椿三十郎
映画タイトルINDEX : タ行 12月 8th, 2007監督 森田芳光
出演 織田裕二、豊川悦司、松山ケンイチ、佐々木蔵之介、鈴木杏、中村玉緒、小林稔侍、西岡徳馬、風間杜夫、藤田まこと
暫く映画日照りでしたから、何でも見たかったのですが・・・流石にこの映画は考え込んでしまいました。
「見るべきか、見ざるべきか」行ったり来たりの悩ましさ。ところがそれにチョンと終止符がつきました。友人が見ようと言ってくれたのです。一緒に行ってくれるならなんだって行っちゃいます!が基本の私です。二つ返事で行っちゃいました。
それで・・・今年最初の映画は 「武士の一分」でした。そして奇しくも今年最後の「邦画」が「椿三十郎」!って、奇しくもないか。
今年は結構時代劇を見たなぁ・・・って言う気がしています。これって嬉しい感じです。しかも手ごたえのある「邦画三連荘」なんてことが出来ちゃうのですから、日本映画再黄金期?再って何時からの?なんて聞かないでください。ついこの間まで黒澤さん仕事していたような気がしているのですから。
誘ってくれた彼女は面と向かって聞いたことはないけれど多分「織田君ファン」です。で、白状しちゃいますが私も「織田君好き」です。だから割り切って「織田君を見に!」行けばいいのだと腹を括りました。三船さんのあの不思議な味は彼の発声が聞き取り難くて「それが傷だよ。」と思っている私にも作用しまくっていますが、その点織田君にはそっちの方は全く心配がありません。彼のクリアで明るい声大好きです!ついでに笑顔も大好きです・・・ってわけで腹を括れば・・・凄く楽しく見ごたえある映画でした!
素直によく知っている筋書きもその会話も「昔の通り!」と思いました。だからか?
「松山君は鬘は駄目だわ!」とか、「佐々木さんの木村さんは出色だわ!」とか。最も小林さんも「出色だわ!」と思ったんだった。
団体さんだからまぁいいんだけれど、若侍群に見る楽しさがなかったなぁ!味云々以前に妙に様にならない若侍ばっかりだわとか・・・。彼らが昔の若侍さんたちのように大成するかとても疑問です。
同じ馬面が売りでもあのなんともいえない表情・雰囲気で伊藤さんに軍配!とか、比べる楽しさに流れてしまったきらいはあるけれど、それも製作する側の思惑通りかな?
じゃァ、肝心の「三船・織田」「仲代・豊悦」は?って聞かないでください。「入江・中村」は?とか「団・鈴木」は?とかなら即どっこいどっこい!と言えるんだけれど。
ただね、昔の人の方が味があったと思うのは私がむしろ昔の方の世代に近いってことかな?勿論志村さん、藤原さんの事を言っているのだけれどね。前作を研究し尽くしてリメイクして前作を凌ぎきれていないというところに黒澤さんの偉大さを見れたし。それにあの見事な椿の御所みたいな椿屋敷の色鮮やかな椿。それがあの白黒映画の方が思いっきりドキッとした記憶があるのですよね。より鮮やかな記憶になっているのです・・・その不思議!
でもこそこそっと白状すると45年も前の「椿」と今の「椿」と多分代わる代わるに見たい!どっちも好き!といえるってことは結局映画は脚本?
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