ナイト・ミュージアム

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監督  ショーン・レヴィ
出演  ベン・スティラー、ロビン・ウィリアムス、ディック・バン・ダイク、ミッキー・ルーニー、ビル・コッブス、オーウェン・ウィルソン、ジェイク・チェリー、キム・レイヴァー、

顔合わせがユニークでしょ?で、自然史博物館?アメリカのこの手の映画は絶対大丈夫!笑わせてくれて幸せな気持ちにしてくれるに違いない!・・・って、見に行きました。
この手の映画でロビン・ウィリアムスが出ているんですよ!(ロビンの映画は外しません!ジュマンジ思い出すじゃぁありませんか?)
ディック・バン・ダイクにミッキー・ルーニーですよ?
絶対何か仕掛け有りますよね・・・それに対するのがベンですから・・・?
大当たりでした!
もう文句無く笑いました!楽しみました!やったね!と、思いました・・・その上に?やっぱりね!っとガッツポーズ付です。
ディックとミッキーのダンスまで見れちゃったんですから、豪華おまけ付き?
「メリー・ポピンズ」とか「チキチキバンバン」大好きでしたねぇ。
やっぱりロビン!あの表情の全て・・・といって絶対やりすぎじゃなかったでしょう?この映画のテディは文句ありません。素敵な大統領で、大人になりきれなかったベンお父さんをちゃんと成長させるいい物語のいい要になっていましたもの・・・物語的にもグッドグッド!!
博物館の夜の出来事の楽しさはもう最高の上にドラマ的にも素直な父子物がいい感じで填まりました。
一つ一つの展示物の人物・動物のやりとりが全部上出来!
ベンをガリバーにした西部劇ヒーローとローマのオクタヴィアヌス(生きて?戻ってきた時の二人にはもう・・・!)、テディとインディアン娘、アッチラ大王とベン父さん、ネアンデルタール人と火と消火器、モアイとガム、T―Rexと骨を引っ張るラジコンカー、その間を駆け巡る動物たちとあのノドジロオマキザルのデクスター対ベン、食えない爺さんたちはそのうち博物館行き?
エジプトのミイラと石版の中の金の紋章の謎!
こどもと来た親たちは「歴史知っているともっと面白かったよね。」なんて言えそう・・・でも言っちゃぁお終い・・・言わなくたってベンおとうさんの頑張りを見ればね!
でもね、展示物の取り合わせ、選び方、展示方・・・かなり?いい加減なマニアック過ぎ!博物館でしたよ、あの建物で・・・有り得ない!
でも、終りよければ・・・?展示物たちも幸せ?主人公親子も幸せ!ミイラもあれでよかったのかな?これからも夜な夜な?細かいことなんか言う必要も無い。お客さんも増えて全部なにもかもOK!
私はいやもうホント楽しかった!!!
カッコのいい終わり方でしたね。
私も帰りに暗闇で指パッチンをやっちゃいました。スカッ!
この映画でベンは大人に、私は子供に?
誰か誘ってくれたら、二回見ちゃうのに・・・大手を振って?
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日本沈没

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監督  樋口真嗣
出演  草なぎ剛、柴咲コウ、豊川悦司、大地真央、及川光博、吉田日出子

イヤーァ、あれからもう30年以上もたったんですねぇ。
ってことは本を読んでから、35年近くの月日が流れたと言うことです。
そっちの方が驚きですよ。
だからか、「昔の映画もきっと見ているな?」と思われる方が結構来ていましたね。
日本に住んでいて、TVでしょっちゅう「地震速報」が入るのを見て生活していると、あの頃と同じようにこの文字「日本沈没」があちこちで躍っているのを見るとそれだけで不安が増します!
と言うわけで見てきちゃいました。
って、草なぎ君のファンの友人に誘われたっていうのが真相です。
もっと正確に言うとキムタク君の大ファンだそうですから、好意がお隣にも及んでいるといったところです?
私は大体の情報源は新聞(だけ?)という活字人間ですから、先日誰かの文でこの「日本沈没」に出演の若手俳優の演技力に疑問(優しく言い換えればね)を述べている文を読みましたよ。名前まで書いてありませんでしたけど・・・見た後でも、誰のことか分かりませんでしたけど?
ただ、草なぎ君の神出鬼没なのには驚きました。
あんな状況下で実家、下町のオバサンのところ、コウさんの活動場所から田辺博士の所までどんな移送手段を使ったのかなぁ?なんて考えちゃったら、感情移入が難しくなってしまいました。
その移送手段を使えばとりあえず安全なところを選んで庶民を移動させられるじゃないの!って。
今、外国に資産を移している日本のお金持ちって、きっとこういう状況も織り込み済みなのでしょうね?
想定内?ってやつですな!
こういう頭のいい人が世界中で生き残っていけば、日本人も何時かはユダヤ人みたいになり、又どこかに国を建設できるかも知れません。
未来を心配するのはよしましょう。
でも特撮の「絵」的には、楽しんじゃいました。
あんなふうにかしいで止った東京都庁どう処分するんだろうなぁ?
きれいに崩れてくれた方が再建しやすいのに・・・とか、
「あっ、あー今うちが津波に飲み込まれちゃった!」
ニュースの映像では見たことは有りますが、本物の津波なんて見たことが無いのですから、我が家みたいなところに津波が押し寄せ飲み込んでゆく映像を惚れ惚れと見ていました。
「凄いなぁ!こんなになるんだ!うちはこうやって消えて行くのかぁ!」
六本木の森ビル崩壊は「これを見て溜飲下げる人結構居るだろうなぁ?」
なんて、勝手に思っているうちに、「ああ、そうか!」と思いました。
「アルマゲドン」で、クライスラービルが真ッ逆様に落ちてきた時私はその迫力に「ウォー凄い!」と、只々感嘆したのですが、「アメリカ人の何人かはあれで溜飲下げたかも?」なんて。
「及川さんの新型潜水艇が勝てなかった水圧に草薙君の旧潜水艇が耐えたのは何故だ?」と思ってしまった私はついでに「アッ!」っと、気が付きました。
「アルマゲドン」を見せた時、旦那が「スッゲェ、でたらめ。嘘っぱちばかりじゃないかよ。ありえないだろ!」と言ったので、「あなたは映画の楽しみ方をホント知らないんだから!」と、苦言を呈した事を思い出しちゃって、一寸恥じ入り?ました。
「あそこであんなふうに駄目だった掘削機が何で急にこんなに進むんだよ!ありえないだろ!」と言ったのでした、彼は。
アハハ、アン時の旦那と一緒だ!
「何で草なぎ君の潜水艇、この水圧に耐えられるんだ?ありえなーい!」って思った私は。
そうですよ、素直に楽しむ心こそ必要なものです。特にSF・特撮物では。改めて思いました。
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ナイロビの蜂

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監督  フェルナンド・メイレレス
出演  レイフ・ファインズ レイチェル・ワイス
ユベール・クンデ ダニー・ヒューストン
ピート・ポスルスウエイト ビル・ナイ

さぁ、私に何が書けるのだろう?
とにかく心の中に書き綴るのが困難なものが渦巻いている。
それもどうすることも出来ないとはっきり自分で分かっている巨大な無力感の中で。
この映画の音楽が単調に静かに波が繰り返し繰り返し寄せ来るように鳴り響くように、
心の中に繰り返し繰り返し寄せ来る重い思いがある。
見たくないもの、知りたくない世界がこの音楽に乗って繰り返し繰り返し私に考えろと迫ってくる。
溢れる愛情も情熱も得体の知れない深い闇の中に飲み込まれていく。
いいたいこと、訴えたいことが声高ではなく心に沁みてくる。
だが、涙を流す以上に何が出来るのだろうか?私に?
ヒロインのテッサはその知性が得たものを一直線の情熱の羽に乗せてすべきことに突き進んで称えられるべき女性像を永遠に打ち立てた。
だが、私が打たれたのは夫のジャスティンにだ。
イギリス人らしいイギリス人。
静かで理性が勝ち庭仕事を愛する感情的ではない既に出来上がっている人間のはずだった彼だ。
知ろうと決意してからの彼のした一途な頑固さのことだ。
知っていくこと、それを受け入れていくこと、深く受容するということ、その行き着く先。
知りえた妻の愛情の深さも、自分の妻への深い愛情も、それがなんになったんだろう。
この恐ろしくも悲しい大地の上に落ちると、乾ききった大地が一滴の水を跡形も無く吸い尽くすように、どんな愛情も無力なのだと思えて・・・
一体何をこの大地に注ぎ込めばいいのだろう?
分かっているくせに!人類は皆分かっているくせに!
ジャスティンの死、自分を待つものを知りながらセスナから降りた少年のそれからが暫くは心の底であの音楽のようにこだまし続けるだろう。
だが、何時まで?それが今一番怖いのかもしれない。

久しぶりに映画を見て原作を読みたいと思っている。
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ナニー・マクフィーの魔法のステッキ

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監督 カーク・ジョーンズ
出演 エマ・トンプソン コリン・ファース ケリー・マクドナルド
アンジェラ・ランズベリ トーマス・サングスター

ヤッホー、ファンタジーだよぉ!
と、飛んで行きました。
コリン・ファーズだしぃ!
字幕版、夕方の日比谷みゆき座とあって?「プロデューサーズ」より込んでいたのはちょっとした驚きでした。
子どもなんか一人も居ないのよ。
で、隣は大学生くらいの男の子だし、もう片方は結構いいお姉さん。
後ろはおばあ様お二人といった感じで大人ばっかのファンタジー鑑賞。
息子たちが小学生だったら、絶対連れて行っているのに!
「大人一人で行っていいのかなぁ?」的映画のはずなのに。
イギリスの田園の余りにも濃い緑のオープニングからもう、「うんうん、私でもこんな風に始める!」
?エッ?私と同じでいいの?それって・・・?
という感じでしたが、色鮮やか過ぎのちょっとケバケバ風でした。
魔法使いってそんな風土じゃないと合わないのかなぁ?
私だったらもう少し自然な色か、パステルかけちゃうかも・・・。
とにかく、大人たちはもう目いっぱいという感じで久しぶりのジェシカおばさんも、真っ赤なほっぺのコックさんも、再婚相手?の恐怖おばさんも異常気圧。
その中で子どもたちの思いっきり可愛いこと!上手いこと!自然なこと!悪いこと!
長男のサイモン君と眼が合った途端、物語に引きずり込まれちゃいました。
眼がね!生きていたのよ!
悪戯っぽくてね!もう本当に手ごわいぞ、こいつ!って感じ。
この子キットそのまんま「地」なんだわ!って思ったくらい悪くてめちゃめちゃチャーミングで手ごわすぎて私だったら願い下げ。
当然マクフィーさんの杖が無ければ太刀打ちできません!
でもねぇ、綺麗で優しくって若いお母さんが出来ちゃうんだぁ↓
この子達の亡くなったお母さん忘れられちゃって・・・いくのかなぁ・・・って、天国から見守るのってヤッパリ割に合わないなぁ・・・でも子どもの幸せを考えると・・・天国にいたらこれが出来る最善だよねぇ・・・マクフィーさんを送って・・・子どもたちにいいお母さんを見つくろって?・・・あーつらいなぁ・・・って、どっぷり物語の中に入り込んだお母さんになってしまっていました!
で、コリン君は?
ああ、そうそう、奮闘していましたよ、しっかり喰われちゃって、情けない!
ヤッパリよく出来た妻を見繕ってあげなくっちゃしょうが無いかぁ!

ナルニア国物語 第1章ライオンと魔女

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監督 アンドリュー・アダムソン
出演 ウィリアム・モーズリー アナ・ポップルウェル
スキャンダー・ケインズ ジョージー・ヘンリー
ティルダ・スウィントン

原作がC・S・ルイス と言うことでまたファンタジーの映画化です。
映画をどう位置づけるかでこの映画の評価は人によって真っ二つかもしれません。
でも映画というものはいつも楽しむものだと思っている私にとっては、ファンタジーの映画化?
願っても無い!です。
また素晴らしい映像が見られるぞぅ!!!
と言うわけで楽しむ姿勢バッチリで映画館に座れば、期待にたがわぬ美しい映像がたっぷり繰り広げられていく・・・というわけで、うっとり!わくわく!の2時間余りでした。
物語を原作で読まれた方はきっと映像作家のファンタジー力に感心されたことと思います。
あれだけの物語をあれだけの世界に昇華せしめたのですから。
丁度「ロード・オブ・リング」の反対だと思いました。
壮大な宇宙を7時間余りの時間で語ることが余りに無理なむちゃな挑戦だったのと比べると(と言って映画が粗雑だと言うこととは違いますよ。映画はそれはそれは素晴らしく出来ていましたからね。)、これは1時間余りで読める物語を2時間余りの壮大なスケールに膨らませたのですから。
多分この作品の方が映像にするのには楽しい作業だったと思います。
きっと楽しく肉付けできたでしょう!
監督やスタッフの方たちは想像力を思いっきり羽ばたかせることが出来たでしょうから!
私にとっては「もののけ姫」の映像と双璧!に近いです。
「全くしょうがないわねぇ、君たちは!」と言われかねない子供たちが僅かな時間にどんどん成長していくんですから、子どもも大人もまるで一緒に自分も成長していくように、感情も移入して行きやすい素直な冒険譚です。
それにお母さんにとっては興味深いことが1つ。
「まず名前を与えろ!」です。いい名前をね。
「君は英雄王!」「君は正義王!」
「あなたは優しの君!」「あなたは麗しの君!」といった風に。
さすれば・・・そう育つ!っていう見本が最後に見られましたね。
やはり褒めて育て!
信じて育て!
そして初めて、子どもは想像の国で培った自分の力で育つのでしょう。
それにしても団子鼻のルーシーがあんなに美しくなるなら、私も天国?の母にちょっと文句を言いたい!

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