「ALWAYS 三丁目の夕日」を圧倒的に印象付けて今年のアカデミー賞の発表が終りました。
小雪さんが残念でした。
あの若さと大柄さと日の出の勢いの女優さんに生活臭(それもかなりくたびれた、セピア色の)を求めるのはなかなか大きなハードルでしたよ。
でもあれが宮沢りえさんだったらひょっとしたら出せたかもしれないなと思ってあの映画見ていました。
女優として伸び盛りという点では甲乙付けられないところでしょうが(好き嫌いは別ですよ)、生き生きするフィールドが違うようです。
むしろ「ラストサムライ」の小雪さんの方が彼女の魅力を最大限に引き出されていたように思いました。
それに司会の鈴木京香さんの美しさといったらどうでしょう!
彼女の守備範囲の広さは今ぴか一かもと思っています。
それにしても楽しみな女優さんがいっぱいいるのは、今後に期待が持てて嬉しいですね。
予告編が大量に流れていた頃は今年のアカデミー賞総なめ?の印象さえあった??「北の零年」からは最優秀主演女優賞の吉永小百合さん一人が気を吐いたという感じですが、さてどうでしょう?
ご本人がおっしゃったように「代表として」というのもどうでしょう?
主演女優賞の顔ぶれを見た途端「ああ、吉永さんがいたっけ。じゃぁ、決まりだ!」と、私は思っちゃいましたけれど。
それだけ彼女は日本の大女優です。
吉永さんの作品では映画ではありませんけれど「夢千代日記」が好きでした。
あの作品の中の彼女は本当にはかなく優しく消え入るような美しさで心の中に忍び込んでくるようでした。
「いつも、何時までもおきれいだわぁ!」と、感嘆しています。
でも女優賞となるとどうでしょう?
「千年の恋 ひかる源氏物語」の紫式部の彼女と「北の零年」の開拓者の妻の彼女とどこか違っていたでしょうか?
それに「北の零年」は吉永さんが力を振るうには余りに脚本が舌っ足らずでした。
「開拓と淡路島からの移民の何を描きたかったんだ!」と、馬に乗った母子を見た途端突っ込みたかったくらいでした。
「描かなければならないところを間違っただろ?」と、聞きたいくらいのものでした。
一番ドラマになるところをわざと選って切り落としたんじゃありませんかね?
ドラマにあまりにもがっかりしたので、この映画のことはアカデミー賞に出てくるまですっかり忘れていました。
で、「あぁ、吉永さんがいたっけ。じゃぁ・・・」になった次第です。
私の中の女気は「大女優になって!汚れる時は汚れて!」と思い、
私の中の男気は「何時までもこのまま美しくいて!」と、思い・・・
どっちにしても応援しているのですけれど、今後どんな道を歩いていかれるのでしょうね。
実が生るのはこれからかもしれませんが。