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スラムドッグ$ミリオネア スラムドッグ$ミリオネア
A・R・ラフマーンユニバーサル インターナショナル 2009-04-01
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監督  ダニー・ボイル
出演  デヴ・バテル、マドゥル・ミッタル、フリーダ・ピント、アニル・カブール、アーユッシュ・マヘーシュ・ケーデカル、アズルディン・モハメッド・イスマイル、ルビーナ・アリ、イルファン・カーン

ムンバイが舞台。って、ムンバイって最近聞くけれどインドのどの辺りだ?と、思っていたらボンベイだって?ならそう言ってよって思いますけれど、最近この手の「これって?・・・なぁんだ!」ってことが多いのです。古くはエドベリとエドバーグって言えば分かりますかね?英語読みと現地の人の当然の呼び方?昨今は現地読みが当然!の流れのようです。ムンバイは地名そのものが変わったんでしょうか。セイロンがスリランカ?みたいな。ビルマがミャンマー?ええとムンバイは現地マラティ語にもとづく表記だそうです。
ま、それはさておき凄いエネルギーをムンバイの景観から受け取りました。煮えたぎっているパワーですかね。彼らのスラムがビル街に瞬く間に変わっていく様!新興の真ん中にスラム。インドは凄い!と感じました。
何より子役が可愛かったですね。それに生きが本当に良かった!
クイズ番組の問題が実に見事に彼の生い立ちと絡まっているという出来すぎはこの映画を見ている間は全く考えもしなかったですね。見終わって数日経ってからやっと「そういえば・・・全く・・・上手に作ったもんだなぁ・・・。」
本当に実に良く出来た映画でした!感歎しています。映画の中に見事に取り込まれました。そして彼の一途な生き方に魅せられました。凄い青年だ!なんて利口なんだろう!なんて記憶力の素晴らしい青年なんだろう!なんと見事に生き抜いてきたんだろう!なんと無垢で純粋で一念を貫く真の強さを持っていて・・・もう言うことは無い!みたいな。でも実際はあの人生を生き抜いてきた子です。無垢でもピュアでももう無いのですけれど・・・結局は一念に打たれてそう思ってしまうんでしょうか。
最初の出だしから息を呑みましたから・・・畳み込まれて・・・物語の世界に突入しちゃったわけです。一つ一つの出題に一つ一つの彼の過去の出来事が見事にシンクロして・・・出来すぎなのにそれを感じさせない。
感動に持ち込む技は力技ではない緻密さの力です。構築力です。
でも多分感動に持ち込めたのはインドそのものが今見せている混沌なのではないかと思います。コンピューター産業の今の旗手はインドって感じがありますね。業界で働く人口が一番多いのはインド人ですよ。違いますかね?インドの持つ多面性、様々な進歩の段階。貧困と富裕の混沌。それが世界中に蔓延しているTVのゲーム番組の上にエンターテインメントと成る不思議。スラムを生き延びる子供たちの生命力が見事に描かれているから・・・警察の有り様も、司会者の性格も納得できる。そういえばジャマールが便所に飛び込む究極の選択をしますが・・・家の旦那が子供の頃野壷に填まった逸話を思い出しました。今「のつぼ」といって分かる日本人の子供って居ますかね?思えば・・・日本、トイレがなんともきれいになりました!
でもやっぱり踊らずにはいられないのね?お約束なの?他のインド映画ではおかしいと笑って見ていたのにこの映画では私は余り見たくなかったな。あのジャマールとラティカが踊るか?いくら大金手にしてめぐり会えて言うこと無くてもさ!って、どぼっと日本にたち戻りました。