監督  星護

出演  草彅剛、竹内結子、谷原章介、上杉漣、風吹ジュン、吉瀬美智子、小日向文世、佐々木すみ江、陰山泰 

全く申し訳ないことに・・・どうにも好きになれないお顔というものがある。 「アグリー・ベティ」や「デス妻」を見ていると旦那がベティとブリーの顔がどうにも許せないから俺の居ない日に見ろ!・・・なんていうようなもので、私の場合何故かそれが草彅さんなので・・・全くどうしてだろうね?私自身にも謎です。が、友人が見たいようなので眉村卓さんのお話なのね?と思って見に行きました。実際には眉村さんの作品はほとんど読んでいないのですけれど。実話だそうです。それにしても竹内さん、NHKの朝ドラで見たときよりもずーっとどんどん若くなって美しくなっていくようです。本当にこの映画では綺麗でした。だから見に行った甲斐がありました。 物語りも下手に動かず静かさが見物になっていました。 どうにも茫洋として演技とは思えない草彅さんの表情のアップが多すぎるよーというのがこの映画の難点でした。 この人の顔は多く語らないから使いやすいのかなぁ。だってただぽわっと悲しそうな顔してるだけだもの・・・全然関係ないながら、その点では西田敏行さんの顔は語りすぎて使いやすいんだよねーなんて事を考えたり・・・。でも映画そのものはいい作品でした。勝手に主演俳優さんが他の人だったらもっと良かったのに…とは思ってしまいますけれど。人は本当に大事な人のために頑張って命を延ばすことさえも出来るんだなぁ・・・笑いが免疫力を増すなんてことはよく聞きますが、実際の話として見ると改めて人生の潤いということを考えます。私もくそまじめで面白味のない人だからなぁ…大事な人の免疫力を高めてあげられないや…。眉村さんも彼の奥様も本当に精神力の人だったのだなぁ・・・と、感動しました。思いに思いで答えられたら・・・これ以上何を望むでしょう?自分がほんとに俗だって思ったひと時でした。