監督  マシュー・ヴォーン
出演  クレア・ディンズ、チャーリー・コックス、ミシェル・ファイファー、ピーター・オトゥール、シエナ・ミラー、ロバート・デ・ニーロ、ルパート・エヴェレット

一寸題名がありきたりすぎて、本当はステキな言葉のはずなんだけど・・・と思いながらもそこはそれファンタジー!見に行くでしょ。
ピーターの名があり、大好きなミシェル・ファイファーさんが出ているとなれば、絶対!特に魔女には定評がある?
ピーターさんに関してはなんだこれだけ?と、がっかりでしたが、ミシェルさんに関しては・・・これは彼女の映画でした。どんな役をしてもほんと魅力的な人ですよ!
綺麗ににしても、醜いにしても彼女は生き生きと楽しそうに映画を支配していました。彼女が居なかったら(彼女のふんした魔女ラミアがと言うべき?)この映画は炭酸の抜けたコーラだったかもしれないななんて思いながら帰ってきました。
そうそう、デ・ニーロさんの海賊とそのクルーの楽しさと、死んでも自由になれないで生き残っている兄弟にくっ付いてくる死者兄弟たちも楽しかったな。っていうかラミアさんとそこが一番のこの映画の見所でした。魔女トリオも面白かったしね。主演のトリスタンを演じた坊やはぽっちゃりとしたお鼻の素朴な感じの青年過ぎて、むしろお父さんを演じた俳優さんの方が主役に適していたんじゃないかな?それともこんな坊やだからこそ冒険を通じて成長していく感じが出ると思ったのかな?
でも私にとって一番の誤算?はクレアさんでした。ジュリエットの可愛さを望むのは酷ですが(でも相変わらず可愛い大きなお目目でした)、でも無意識にあの可愛らしさを求めていたんですね・・・と見ながら気が付きました。だってスターですよ?むしろお馬鹿な?結局は火遊び相手になってしまったヴィクトリアを演じたシエナさんの方が美しく見えてしまっては・・・問題でしょ。
スター・イヴェインにはもっと輝いて欲しかったな、もやもやの光で輝かせるのではなく文字通りに。
魔女ラミアの美への執念には共感は勿論?持てましたが、結末のスターとトリスタンの恋は最初からのお決まりどおりでやっぱりねこうなるとミエミエだったよ的に!つまらなかったな。
もっとドラマチックな恋物語を折角なら仕立てて欲しかったな。
なんでもありのどこからでも切り取り自在のはぎ合わせファンタジーになってしまった感じ?流れ星が女性という素敵な発想なのに・・・どこで間違ったのかな?トリスタンの出生から彼が王国の跡取りだなって最初から分かっていたからかな?妙に恋の成就があっけないとか?(ラミアが手を抜かなかったならどうなったんでしょう?の方が面白かったりして)
全部のエピソードに既視感がつきまとっているようで?
ピーターは「クィーン」に期待しましょ!