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監督  ガーボル・ロホニ
出演  エミル・ケレシュ、テリ・フェルディ、ユーディット・シェル、ゾルターン・シュミエド

ハンガリー映画
ハンガリー→ブタペスト→パール街→ボカ・ヤーノシュ&ネメチェック・エルネーだけの私の頭にようやく新しい固有名詞が登録されました。エミルとヘディ!
遠い遠い、多分私には初めてのハンガリー映画です。

ブタペシュトには一度行っているのですが、映画で見た景色は全く違う田舎の町で、ヨーロッパの本当に田舎町でした。
でも、映画のストーリーは、なんか妙に馴染みました。だって私たちの老後こうならない保証は全く無い今の政府の無策振りですもの。政権交代しても多分・・・駄目だろうなぁ・・・と思っていながら・・・せめて少しでも変えてみるか?・・・しか、選択の余地の無い今の私たち・・・通帳の残り少ない金額と入金される年金の数字と否応無く差っ引かれる数字の数々・・・?
そう、私もそこまで行ったらエミルに成る!(私の方が生き残ってしまったら、絶対に!)
それはともかく、あんなドラマチックに始まった恋だったのに、今の空気より薄い夫婦の日常・・・これも笑えるリアルでしたね。
ここでも「私たちもそうだ、ウン!」って。
そしてあの強盗道行き!これが楽しめましたね!特に奪ったお金で買物をしおしゃれをした二人!こんな田舎のおじちゃんおばあちゃんなのにドレスやスーツが決まるのです。やっぱりーヨーロッパ人種のために洋服はあるんだよ・・・って、感じ?
「ずーっとお互いを見てきた夫&妻」伊達じゃないんです。それに絡む刑事たちの様!その成り行きの面白くて、温かくて、のんびりしていること。町の人々の反応も。
そして最終章・・・えー、そうなっちゃうの、そんな、そこはリアルにしないで!えーーーーで、あれ?
そう、若い頃も機転の利いたエミルでしたっけ!
そしてこの映画は私の忘れられない気持ちいい溜飲も下がる、心も笑える映画のお仲間入り!
ボカもネメチェックも生きていたらやっぱり年金の乏しさに苦労しているんだろうか?ハンガリーのあの時代をどう生き抜いたのだろうか?
エミルはちゃんと無事に困難な時代を生き抜いた方だと思うのにそれでもあの生活です。心配です。