監督 アンドリュー・アダムソン
出演 ウィリアム・モーズリー アナ・ポップルウェル
スキャンダー・ケインズ ジョージー・ヘンリー
ティルダ・スウィントン

原作がC・S・ルイス と言うことでまたファンタジーの映画化です。
映画をどう位置づけるかでこの映画の評価は人によって真っ二つかもしれません。
でも映画というものはいつも楽しむものだと思っている私にとっては、ファンタジーの映画化?
願っても無い!です。
また素晴らしい映像が見られるぞぅ!!!
と言うわけで楽しむ姿勢バッチリで映画館に座れば、期待にたがわぬ美しい映像がたっぷり繰り広げられていく・・・というわけで、うっとり!わくわく!の2時間余りでした。
物語を原作で読まれた方はきっと映像作家のファンタジー力に感心されたことと思います。
あれだけの物語をあれだけの世界に昇華せしめたのですから。
丁度「ロード・オブ・リング」の反対だと思いました。
壮大な宇宙を7時間余りの時間で語ることが余りに無理なむちゃな挑戦だったのと比べると(と言って映画が粗雑だと言うこととは違いますよ。映画はそれはそれは素晴らしく出来ていましたからね。)、これは1時間余りで読める物語を2時間余りの壮大なスケールに膨らませたのですから。
多分この作品の方が映像にするのには楽しい作業だったと思います。
きっと楽しく肉付けできたでしょう!
監督やスタッフの方たちは想像力を思いっきり羽ばたかせることが出来たでしょうから!
私にとっては「もののけ姫」の映像と双璧!に近いです。
「全くしょうがないわねぇ、君たちは!」と言われかねない子供たちが僅かな時間にどんどん成長していくんですから、子どもも大人もまるで一緒に自分も成長していくように、感情も移入して行きやすい素直な冒険譚です。
それにお母さんにとっては興味深いことが1つ。
「まず名前を与えろ!」です。いい名前をね。
「君は英雄王!」「君は正義王!」
「あなたは優しの君!」「あなたは麗しの君!」といった風に。
さすれば・・・そう育つ!っていう見本が最後に見られましたね。
やはり褒めて育て!
信じて育て!
そして初めて、子どもは想像の国で培った自分の力で育つのでしょう。
それにしても団子鼻のルーシーがあんなに美しくなるなら、私も天国?の母にちょっと文句を言いたい!