監督  ケネス・ブラナー
出演  ジョセフ・カイザー、エイミー・カーソン、ベンジャミン・ジェイ・デイヴィス、シルヴィア・モイ、ルネ・バーベ、リューボフ・ベトロヴァ、テゥタ・コッコ、ルイーズ・カリナン、キム=マリー・ウッドハウス

オペラの趣味はない私ですが、一応?いや確実に!映画なので誘われれば行きます。という訳でコーラスと未だに?ピアノのお教室に通っているという音楽趣味の友人に連れられて行って来ました。
行く前に自分を確認。私の場合、オペラと言えば・・・実体験?はニューヨークの歌劇団が来たときに「カルメン」を見たことがあるのと、ウィーンでオペラ座体験をしたかったので見た「アンドレア・シェニィ」だけ。後は京都に住んでいた時、京都コンサートホールでしていたNHKのハイビジョンシアターに通って見た映像のオペラだけ。
魔笛はだから全く知識無く、モーツァルト生誕何年でしたっけ?昨年BSでチョロチョロ耳にしていた程度ですからね、オペラとしてどう?って聞かれても、サー?ってなところです。
大体ハイビジョンシアターでオペラ見るごとに感心していたのはお話が実にいい加減だ!ってことくらいでしょうか。筋がね、荒唐無稽って言うか繋がらないって言うか、だけど、聞いていると凄い!って言うか、声に魅せられるって言うか・・・でしたっけ。
それも実際に生で聞いているわけでもないのにですから、私の耳にしたところでかなりいい加減です。
昨日オペラファンの方と話したら「映画館でオペラって、聴きたい気がしない。」ですと。そういうものですかね?「一応映画だから見に行ったのよ。」と私は訂正して強調しておきましたが、実際にはちゃんと立派に聴きもしました。それに実に感心しましたよ。ウィーンのオペラ座の「アンドレア」のヒロインが実に恰幅が良くて、良すぎて、同行の友人が「目をつぶって聞きな。」でしたから。この映画は流石に映画!ちゃんとヒーローはヒーローらしく、ヒロインはヒロインらしく美貌でした!天がニ物を与えた人が世のなかにはいっぱい居るんだな!って。とんでもないおでぶさんの蝶々さんや、醜男のドン・ホセなんかが昔はいませんでした?美貌の人はそれだけで夢を見せてくれますね。+美声ですから!
だからこの映画は物語としてはとっぴなところもつじつまが?な部分も含めて映像として楽しめました。だって、そもそもの時代設定も知らないんですから。どんな時代に設定しなおされても素直に受け入れるだけです。3人の看護婦なんて一寸年増美人のアンサンブルだもの。映画的お楽しみなところ満載と言ってもいいかな?ケネスさんて出演映画の選択そのものがおもちゃ箱的あれこれギャップのある方という印象です。それがそのまま映像に反映しているのかな?なんて思っていました。
だけど「魔笛」って、魔笛を吹かないんですね?なにか笛の曲が印象的にドーンと来るに違いないと思っていたのですが。
しかも英語!イギリス人監督の映画だから地の部分は当然違和感無く英語だと思い込んでいましたが歌が始まって「英語だ!ね?」と、隣の奥様に囁いちゃいました。「まぁ英語だ!」と、返って来ました。オペラって書かれた国の言葉で歌われるもんだと思い込んでいました・・・というほど訳知らずの私です。
何語にしても音楽は楽しみました。だからかもしれないけれど、ところどころ眠くなるところもありましたけれど、ところどころでは声を出して笑ってもいたし、帰り道で「パ・パ・パ・パパ・・・」と歌ってもいたし、オペラ音痴にしては楽しんだな!と。
ついでに友人の「良かったわねぇ↑」というファルセットの声を収録しておきたいと思います。