監督  スーザン・ストローマン
出演  ネイサン・レイン、マシュー・ブロデリック、
ユマ・サーマン、ウィル・フェレル、ロジャー・バート
ゲイリー・ビーチ

公開されて最初のレディス・デーに見に行っていいのだろうか?と、ちょっと不安に思いながら朝1番の回に出撃した。
「プライドと偏見」に同じ条件で出かけたら映画館の前に道路まで行列が続いていて、ギョットしたのを思い出したので。
前評判からすると当然これも・・・!の筈が肩透かし。
開演5分前になってようやく真ん中辺がふさがってきたけれど、真ん中から前の方は殆どがら空き状態。
女性の人気、出足は今ひとつだったようだ。
しかし、笑った。
確かに自分でもここで大口開けて笑っていいのかな?という場面がかなりあったにもかかわらず、とにかく笑った。
殆どが女性の観客たちのあちこちから憚ることなく高笑いが響く。
おおよそが芸ならぬゲイネタ&シモネタなのにも関わらず、あらゆる世代の女性たちがげらげら笑いだもの、女も変わった!
自由自在だ!
なんて、変なところに感心しながら、笑った!
まずネイサン・レインには「バードケージ」でこの手の演技力には脱帽していたから今更驚かないけれど、・・・「あぁ、舞台でご活躍だったのね!やっぱ上手いわ!!」
でも、マシュー・ブロデリックは「ファミリィ・ビジネス」と「グローリー」しか見ていなくて、「グローリー」の印象が強くて、本当に可愛い誠実な素直に育った勇敢な思想に殉じる正義漢そのものの若者、小柄な童顔坊やだったのだから・・・「おー!!!」だった。
この二人の組み合わせも秀逸ならもう一組も秀逸!
ロジャー・バートとゲイリー・ビーチの演出家とその秘書。
登場時から既にもう廻りは笑いの渦。
いやーブロードウェイにはこんな達者がどれだけいるんだろう?
ハイテンションがズーット続くのに見ていてくたびれないし!
それにもう一組といっていいのかな?
ヒトラーを舞台で演じる二人!
つまり舞台でヒトラーを演ずるはずだったウィル・フェレルの脚本家と彼が骨折して交代した演出家との二人。
ヒトラーの演じ方の丸っきりの大違い!
テンションの高さは負けず劣らず、でも対照的な演技。
舞台の幕が上がって演出家のヒトラーが現れたときのひときわ高い悲鳴のような笑い!忘れられません。
蛇足だけれど演出家のチームのインド人?(ターバン巻いていた)の美貌!舞台でナチ・ヒトラーの親衛隊役をした金髪のちょっと不気味な俳優さんの流し目と美貌!
なぜかこれも忘れられそうに無いんです!