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監督  フィリダ・ロイド
出演  メリル・ストりープ、 ジム・ブロードベンド、オリヴィア・コールマン、アレクサンドラ・ローチ、ハリー・ロイド
久しぶりの試写会での映画鑑賞でした。
東京へ来てから当たらないので、あきらめています。
サッチャーさんは本当に私たち世代には印象の強い方です。 フォークランド紛争の時にはまさしく鉄の女を実感してニュースに映る素晴らしい上方のブルーの服の彼女を見ていた記憶があります。 最近アルツハイマーのニュースを見て、レーガンさんといい、あんなに大変で権謀術数頭を使いまくっていた方がこんなことになるのかと思うと暗澹としましたね。 つまりアルツハイマーは脳血管とか普通に言う痴呆症とかとは違って?若い方にもいますし、一番宿命的なという気がしてしまいます。 あんなに気力を感じさせた人だったのに…とお気の毒な気がします。
さて、この映画ですが、映画そのものは夫とのコミュニケーション以外は家族の描きこみ方も少々物足りなくて、政治家としての彼女ののし上がり方も描きこめていなくて、何で彼女はああいう政策をとったのか?こういう政治家としてなぜ今評価されている…とかと、話的には非常に食い足りなくて…だけどそれを補って余りある程メリルさんの演技力は見事なもので、完璧に圧倒されました。
ただ似ているというだけでなくて、今と過去が交差するその振幅の大きさを見事に表現して今の悲しみを…勿論それを本人がどのくらい感じているのかはともかく…
見るものに人間の一生の花と終焉を痛々しくm辞せ付けてくれました。
これはメリルさんの演技の力意外の何物でもなく…そういえばこういう感じは以前、エド・ハリスが演じたポラックでも感じたなぁ…と、思い出しました。
物語に溶け込む演技もあるのでしょうが、こういう演技力そのものが主役になったような映画もそれはそれで迫力を感じさせますねぇ…。俳優さんはこういう映画に出られたら冥利に尽きるのではないか!と思いましたね。