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映画タイトルINDEX : タ行 3月 5th, 2007監督 マーティン・スコセッシ
出演 レオナルド・デカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォールバーグ、マーティン・シーン、ヴェラ・ファーミガ、アレック・ボールドゥイン
「インファナル・アフェア」は何年か前試写会が当たって見たし、面白かったので覚えている。けれどこれがハリウッドでリメークされるとこんなにも面白さが際立つのかと・・・配役にも溺れた私は思ってしまった。アンディ・ラウさんとトニー・レオンさんのコンビは魅力だったけれど、脇の俳優陣を知っているだけにハリウッド版の嬉しさが勝っちゃったね、私には。するってーと、日本の恐怖映画もハリウッドでリメークされるとこんなにも面白くなっていたのかな?いや、配役が今一だったよ。「シャル・ウイ・ダンス?」があったじゃないの?まぁね。しかしこれは又なんと豪華な配役になったものだ!監督も!
ここのところ「ギャング・オブ・ニューヨーク」「アビエーター」と続けて見ている感じだが、この3作とも甲乙つけがたく映画を満腹させてもらったという感じ。昔の作品はいいと思っても監督の名を意識したことは無かったが、この3作はいい。
ダニエル・ディ=ルイスが良かったし(好きなんです)、ハワード・ヒューズはその人自体に磁力があったし、レオナルドは三作通して成長しているって感じだし!
全部お金がかかっているから?といってしまっては実も蓋も無い。
でも私はそういう映画が、贅沢な映画が好きなんだと思う。
異世界を堪能するにはこれくらいやってもらわなくちゃ?
「ギャング・・・」のNYは面白かった。若い国なりに歴史は作られてゆく。時代物は洋の東西を問わず面白い。アイリッシュ+イタリアン+ユダヤ+インディアン+アフリカン+チャイニーズ+ヒスパニック・・・人種の坩堝が形成されてゆく時代は戦国時代思わせるエネルギーだった。
今度はボストンが舞台。アメリカのいわば古都だが、この映画の舞台になるビル群は荒廃しつくしているこの国を思わせて象徴的だった。裏切りと欺瞞との渦巻く国。1日生き延びるのが大変な国。
誰を信じて?誰を騙して?頭脳をフル回転させても、出会い頭の死が穴を開けて待っている。そんな非常な男の世界を垣間見るスリルとサスペンス・・・こんなのを楽しむ機会はざらには無いよ・・・と、私は座りなおす。映画の中のリアルを楽しむ。
それにしてもなんと汚い世界だろう。使われる言葉の数々、テクニックの数々・・・全部汚い!
ニコルソンとウォルバーグの汚さは最高だ・・・その意味では大統領さんは存在感が薄くてしどころが無い感じ・・・可愛そうに・・・
なら主役二人はどうかというと?これが困った!何を演じても好感度抜群のマットが方向性を表現しそこなっている?いやそうじゃないのかな?正義という権力付きの魔力に填まっていった男を演じているのだ・・・いや?と私はどうやらこの彼の演じるコリンに感情移入をしそこなったらしい。なぜなら唯一の紅一点である精神分析医の彼女に対する立場も含めてデカプリオ演じるビリーの方がより危険でより哀れで可愛いから・・・というわけで・・・なんだかんだとこの裏切り世界にどっぷり魅せられた私でした。
二人とも見事に?殺されて私は座席で二度いや三度飛び上がりました。
見終わって感傷的になっている私ってまだ可愛いかも???「物語好き」過ぎて簡単にどっぷりはまる!しかしこんな風にリアルにどっぷりさせてくれる監督・俳優陣が嬉しい。
女医さんにはもう少し魅力・知性が欲しかったのは気のせい?ジェラシー?ここが弱いな!
精神科医(分析医)がでてこないアメリカ映画って最近あるかな?
近頃のアレックさんはなぜか宝田明を思い出させる。脂ぎっていて自信満々そうで色男で・・・でもこの作品では絞っていたのかな?俳優さんだ!細くなったからか?「ヤングライダーズ」に出ていたのは弟さんだったと思うけれど、全然似ていないと思っていたが目が同じだと今回初めて気が付いた。
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