監督 河野圭太
出演 西田敏行、伊東美咲、成宮寛貴、和久井映見、須賀健太、志田未来、桂小金治、余貴美子、綿引勝彦、沢村一樹、渡辺典子

朝日新聞の連載で読んだ。確か面白く?だから見に行かないでいいな・・・俳優の顔ぶれでなんとなく映画の出来の感じも想像できそう・・・って。
でも鑑賞券頂いたので見に行っちゃいました。
で、良かったです!
私の今年の5本には入りませんけれど。
上手に整理されて素直に表現されて・・・結果素直に笑えて最後ちょっぴり涙ぐんで。浅田さんのいいほうの世界だなとちゃんと思わされて。
西田さんは想像通りで、伊東さんも想像通りで、子供たちが上手で、だけど物語を喰ってもいない程の良さで、小金治さん、余さん、綿引さん、市毛さん出ている皆さんほどがいいのです。
ほどって何さ?といわれそうですが、誰かが特に目立ったり印象が強かったりとかいうことが無くてアンサンブルがいいって感じでしょうか。物語の笑えるところを協調しすぎてもいないし、お涙のところもやりすぎていないし。まるで当たり前の出来事のように?
で、出色なのが和久井さんの中陰役所の世話役さん?これは役得も有るけれど、役と顔と声がグッドマッチ!って感じでしたから笑えもしたし、有り得そうでもあり?
よくあるとりかえばや物語をユニークな物にしている浅田次郎さんのこのひらめきを彼女が生かした!って気がしました。
また、伊東さんの演技は下手なのかもしれませんが下手なのが丁度これまた見事に監督の意図を生かした!という感じです。
上手すぎる女優さんだったら背後の西田さんが死んじゃったかもしれない?でもヒョットするとそれこそが演技の真髄?
殆どが中年以上のこの日の観客、映画館の中に時々広がる笑いも実にほどが良くて気持ちよい。
ある意味可もなく不可もないのかも知れないけれど、最後に思わず眼の中にぽわっとにじんだもののほどが又気持ちよかったなぁ!
しかし人生本当に色々あるねぇ、大変だったわねぇ、それでも椿山さんも皆さんも無事成仏できてよかったねぇ!やっぱり人生棄てたもんじゃないわねぇ・・・私って素直?