エル・カンタンテ エル・カンタンテ
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監督  レオン・イチャソ
出演  マーク・アンソニー、ジェニファー・ロペス、ジョン・オーティス、マニー・ペレス、ヴィンセント・ラレスカ

人って本当に色々なんだなぁ・・・なんて思っているのは意外な人に意外な趣味があるってことで・・・。
サルサって言葉は知っていたし、多分聞いてもいただろうけれど、どれがサルサでそれは何だ?って聞かれても私には答えられない。
それなのに友人がこの映画「見に行こう!」って言う。「サルサの映画みたいよ」「私、エクトルのCD持ってる。いい声なのよ」  絶句!  というわけで映画へ行ったのです。
でほんの少しサルサを聞いてきました。魅力的でないことも無いです。曲には好きなものも有りました。結果的には私は多分ああいう高音の美声っていうのが苦手かも?フレディ・マーキュリーは好きなくせに?って、まァそこはそれ、慣れ?
音楽家?っていうか、ジャンルが絞れるのかもしれないけれど・・・特にアメリカの歌手の一代記でアルコール依存症か麻薬の依存症に苦しまなかった人っていないみたいなのはどうしてでしょう? ラジオでたまたま聞いてこの曲好きだな、とかこの歌手好きだなっていう門口から覗き込んだだけのファンとしては全く事情がわかりません。 業界の体質か、それともアメリカで歌手をするということのリスク、ストレスが凄く問題にならないくらい大きいということなんでしょうか?
だから心を打たれる部分も確かにあるのだけれど、共感できたり同情できたりする部分が、その病?を克服した時にだけ感じられるっていうパターンに陥りがちです。もっとも本人は笑い事ではなかったでしょうが。どれだけ苦しんだことか・・・と、思われる人も確かに多いのですが・・・。このエクトル・ラボーを描いた映画はその点共感を覚える部分は皆無でした。どうしたって理解できないんです。
親に褒められなかった子は山のようにいるし、口うるさい妻を持った人は同じくらい山のようにいるでしょうよ。
しかも歌手として絶頂をも味わっている最中のアルコールと薬です。「理解できるわけ無いわ!」と思います。そしてその弱さは・・・弱さとしか思えないのですけれど、家族をも巻き込んでしまいます。
その弱さこそが人間だといってしまうには・・・立ち直ったり、頑張った人が大勢いるので、言いたくないとも思います。
唯一同情できたのは、あの妻の速射砲のような口調の迫力あるののしりを聞いたいたら、ソリャ切れるでしょうね。という点だけのようです。こんなに弱い人間だったからその歌が人の心を打ったのだというのなら、傍で言えることは無いな・・・と、見る私はただ無力です。
麻薬やアルコールは勿論もう海の向こうの話ではすまなくなっているのですが・・・
モンテ・クリスト伯爵なら?あのハシシッ?なんとなくカッコ良かったで済むけれどね、これはなんとしたことでしょう?