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監督  森淳一
出演  加瀬亮、岡田将生、小日向文世、鈴木京香、渡部篤郎、古高由里子、岡田義徳

余りにステキな映画だったので・・・本を予約しちゃいました。
原作の伊坂さん、お名前は知っていますが読んだことは無かったので・・・ヒョットすると物凄くいい作品書いているのかも・・・と、期待大です。ついでに図書館で待ちが物凄く多くなっている「ゴールデンスランバー」ってのもついでに予約!
映画の方がいい!という可能性もありますかっ?
何が良かったって・・・とにかく小日向さん、ぴかイチ!
何がピエロかって、題の事を考えていたのですけれど、この家族全員ちょっと地上から浮いているんですね。重力って・・・そこかな?なんて思ったのですが?
あの夫を選んだあの母がまず浮世常識離れている感じ。最もその選択はステキな大正解なんですけれど。兄と弟の関係も同じく、父と息子たちの感じもこれまた同じく!私の「あってほしいなぁ・・・ワールド」の住人たち。
ここには、実にいい空気が流れていて、暖かくてほんのり色。で、大正解って言葉おかしいんですけれど、この家族大いにありでしょう?ありですよ!
でもとりわけこのお父さん。凄いんです!ピエロ、一番似合うの彼ですが(失礼)、小日向さんの顔って色々なものが張り付きやすい顔なんですか?悪も善も。これって演技力って言ってもいいのでしょうね。 生きていくのに色々なものを重ねて重ねて・・・丁度ピエロの化粧のように、塗り重ねて。たまねぎみたいになっているの、重層に。で、たまねぎを一枚むくと涙が流れるでしょう?目がジーンとして。このお父さんの心はジーンとするごとに皮を一枚一枚重ねていって、こういう顔に成ったんだ!っていう納得?説得されちゃったような。
生きていくってこういう顔になることだわ!みたいに。親だったらこういう顔になって見事子供を育てたいな。いえ、こういう顔で見守れたらいいなかな。
兄弟の言葉もお父さんの言葉もとても良かった。いい言葉沢山あったな。
渡部さんの演じた男の存在が絶対悪みたいに重く垂れ込めるのに対して、この家族の結束が心に浮き上がってリアルになる不思議さ。優しさが祈りみたい。
厭な物語を抱えているのに、いい雰囲気をたっぷり味わわせてくれた映画だった。加瀬さん好きという友人と見に行ったのだけど、二人とも益々好きになったと思うし、岡田君?いいな。
でも小日向さんが最高かも。
この映画ここで終ってくれてよかったぁと思っているのだけれど、果たして原作はどうなんだろう?SOSの出し方、出された時の向き合い方、色々感じさせられた。問題は出し方を知らない人、出す相手・方向を持たない人かも・・・

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