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監督  イェジ・アントチャク

出演  ピュートル・アダムチク、ダヌタ・ステンカ、ボジェナ・スタフーラ、アダム・ヴォロノヴィチ


ポーランド映画。                                                    ジョルジョ・サンドは子供のころ「愛の妖精」を読みふけったことで忘れられない作家で、男装の麗人という宝塚もどきの肩書でも覚えている。どんなにステキな人だったのだろうと後書を読んで思ったものだった。ショパンとの恋もだからその時から知っていた。だからこの映画誘われれば当然行く。 で、行ってよかったのか?                      少なくともサンドに対する敬意は失わなかった。 ちょっと私の子供の頃抱いたショパンと恋するイメージよりは老けていらっしゃったけれど、演じた女優さんは知的な美人でその点は満足したのだけれど…。    私は音楽家でまともな人を映画の中で見たことがない。 ベートーベン然り、モーツアルトはもっと然り。ワーグナーもリストも…他に誰がいたっけ?いたとしてもみんなかなりひどい! しかしショパンは子供の頃この恋の話に憧れたのが惜しいほど…ひどい!            なんてわがままな男だ! 男以前にこいつは大人か?だね。                              芸術家の普通の平凡な人より優れているところは傍若無人になれるってとこかな? ひょっとして自分しか見ないで生きられるってところが才能なのかも?  サンドは自分の子供以上に気難しいわがままな思いやりのかけらもない子供を、その才能にほれ込んだゆえに抱え込んでしまったんだ! サンドってなんて男気のある女性なんでしょう!               改めてサンドさんに惚れてもいいんじゃないか? なんで今まで彼女の他の本を読まなかったんだろう?「愛の妖精」以外の本を探してみるべきだろうか? こんな苦悩のさなかに生み出された作品ってどんなものなのだろう?