監督  デヴィッド・クローネンバーク
出演  ヴィゴ・モーテンセン マリア・ベロ エド・ハリス
ウィリアム・ハート

散々悩んだ末?とうとう見に行きました。
結局見ないと結論は出ないと言うことで・・・。
その結論から言ってしまうと、「ロード・オブ・リング」のアラゴルンのヴィゴ・モーテンセンは
「ローマの休日」のオードリー・ヘプバーンや「アラビアのロレンス」のピーター・オトゥルや「風と共に去りぬ」のビビアン・リーとクラーク・ゲーブルや「大脱走」のスティブ・マックイーンや「ジャイアンツ」のジェームズ・ディーンや「ウエスト・サイド・ストーリー」のジョージ・チャキリスや・・・
並べると結構限が無いわ・・・と同じに、私の中のムービーヒーローに奉るということで一線を画す事にして、「他の映画の中の彼は彼でまた良し!」ということになりました。
題名が題名で[R15]が付いているので、誰も付き合ってくれる人がいなかった割には地味だけれど、
なかなかいけていたじゃないの・・・と思って出てきました。
だって、それこそ地味だけど素敵な俳優さんが出ていたんですから。
エド・ハリスなんて私大好き!
「アポロ13」で、何で最優秀助演男優賞取れなかったんでしょう?
「ポロック」なんで受賞できなかったんでしょう?
「ビューティフル・マインド」の妄想の中の人物なんて存在感ありすぎの幻!
(ポール・べタニーもだけど)助演男優賞ものでしょうに。
だいたいこの映画でウィリアム・ハートがノミネートされてエド・ハリスがノミネートされないのはなんで???
って、これは余計な話。
ヴィゴ・モーテンセンはジョーイになった時のアクションのスピード感のある動きと表情、トムの時のマスターの、また父、夫の時の表情と、最後に帰ってきて家族に見せるなんとも自信無げな表情とが皆良かったですよ。
でも、何がどうあってジョーイがトムになったのか?
こんな大きな変化を遂げさせた何かが分からなくて、ちょっと私の中ではドラマ的には消化不良です。
等身大の普通の男を彼は演じることが出来ると言うことがわかってよかったなぁ、っていうより、この映画の中で完全にそこらにいる男の人でした。
ま、この映画の場合私は映画を楽しみに見に行ったというよりは、映画の中のヴィゴ・モーテンセンを確かめに行ったということで、その意味ではなかなか収穫があったと言えるでしょう。
それにしてもエド・ハリスとウィリアム・ハート(ブロード・キャストの彼は嫌な奴だったなぁ!)ってやっぱり凄い俳優さんだなぁ・・・!ってところに戻るところに問題があるような・・・でもこの映画の場合それでいいような?
いいのよ!