監督  リチャード・ドナー
出演  ブルース・ウィリス、デヴィッド・モース、モス・デフ、ジェナ・スターン、ケイシー・サンダー、シルク・コザート

実を言うと、ブルース・ウィリス大好きです。
無理して映画を付き合ってくれると、必ず隣で眠る我が旦那(「父親たちの星条旗」の前半も寝てましたよ)が、「ダイ・ハード」を見た時だけは、「スティーブ・マックィーン亡きあとはこいつだな。」と、実にアバウトに「私のブルースはいいよ!」意見に賛成してくれました。
私の方は「ブルームーン探偵社」以来ですから、筋金入り?
でも彼は「ダイ・ハード」だけの支持者ですからね、つまるところ。
というわけで「付き合う?」に・・・煮えきれない「う~~ん。」。
待ってなんていられません。というわけでさっさと行ってきました。
思ったとおり楽しませてもらって帰ってきました。
この人の「楽しませてやろう」精神。好きですねぇ。
久しぶりの?「ダイ・ハード」系!この系、絶対損はしないですよ。
一段と冴えない老込んだしょぼくれた刑事になって・・・「髪」気になります?ブルースの頭知っていますよね?あのままでいいじゃないの・・・アガシと同じで格好いいんだから・・・と、思いかけたのですが、
あれじゃぁ、この作品のコンセプト?からいってしょぼくれ方が不足しちゃいます。ブルースのそのままの頭じゃ絶対この難事凌ぎきるって最初からわかっちゃいますもの・・・って、最初から分かっているのですけれど・・・!そこはそれ・・・いかにして?って問題じゃありませんか!
で、そこをちゃんと楽しませてもらって、ブルース・ファンとしては満足です。
今まで「ブルース好き!」って一項目作って書いていないなんて不思議です。でも確実に年月は経っていますね・・・淋しいくらいに。何時までこの「系」見させてもらえるのでしょう。
「ダイ・ハード4」があるらしいって、ホントですか?・・・だといいな。
善人顔の人が悪いと絶対本当に悪いですよ・・・という点でデヴィッド・モースも適役でしたし・・・だから最後のところで撃たないだろう・・・という予測もドンデンが効いて悪役に徹し切れていましたものね!
二人の間の長年の微妙な感情も想像の余地があって・・・ふくらみがあって濃くもいや増し。
そこで一つ。私の中で解決できなかったのがあの護送囚の黒人さん。
この俳優さん歌手ですって?信じられないのですが、私は声が厭でした。しゃべり方が厭でした。耳に障りまくりでした。うっとうしかったです。
いいこといっぱい言って、いい科白もちりばめられていたけど(だから、惜しい)、あそこまでしゃべり続けなくてもいいのにねぇ・・・って。
途中で「ガントレッド」思い出して、それも楽しめちゃったし・・・だけど、だから「あのバスが裁判所に横付け・・・って事は無いな」ってわかっちゃった・・・って、はなっからそれは無いでしょう。
妹とその仲間とか、隠し球がちょっと安易な気もしたけれど、気持ちのいい隠し球だからいい!
女(妻)?の匂いさせておいて、ありふれたその系のごたごたが無かったのも好感!
最後の決めはブルースらしくサッパリと快く決まって、出所後の誕生日はとても心温まるシーンで大おまけの付録みたいで、良かったなぁ。

しかしあの司法取引っていうのがいまいち理解できないんですよ。
最近あちら物?で、耳に馴染んでいますが・・・日本でもこっそりあったりするんですか?ブルースがどんな悪徳刑事だったのかはっきりしませんが二年の「お勤め」くらいで済むものなの?護送囚だった黒人の経歴抹消なんてことも実際取引出来るんですか?本当にあり?