アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫 NV マ 6-5) アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫 NV マ 6-5)
リチャード・マシスン 尾之上浩司早川書房 2007-11-08
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監督  フランシス・ローレンス
出演  ウィル・スミス、アリシー・ブラガ、サリー・リチャードソン、チャーリー・ターハン、ダッシュ・ミホク、ウィロウ・スミス

行こか、止めよか、迷った挙句結局行ったのは、決め手となったのは、予告編のNYはタイムズスクェアの荒廃の映像でした。
「あの不思議な魅力的な映像だけでもいいや。」という気分でしたが、思わぬ拾い物といったらウィル・スミスさんに本当に失礼ですよね。
私にはまだ「メン・イン・ブラック」の彼がメインです。「幸せのちから」も見ているのですけれど、息子と共演して、今度は娘と?余りいい家庭人風になって欲しくないなぁ・・・という気もして。
それでこの映画ですが、想像していた以上に映像が魅力的でした。
つかみと言うんですか?最初にぐっと魅せられました、つかまれましたね。
一人と一匹の孤独さえもが映像的でした。無人の街が生き生きしていたって言うとおかしいですか?でもそうでした。ライフラインはどうして保っているのかなんてことではなくて!NYに生い茂る草木、闊歩する生き物群!だから前半が特に好きですね。でも、後半でなんか映画二本見ちゃったようなお得感が得られました。怖かったですもん!
人類は滅びたんだと思い始めていた時、でもあの夜の用心の厳しさはなんだ?と思い始めていた時!建物の中に入ってしまった犬に呼びかける彼の切迫感を感じた時!直後、座席で思いっきり身を引きましたもの!
ダーク・シーカーって呼んでましたっけ?あれは誰がネーミングしたんでしょう?マ、ともかく、彼らにも犬が相棒だったんですね?
狂犬病のイメージが増幅します。人類はまだ狂犬病をさえ駆逐出来ていませんよね。
科学化学の進歩の目覚しさが人間を滅亡に追いやるという未来は、この1世紀の進歩の速さを思う時、実にリアルです。そうかこういう風に人類は滅びるのか!なんて納得したりして。だって現実の人間社会ってこのところかなり?愚かに思えるんですもの。どんな滅び方をしたとしても、納得してしまう心理下にある私です。
それに最後に血清?が効いたと思われるあのダーク・シーカーさん?あの血清を使った後の人間って、絶対今の人類と違ってしまうんだろうな?って気がするじゃありませんか?あー、そんなことないか。もう既にいっぱい様々な血清?ワクチン?薬?に人類は順応しているんだった!
でもレジェンドというからにはアナとイーサンの向かった先の山奥で人類はちゃんと生き延びたんだなぁ・・・と安心しました!ジワンときたのはあのサムがサマンサだったと分かった時です。あの子は妻と娘の祈りみたいな女の子だったのね!だから彼女が死んだ時、彼の死も決まった?