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監督  スティーヴン・ダルドリー
出演  ケイト・ウィンスレット、レイフ・ファインズ、デヴィッド・クロス、ブルーノー・ガンツ

「21歳も年の離れた男女の愛の行方」というイメージが予告編で植えつけられていたので、ケイトのアカデミー賞という余禄があるにもかかわらず、見たいとは思っていなかった。
朗読というものを小道具に使われてはなぁ・・・みたいな感じでいたから、友人がどうしても見たいと言わなかったら見ていなかっただろう。危ない危ない!これだから予告編での判断は危ない!
ケイトはなんか重たい印象の有る人で、あえて言えば土着的なドシンと地に足の付いた力強さがあって、「タイタニック」なんかの彼女はミスキャストだと思っていたが、この映画で彼女の本分みたいなものに気付かされた。
実にこの映画では彼女は重くリアルに生きていた。初めて本当にいい女優さんだなぁと思った。その意味では今までいい俳優さんだと思っていたレイフ・ファインズさんの方が当たり前すぎてしまったかな。でも彼の声は朗読にはぴったり。
前半、15歳の少年マイケルの若さと大胆さ、それを受け入れる大人のハンナの孤独がちょっと向きつけにだけれど心に染みとおってくる。だから後半が生きたのだろう。仕事を評価されたケイトが転職して彼の前から姿を消すところまでは彼女の謎が、朗読の本の選択から、ピクニックのメニューのところから・・・薄い疑いとして提示される・・・その表現が凄く上手くて、表情の微妙な陰りに、気がつかないうちに私はもう秘密を知っている。
それがあの法廷の場ではっきり心に浮かんできた時、感動が湧いた。というか、哀れさで泣けるようだった。
一人で一人だけでここまで生きてきた女の人生、勉強する機会もなく多分逃げもして・・・それでもそれだけは人に知られまいとしてきた何十年もの生涯。ここまで来ていまさら人に知られたくないもの。そのために大きな取り返しのつかない過ちを彼女にさせてしまったもの。それはまた一面では彼女をここまで生きさせてきた意地ともプライドとも言えるものなのだろうけれど・・・。
獄中で送られてくるテープで字を学ぶ彼女の姿が痛々しくて・・・そして学んだ字で謝罪をしたとき彼女の生きる縁はなくなったのだと・・・鈍重に行き難い時代を生き抜こうとしてきた一人の女性の生涯、そして少年のj日を決して忘れないマイケルの人生。見落とすには惜しい映画だった。よかった。友に感謝!
 

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