aakekkon.jpg aakekkon1.jpg

監督  アイラ・サックス
出演  クリス・クーパー、ピアーズ・ブロスナン、パトリシア・クラークソン、レイチェル・マクアダムス、デヴィッド・ウエンハム

一昔前のアメリカ映画を見ているような感じでした。
絶対日本映画じゃない!日本人だったらあのまま最後のシーンが出来るわけが無いって、感じ。しらーっとね?
でも、多分夫婦だったら、だったことのある人なら絶対分かる機微。だから見終わって「くすっ」と出来ないことも無いのだけれど・・・だからと言ってそう苦味があるとも思えない。だって多かれ少なかれ長い結婚生活の中では実行するかしないかは別として心が離れたり寄り道したりするってことはこの年になればわかっている。
「ま、そんなこともあるかもね」とか「まぁまぁそうなると思っていたわよ」とか「どうせそんなものよ」的なしらけた当たり前さが当たり前すぎてしまって・・・捻ったようで捻りが無い?
少々男たちが今を代わる代わる語る前半部分で眠くなって・・・
リチャードがケイの吸いかけのタバコを貰うところではどんな使い方をするのだろう・・・
ドジなハリーが薬の詰め替えをするところではどんなばれ方をするのだろう・・・
なんて予想したところをことごとく外されてなんだ最初の思い通りで終るのか?ってがっかり感が根を下ろした。
最後のパーティでこの白々しさ、このふてぶてしさ、まねは出来ないね。大体友人の女寝取って結婚できるものかなぁ・・・とか夫の前で元恋人の恋人との戯れをアンナ顔で見逃せるものかなぁ・・・とか、心の狭い私には心理的に理解不能。
「人の幸せの上に幸福は築けない」ってコンセプト?は全人類共通の概念なのかなぁ?それにしちゃ余りに自分勝手だよね。
そんな事をあれこれ思っていたって、意外なところで落とし穴に落ちているのが人生?私は一体どんな欺瞞の穴を跳び越えたり、落っこちたりしてきたんだろう?ヒョットすると、落っこちたまま気が付いていないだけではなかろうか?・・・なーんてね。

「ピアーズ・ブロスナンは信用できない二枚目だけど、クリスで外すなんて凄く損した気分」と友人が言いました。「全く、ご同感!」と、力を籠めた私。
それより何よりファラミアをあんな役に使わないで欲しいわ!と腹が立っている。今度ファラミアに出会えるのは・・・って、楽しみにしていたのに。