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ラフマニノフ~ある愛の調べ サウンドトラック ラフマニノフ~ある愛の調べ サウンドトラック
アラン・ウィルソン ミハイル・プレトニョフ ヴラディーミル・アシュケナージユニバーサル ミュージック クラシック 2008-05-03
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監督  パーヴェル・ルンギン
出演  エフゲニー・ツィガノフ、ビクトリア・トルガノヴァ、ヴィクトリア・イサコヴァ、ミリアム・セホン

ラフマニノフさんにさして思い入れがあるほどクラシックにもピアノにも知識も興味も無いので・・・「エディット・ピアフ 愛の賛歌」とか「レイ」とか「敬愛なるベートーベン」とかの類の映画だとしても見にいかなかったかもなぁ・・・。でも大のクラシック・ファンの友人がいて誘われた。少なくとも彼の作品は「いっぱい聞けるはずだから行きたいの」と。彼女は「音楽に酔っていた・・・ライラックの香りに酔っていた・・・」と、とても満足していた。「良かったね?ライラックがとても上手に印象的に叙情的に使われていたわね」確かに、香りが一番思い出に直結するって言うじゃない?私もあの甘い香りを嗅ぐと札幌の大通り公園を歩いているイメージにさーあーっと取り込まれるもの。
で「あの主演のラフマニノフを演じた俳優さんてずーっと誰かに似ている・・・って気になっていたのだけど・・・ねぇ、団十郎に似ていなかった?」と、言ったら「わぁいやだ、それ以上感想を言わないで。イメージが崩れる」って言われちゃった。でも私はなかなか迫力のあるいい顔だと言おうと思っただけなのに。
映画そのものは芸術家には悩み―産みの苦しみ、それを何とかしたい挙句の放蕩?恋?―が付き物で、波乱の生涯がお決まりというお決まりパターンだったような気がした。
女と酒はあったけど麻薬は無かったのね・・・その代わり亡命!
途端にミハイル・バリシニコフの「白夜」を思い出した。
「この映画は事実と違う・・・」というお断りをつけるくらいならむしろ「ホワイトナイツ・白夜」のような作品の方が「バリシニコフが解かる」みたいな。そういう見せ方の方がラフマニノフにはより親切だったんじゃないかな?少なくともあの1作で私はバリシニコフに魅せられて、彼は「忘れられない人」になったもの。
だから「ラフマニノフの作品と技術」だけを生かすストーリー?
彼の裏切った?彼が逃げ去った祖国がやっと作れた映画なのかもしれないのにね。もっともそれだからなんか彼の人生が却ってあいまいにぼやけたのかな?苦悩を映像化するのは本当に難しいとは思うのだけれど。
ロシアは亡命した沢山の芸術家に本当に複雑な思いを抱いているのだろうな?・・・ということが感じられたようだ。