監督  鈴木雅之
出演  木村拓哉、松たか子、松本幸四郎、阿部寛、大塚寧々、勝村政信、八嶋智人、岸部一徳、香川照之、中井貴一、森田一義、国仲涼子、田中要次、小日向文世

TVドラマの方は見なかった三人(父と旦那と)で出かける気になったと言う時点で、この映画の許容範囲?の大きさが思われるというものですが・・・しかも3人とも終って最初の感想は「面白かったねぇ・・・」です。でも付け加えると、「実際の法廷ではあの最後の長いキムタクさんの場面はありえないだろうけどね。」という科白も重なりました。
そうそうもう一つ、「武士の一分」よりやっぱりこちらの方がこの人らしくて自然だったよね?と、私は二人の同意を取り付けました。無論キムタクさんのことです。
出演者の豪華さと演技力に負うところは大だったとは思いますが(だって、普段スマップのドラマを殆ど見ることの無い3人組ですからねぇ、主に彼ら豪華出演者名簿?に釣られた訳です)、物語とその骨子と多分TVドラマで練られた事務所の人間関係の多彩さが良かったのだろうな・・・?と(TVを見ていない)私が思いました。逆にTVの彼らを知らないからこそ新鮮でよかった?と言う部分もあるかもしれず?これ一本でTVドラマの人間関係マスター!
田中要次さんはTVでも出ているのかな?時々見ている人ですが、今回は特に注目。面白いキャラだなぁ・・・でしょ?
TVでの2時間ドラマでも良かったのかもしれませんが、映画にならなければ私は見なかったはずですから、映画になって良かったな!です。枝葉ですが、多分一生韓国に行く可能性の無い私にはおまけ(大筋的にはほとんど外国である必要なかったでしょう?)の釜山(ですか?)の街中観光も面白かったし。イさんて、遠藤憲一さんの若い時を思い出させません?
憎まれ役の敏腕弁護士役で出演するんだ!と思っていた幸四郎さんが純日本的ウェットな弁護士さんだったので一寸肩透かしだったけど、反対にこれが一番の儲け役立ったのかな?とも。で、やっぱり演技派の香川さんが二番目の儲け役?
キムタク検事さんの事件に対する姿勢が共感を呼ぶと言う基本がぶれないから、お終いまで興味を引かれて夢中で見てしまい、楽しみましたが、法廷ものとしてみるとまだ「それでもボクは・・・」の方が面白かったなぁ・・・と、ちょっと惜しい?
しかし実際問題としては検事さんは選べないからなぁ・・・あ、勿論事件を起こす気は全くないんですけれど・・・