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監督  阪本順治
出演  仲村トオル、小西真奈美、南沢奈央、菅田俊、石橋蓮司、佐藤江梨子、谷村美月、杉本哲太、ARATA、江波杏子

志水辰夫さんの本をもう20冊以上読んでいると思うけれど、その記念すべき第一冊がこの「行きずりの街」だった。 この作品が面白かったのでその後続けて志水さんを読むようになったのだけれど・・・この作家のハードボイルドな部分とそれでいて妙に日本人的なウェットさと、特に短編に横溢している渋さが好きで・・・。だからこの主人公波多野が仲村トオル?う~ん、微妙を通り越している。といって、誰がしてもウンとは言えないかもしれないのだけれど。で、元妻を演じるのが小西さん。これまた微妙。映画によく出ているようなので魅力的な何かがあるのでしょうが、原田知世さんになりそこなった女の子ってイメージがあって。 この映画見に行くのはちょっと厭だったのだけれど・・・だいたい書くのも厭だ・・・って、思っていたのだけれど、「東京に出てきたから映画見て帰りたいが今見たいものっていったら思いつくのはこれだけだ」と父が言うのでね。しかたなくお供。
で、二人して「見なければ良かった・・・」って言っていれば世話はない。
この原作、読まないで、知らないで見た人にはどうだったのだろう? 思い入れが無ければ素直に見れば・・・主人公のひたすらさにうたれたのだろうか? 
「SP」で、邦画のアクション?スタント?もなかなか見せるじゃないのって思ったけれど・・・こういう作品にもスタイリッシュさ、もう一段上のセンスを求めたいなぁ・・・と、思ったのだけれど。なんかなぁ・・・、厭だし、変だったし・・・
(2010・11・28)
 

行きずりの街 (新潮文庫) 行きずりの街 (新潮文庫)
志水 辰夫新潮社 1994-01
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