、あくまでこの世界でこの父子はどういう生き方を貫いていくかというそのことのみに目を向けさせられて、この鉛色の厳寒の世界に引き入れられていきました。
重い気持ちで父をみ取って、この息子はまだ一人で生きる準備が出来ていないよ・・・と心で叫んだ時、現れた家族に多分未来を期待してもいいのかも・・・と、ちょっと救われて・・・。
心に抱いて運び伝えていく火はちょっと美しいイメージだなぁ。
でも、確実に何万年か・・・未来には確実にこの世界が来るんだと諦観して帰ってきたようです。  私も子供たちももう生きていない世界なのだけど。