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レオニー オリジナル・サウンドトラック レオニー オリジナル・サウンドトラック
サントラERJ 2010-11-10
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監督  松井久子
出演  エミリー・モーティマー、中村獅童、竹下景子、原田美枝子、クリスティナ・ヘンドリクス、メアリー・ケイ・ブレイス、山野海、柏原崇、中村雅俊、吉行和子

予告編のレオニーの顔を見たとき、絶対見に行こうと決めました。
この方の、女優さんの顔好きです。 いい顔ですよねー。お若いのに精神的な成熟した女性のお顔だなぁと思ったのです。 「マッチポイント」の時の気弱なお嬢ちゃんではありませんでした。
こんなに素直に感動できたのが・・・不思議だ!と、映画を見終わって10日も経ってから改めて思っています。
映画の中の時間軸、物語の展開には、正直に言ってかなり問題があります・・・と、思います。 描かれなかった、描くべきことが凄く多いような・・・描き落とした感情が山のようにあるような・・・大事な物を置き忘れたのじゃないの?というような・・・不足感がすごくあるのです。それなのに一人の、本当にあの時代の日本にやって来たアメリカ女性の、強さが心に沁みてくるのです。
そしてまたそれなのに彼女の心が津波のように伝わってきたのです。これは何によるのだろう・・・そう考え続けています。
イサムの成長期の一番大事なところが見事に抜け落ちました。
でも彼女にとって彼の父の国を体験させることが最重要なことだったのでしょうね。彼女の選択したものがわかったからでしょうか。その道が一番過酷な道だとわかったからでしょうか。
野口米次郎の詩には惚れぬいたのでしょうね。アーティストにこだわり続けた・・・何かにこだわり続ける生き方のかたくなさが見事だったからでしょうか。 
いつの間にか目に涙が溜っていましたが・・・それは同情なんてものとは一線を画します。 一人で老いていく彼女の姿も心に沁みました。
他に印象的だったのは(時代とはいえ、あの時代の先端をいっていた女性なのに・・・だから?)津田梅子さんです。だからこそその対極にあるような小泉八雲の妻たみさんのたおやかなおおらかな思いやり深さがほっとさせてくれました。それは日本人として救いでした。
 

イサム・ノグチ(上)――宿命の越境者 (講談社文庫) イサム・ノグチ(上)――宿命の越境者 (講談社文庫)
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イサム・ノグチ〈下〉―宿命の越境者 イサム・ノグチ〈下〉―宿命の越境者
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