監督  デヴィッド・イェーツ
出演  ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリント、ゲーリー・オールドマン、アラン・リックマン、マギー・スミス、エマ・トンプソン、マイケル・ガンボン、ヘレナ・ボナム・カーター、ロビー・コルトレーン

8月のお子様月間が終ってから・・・で、物凄ぅく待ちくたびれたぁ。
そして・・・ウ~ム?です。この映画が満足だったのかどうか?
男の子って成長途中に確かにこういう頃があります。男でも子供でもなく中途半端で何ていうかきれいじゃない?でもハリーたちの雰囲気って日本の子供たちの高校生くらいの感じゃありませんでしたか。一寸、原作より年喰っているって感じは物語の脚本の違和感にも比例しているような・・・微妙な感じ?
「不死鳥の騎士団」て題なのに不死鳥の騎士団の人々って、団員って分かりましたか?具体的に彼らがどう動いているのか、それがもう少し描かれた方が、ダンブルドア軍団の結成の意義と活躍の胸のすく感じが際立ったんじゃないかな・・・なんて脚本に疑問を呈していますが・・・原作がどんどん長くなる以上読み方、印象の受け方、好きな部分・・・読む人それぞれですから厄介でしょうね。
ま、映画の場合原作は脇に措いておいて・・・ですが、ハリーの苛々、癇癪の源である愛情への渇望、不安、疎外感・・・この編の主要な感情の描き方が省略されすぎていたような・・・悪夢の不安(ヴォルデモードと繋がっているのか?という)だけしか描きこまれていない感じです。そここそが次回作へのハリーの焦燥にも、生長にも、繋がっていくので全部の巻を見ていないと置いていかれそうな心配を感じてしまいました。(最もこれだけならまぁこれだけでもいいんだけどって言う気も一部ではあって・・・だって2時間一寸にまとめたんだもの・・・だから別物だって!)
シリウスとの場面が少なすぎたのも私には残念です。ゲーリー使っておいて!ハリーの感情の不安定さを際立たせる大事な挿話ですものね。あの愛情を又失ったハリーはもう一つ見るものの愛情と同情を引き付けるはずなのに・・・と、惜しい!(ハリーは同情なんか要らない!)
アンブリッジ先生は私のイメージどおり!ふるーい女子高卒なので先輩だった主の様な才女先生が何人かいたのを思い出しちゃったのですが・・・彼女等は魔女だったのです?ピンクと猫って定番なんですね!イメルダさん秀逸で、出番がいっぱいでよかったですね、ヘレナさんやゲーリーさんやマギーさんは可哀相だったのに・・・とぼやきました。フリットウィック先生はやったーですね!(かわゆい!)
今回は軍団創設へとか友情はあったけれど(双子がはじけてくれて楽しかった!)ファンタジーの持つ全体の温みとワクワク感の弾みが少なくてそこが一寸残念(最も原作の方もどんどん厳しくなっているのだものねぇ・・・って、あれは別物だってば!)まぁ、スネイプ先生とハリーの父親の話は扱いようではいじめっ子とそのカリスマ性なんて1話が出来ちゃうくらいのテーマだし?でもスネイプ先生を描きこまないと彼へのダンブルドア先生の信頼も理解できないままよ~です。まぁ、描かないからこそハリーの失敗も物語としては生きてくるのですが。
前4作より「あー、面白かった!」と席を立てなかったようです。
成長って寂しいものなのねぇ~ですか。