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監督  片山修

出演  小栗旬、長澤雅美、佐々木蔵之介、中越典子、光石研、市毛良枝、石黒賢、波岡一喜、ベンガル、渡部篤郎


山がきれいそうだね…というのがこの映画を見に行った唯一の理由。     漫画が原作だなんて当然旦那は知らなくて…「小栗旬って光秀の印象だからこんな笑顔するとは思わなかった」というのが共通の意見? でもその前に私は獣医のメガネきらりの小栗君を見ていたから…「意外に役者さんかも…?」っていう期待はあった。 それでどんぴしゃ!         映画の中の雪山は「剣岳」の重さとは別の明るい山の冬をも見せてくれたし(もちろん冬山と遭難は切っても切れないのだけど)…はじけた小栗さんの笑顔は「うそだぁ…」という状況をも苦も無く乗り越えさせて?くれたし…自然ってそのままエゴだし…人間も善意の押し売りをも含めてエゴの塊だし…その中で信じられない笑顔をあふれさせる主人公三歩は本当にすがすがしい人間で神がかり的に頼りになって…それでも無条件にいい子?だなぁ…いいエピソードだなぁ…。 その背景にあの山々だものねぇ…!という拾い物の映画だった。                                        ある人にとっては単なる娯楽・趣味の場所でも、そこに命を懸けて働く人を必要とする場所って実に多い。 人命救助というのは小説でも映画でも主たるジャンルになり得るけれど、現実には自然を単なる趣味の対象にしてはいけないんだ、自分の救助に他人の命をかけさせてはいけないのだ…というのが普通の感想。   長澤さんは可愛いと思っていたら時代劇であまりの衣文掛けぶりに現代っ子の体型の凄さ?に驚かされましたっけ。今回の役柄には力強くてベスト!で、安心!