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ジャージの二人 (集英社文庫 な 44-1) ジャージの二人 (集英社文庫 な 44-1)
長嶋 有集英社 2007-01
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監督  中村義洋
出演  堺雅人、鮎川誠、水野美紀、田中あさみ、大楠道代、ダンカン

堺さんの映画の予告編を見た途端「行く」と決めました。山南さん役以来注目しております。「乗る時」は「見る時」でしょう。
ところが近場ではテアトル銀座のレイト9:20の回のみです。
えー迷惑な・・・旦那が夜居ない時は・・・今週末までお預けか?と思いながら言ってみるとお付き合いくださるということで・・・感謝!
心配は読んだことの無い「長嶋有原作」。今、朝日新聞で夕刊の連載小説を書いている方だと思いますが・・・読み始めて1週間で「面白くない!」と諦めた作家です。もっとも映画は別物ですからね・・・読んでないことが幸いかも?
人も場所も会話も省エネモード。のんびりぼそぼそしていたわりには、しかも夕飯後の鑑賞にもかかわらず、全然眠くならなかったのは特筆すべきかと・・・。
しかも結構くすくす笑いしちゃいましたしね・・・この時点で「夕刊小説」もう少し我慢すべきだったかも?とちょっぴり後悔しましたね。
でも映画は具体的にこの父子、絵的にも非常に良かったんですよ。
堺さん真っ直ぐ向いてしっかり目を見張ると・・・とても・・・大人に見えない・・・30過ぎには見えない・・・子供?みたいな。
で、あのごついお父さん役の鮎川さんのとつとつしゃべり?
ニコニコ・クネクネの大楠さんのチャーミング?背景にはあの浅間山?あの緑の小路!キャベツ畑?猪注意!それだけで映画いい感じじゃないですか。「フ~ン~、なんにも決定しない、必要最小限のことしかしない・・・」でもなんか生きていけるんだなぁ・・・って。見ている私も・・・、・・・、・・・って見ていただけみたいな。もつれたら離れろ!向き合いすぎるな?みたいな?そしたらぽわーんと浮いてくるものある?
一つ思ったのは「携帯」って凄い、こんなに人間を侵食しているんだ!ってことでしょうか。だってたまたまこの日私携帯忘れていって、地下鉄の中で「携帯ないと「なんか忘れた忘れた落ち着かない」って気分になるなんて、すっかり持ちなれちゃったんだねぇ」って言いながら映画行ったんですから。
こんな風景の中で暮していてもアンテナ立つところを探し当てるアンテナを人間はもう持っているんだ・・・みたいな驚き?
ちなみに旦那の感想は「水野美紀をあんな役で使うとは許せない」
と「浅間山が見れて良かったなぁ・・・いい景色だよなぁ・・・懐かしく感じるんだよねー、あの山」でした。私は「了ってPCに出てた。作品書けたんだ!良かったね堺くん!」でした。決して「息子くん!」ではなくて。