ベオウルフ/呪われた勇者
映画タイトルINDEX : ハ行 12月 13th, 2007監督 ロバート・ゼメキス
出演 レイ・ウィンストン、アンソニー・ポプキンス、ジョン・マルコヴィッチ、ロビン・ライト・ペン、アンジェリーナ・ジェリー、クリスピン・グローヴァー、ブレンダン・グリーソン、アリソン・ローマン
今思い出しても「世界少年少女文学全集」って凄かったんだなぁ!
「続・3丁目の夕日」で淳之介君が読みふけっていたからではありません。「ベオウルフ」最古に近い?英語で書かれた文学ですって?大昔あの文学全集には様々な国の神話と共に英雄譚も収録されていました。小学生だった私が「サガ」とか「エッダ」とかいうものを知ったのもあの全集でした。様々な国の文学を童話から大作家の作品まで本当に良く網羅していましたよ。あれは読書の素晴らしい指針になりました。
さて「ベオウルフ」は残念ながら知りませんでしたが、サガやエッダの時代に近いものでしょうか?映画館の予告編で見たあの変な映像は私には妙に中途半端に思えて、リアルではないし劇画アニメでもない、あれはなんだ?でした。だから英雄冒険譚のようでファンタジーだとしても、サガやエッダの時代の古い古い英雄譚としては興味は惹かれるものの「あの映像は私の好みに合わないかも・・・どっちかはっきりしてもらいたいよ。」でした。見たいか微妙って所です。
ところがこの映画にアンソニー・ホプキンスやジョン・マルコヴィッチの名が挙がっているとなったら?「話は別!」になります。
と言うわけで出かけてしまいました。それにこの頃には「ベオウルフ」の素性も少しずつ情報が入ってきていましたからね。一寸想像力を刺激されていました。太古の英雄?魔物との契約?おぉ!
映像の技術的なことは私の判断の外です。だからその評価はするつもりも出来もしません。でも、物語は楽しめそうです?
結局、アンソニーの、ジョンの、造形はいやでした。どんな人物でもその俳優に「演じて」貰いたかったです。大好きなアンソニーの顔だけが蠢いている感じで一寸おぞましかったです。ジョンにいたってはこれだったら無名の俳優を使ったらいいのに!でした。
映画を俳優の演技を楽しむものだとすればこれはそういうものではないという気がして、アンソニーの映画一本見損なった損失感が沸きあがってきました。
ただ、不思議なことに?アンジェリーナだけは妙に填まりました。ロビンがまるで命の無いロボットレディみたいになっていたのとは正反対にアンジェリーナだけは命の通っている魔物でした。彼女の顔のインパクトの強さが映像処理に負けなかったのかな?なんて思ってしまいました。ホントカナ?
それに一つ救いは竜が飛んだことです。何故か私は竜を見るのが大好きです。竜ってワクワクスイッチです。これがポンとでてくれば私はウキウキワクワクドキドキになれます!子供の頃からこれだけは進歩なしです。だから最後のベオウルフの決戦は一寸興奮しました。ここはファンタジーやなぁ!です。でもねぇ、逃げ惑うロビンの顔に感情が窺がえないのでハラハラ感が半減です。
やっぱり人間実写でこの映画見たいな。別に最先端技術なんてどうでもいいよ・・・と、アナログ人間は帰って来ました。そしたらやっぱり過去にちゃんとまともに?映画があったみたいです。ジェラルド・バトラーですって。怪物の処理どうしたのかな?そっち見てみるかな。
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