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一枚のハガキ (リンダブックス) 一枚のハガキ (リンダブックス)
新藤 兼人 鈴木 詠崇泰文堂 2011-08
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監督  新藤兼人
出演  大竹しのぶ、豊川悦司、六平直政、大杉漣、柄本明、倍賞美津子、津川雅彦、川上麻衣子、絵沢萌子、麿赤兒

友人に見に行きたいと誘われました。
新藤さんね…あまり好きだ!と思った映画ないのよね…とは思えども…日本映画界の至宝?お年を考えても感服の極み!「いいよー」と、返事しました。…ら。
偶然というか、この映画見に行く前夜、数日前から車で「ロック・イン・ジャパン」に出かけた息子が夜中過ぎても帰ってこないのが心配で…寝られないままにTVをつけていたら…新藤さんの「石内尋常小学校」というのをしていました。 だから…見始めちゃいました…結局見終わったころ帰ってきたんですが…見ながら…変な映画!って思っていたんです。  不自然なんですもの…映画であって映画の際からおっこっちゃって…「お~い、俺たち芝居してますよー」って俳優さんたちが主張し合っているみたいな感じを受けたんですもの。ちょっと感情に訴えてくることは来るんだけどでもうるさい!みたいな?
で、「一枚のハガキ」見に行って…驚いちゃいました。
時代は変われど…出てくる俳優さんたちは全くと言っていいほど…同じ! テイストも同じ。  ああそうかこの二作品は彼の監督の頭の中の世界を大声で叫んで主張しているんだ!…なんだかそんな感じを受けました。 だから俳優さんたちも目いっぱい叫んでいるんだ…って。だからまさしくこれはこの監督の言いたいこと言い残したいこと全部しっかり伝えますよ―って映画なんだ。
その意味で確かにこれは、映画は自己表現媒体なのだ。
彼は映画とはそういうものだって境地にあるのかもなぁ。 そして確かに戦争前夜前後の日本人の営みは…ああ、こういう時代があったんだなぁ…はい、なんか感じておりますよ…と言ってあげたいような…でもとても疲れたような…。しかし本当にこんな時代があって、こんな人生を生きた人が…ということが真っ直ぐに来ました。 理不尽だよー私も心で叫びました。