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監督  天願大介
出演  浅丘るり子、倍賞美津子、山本陽子、草笛光子、白川和子、赤座美代子、山口美也子、角替和枝、山口香林、別府康子、田根楽子

50人ものおばあさんがずらっと並んでこっちを見据えているポスターはなかなか迫力があります。
しかもあの?「姥捨て山には、続きがあった!」というキャッチ! 当然下敷きには…日本の古来からの?貧しい農村のあまりにも悲しい風習と引き裂かれる情感があると思うでしょ? サークル仲間がこの50人のおばあさんの一人として出演していなければ…見に行かなかったでしょう…と、これはサークル仲間で大挙して?見に行った後での感想。
皆呆然としてしまった!というところでした。(セリフ一つないおばあさんがほとんどの中で…「セリフあったね!」「良かったね」仲間のためには喜びあいました)
昔なら当然姥捨て山に送られていた年齢の私たちみんなが笑えたのは映画の中の姥捨ての年齢も上がっているんじゃない?お父さんの映画より。 だっていやでも私たちまだ元気に生きちゃってるもんね。 元気な70歳普通でしょ?
熊が出たら戦えるかどうかは別だけど。 この映画、復讐の爽快感はさらさらなく…草笛さんの100歳が…きれいすぎる事しか目につかなかったよ…という人多数。
ノーメイクが売り物だけど…あれノーメイク?との疑問も多数。で熊はメイクだよね?間違いない!偽物じゃん。そりゃそうでしょ!
それにしても物語の芯も杜撰なら…年寄を扱って希望がないっていうのも…精神的に杜撰。 何のために30年もこの老人村を営んできて復讐の年にだけ雪崩と熊なの? 意味ないじゃん。 意味をつけるとすれば…あの村をどう村起ししたのかを描いてくれれば意味ができたのに!
あの衣装、どうやって作れたの? 蚕飼ってるの?染は?織りは? 食糧50人分の一冬貯蔵。 あの緑のあれだけの土地で賄えるの? 彼女たちができた村起し、男手もある彼女たちを捨てた村にノウハウ伝授すれば姥捨てしないでも生きていけるだろうに。 男が諸悪の根源ならば…アマゾネスのように?やりようはあるだろうに…とまぁ、つらつらランチを取りながらおばさんたちはつぶやいたのです。本当に復讐なら復讐劇をきっちりやってほしかったなぁ…それならそれで納得がいく。

所で、「でんでら」ってどういう意味でしょう?
木下順二さんの戯曲「二十二夜待ち」をサークルで読みましたが…二十二夜待ちの集いをしているおじいさんおばあさんが唄う歌にも「でんでらでん・でんでらでん」という合いの手が入ります。合いの手ってほとんど意味ないでしょ、あってないもののような?
仕方ないから調べて見ましたら、遠野にはでんでら野というところがあるらしいです。昔の姥捨て山?だったところだそうですが。 長崎のわらべ歌の「でんでらりゅうば…」の意味は「出ようとしても出られない…」だそうです。う~ん、なんとなく…

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