一命

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監督  三池崇史
出演  市川海老蔵、瑛太、役所広司、満島ひかり、竹中直人、青木崇高、中村梅雀、波岡一喜、新井浩文、平岳大、笹野高史
海老蔵って人は…人間性はともあれ…舞台であれ映像であれ多分TVドラマであれ…表現の場に立つと…存在してしまうんだろうな!となんだかちょっと忌々しい?  伝聞によるイメージだから…ご本人には気の毒かも?神からの授かりものを謙虚に使ってね!とダメを押したくなる。 謙虚にしたらあの個性派なくなるのか?…困ったものだね。場を支配する力技には本当に見るべきものがある。 目といい声といい。主人公を演じたのが海老蔵だったというだけでこの映画には一つタガがきちんとはまったという感じだろうか?
三池監督にしてもそのタガの影響を受けたのではないか?と思ってしまうような何かを感じた。たぶんそれは前作の「13人の刺客」の歯止めのなさと比較されるからだろう。 気分的に欲を言えば役所広司さんの斉藤家老をどうせなら切ってもらいたかったな。この映画にカタルシスをせめて少し見せてほしいって気がするから。 それと役柄でいえば満島さんていう女優さん、最近だいぶ見ているけれど…この役をやるには目が濡れ過ぎている。 もう一つ貧しいけれど武士の娘という芯が見えない。これはミスキャストだろう…とまぁ勝手に思っている。
津雲・千々岩両家の盛衰・浪人生活と新婚時代・そして病…静かに描き綴られて…半四郎の覚悟の井伊家の玄関先までの流れ…破綻なく感情移入していける流れ…前作より大分気分よく見られた。ただせっぱつまっての意地も怒りもわかるけれどあの求馬さんの切腹場面、最後の竹光での切込み場面…この監督はどうしてもああいう目を背けたくなる場面が好きなんだなぁ…と。そこがこの監督作品を好きで見に行く気になれないところなんだ。 勿論旦那に誘われて行ったんですよ。

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幸せパズル

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監督  ナタリア・スミルノフ
出演  マリア・オネット、アルトゥーロ・ゴッツ、ガブリエル・ゴイティ、エニー・トライレス、フェリベ・ビニャヌレバ、フリアン・ドレヘル、マルセラ・ゲルティ

いやねぇ、とにかく、幾つになっても何か才能が見つかるかも?眠っている才能があるのかも?なんて夢を一瞬見てしまった。
だけど、主婦が夢を見ることの危険も痛い!って感じてしまった。 自分を生かして家族をも生かすのはとんでもなく難しいことなんだよ…亭主どもはわかっているのかなぁ? 分らないだろうなぁ。 専業主婦をして家族のためだけに生きるってことは、日々目立たなく小さく見えたとしてもとんでもない犠牲を払っているってことなんだ!…なんて、専業主婦の縁の上に胡坐をかいている夫どもには見えないんだろうなぁ。 ちなみにうちの宿六も「お前は気楽でいいなぁ…俺の稼ぎで食えて!」なんて思っているようですよ。自分を生かして働いて稼いで生きている女性にも本当の所わからないかもなぁ。 そりゃそれでもちろんいいこともあったのかもしれないけれど。 稼いでいない分つつましく節約して自分の出費はできるだけ後回しにして…って生活を今ありがたいって思う女性は絶えたのかもなぁ。絶滅危惧種だよーと思っていたら…またぞろ専業主婦希望の女性たちも増えつつあるんですって?私らにはわからんなぁ…生まれ変わったら絶対手に職付けるぞ!って思っているのに。
まぁ、それはそれとして、彼女・主人公マリアの気分がとってもよくわかるなぁ…。自分の誕生日のご馳走も自分で作り家族をもてなし、後片付けまで自分でこなす彼女の気持ちって…。それなのにあくまで彼女は静かな表情をしているんだよね…あきらめの深さを見るようだ。自分で演出している日常にでも女は…倦む。
だからパズルにのめりこんだ彼女が生き生きしていくところ、勇気が出てくるところ、意志を通すところ。一段ずつ新しい力をまとっていくところ…見ていて自分のことのように嬉しくなった。 だけど…ああ、私と同じだ!最後の最後で、家族の幸せを彼女なりに考えて…あれは自己規制なのだ。 私も細かなことでいつもこのあたりまでだな…私がしてもいいのは…って自己規制から逃れられないんだ。結婚40年の生活が自分にかせたタガなんだ。ちょっと夢を見て…それでも見ただけよかったんだと思って…日常に帰っていく。 男たちがほっとしたに違いないのが…悔しいね。

はやぶさ/HAYABUSA

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監督  堤幸彦
出演  西田敏行、竹内結子、佐野史郎、高嶋政宏、山本耕史、鶴見辰吾、筧利夫、市川実和子、生瀬勝久

竹内さんのちょっとぽけーっとした天然熱中キャラのせいか、おかげで非常に分り易い映画になっていたなぁ…と、思う。 ちょっと田口先生モードでもあったけれど。竹内さん目線だったせいか、より一層応援気分に盛り上がれたのかも? 大体この手のものは「アポロ13号」以上のものはできないと思っていたから…もちろん圧倒的に「アポロ13号」の方がいいけれど…これはこれで子供にも分かる宇宙もの。 夢も追いかけられる! 知識も増える!まさに文部省推薦!って昔なら思う映画ではあったけれど…不思議なことにチャンと胸が熱くなった。
宇宙って、その言葉だけで夢があるもんなぁ…と、改めて思った。 何年生の時だったっけ? 夜中に月を歩く人を見ようと…親から起きている許可が出たんだよ…確かあの時は…、で、紅白見ていいと言われて無理して起きていた時より圧倒的に冴えた目でTVを見つめていたっけが…。懐かしく往時を思い起こしたけれど…ハヤブサが打ち上げられたときの記憶はあるのに…そのあと興味を失ったのかなぁ…地球に戻れないというニュースの後はカプセルの中の微量のお土産話に記憶はシフトしている。 それでも持ち帰ったものがあったということはソ連やアメリカに大きく水をあけられていた日本の宇宙への距離がものすごく縮んで思えた瞬間だった。続いて何作だかハヤブサを題材にした映画が来るらしいけれど…この映画で基礎知識はバッチリ?だから、もっと手応えのある切り口の違った映画にしてほしいな。 とにかく先駆けになった映画らしく、丁寧に基礎情報を伝えてくれていたな!
イトカワ!ね。 昔?子供心になぜか糸川博士を尊敬していたっけ。
目的と過程と結果は…それぞれ別に評価されるべきだなぁ…特に目的に夢が含まれている場合は!

ミケランジェロの暗号

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監督  ヴォルフガング・ムルンベルガー
出演  モーリッツ・ブライブトロイ、ゲオログ・フリードリヒ、ウド・ザメル、ウーズラ・シュトラウス、マルト・ケラー、ウーヴェ・ボーム、ライナー・ボック、メラーブ・ニニッゼ

知らない俳優さんばっかりで、しかも妙に地に足の着いた?俳優さんばっかりで…こんなに楽しめるとは!
最近のナチを扱った映画には妙に秀作が多いので! 何でそうなのかは…やっぱり戦後何年だ…?60年過ぎたんだ!って感じでしょうか。 私の年齢そのものが戦後史ですからね。 すこし距離をとって物語にできるようになったってことでしょうか。 一味スパイスを利かせて? で、これは終わってみれば、カタルシス満点! 主人公と一緒にニヤリ!と笑って映画館を後にできるという優れものでした!
やったね、ヴィクトール!
お坊ちゃんだった彼は人にも自分にも甘い、気持ちの良い若者だったけれど、あの時代を通して成長して?これがつらい処よね。辛くならなければ生長して生きていけなかった時代! 甘い優しい人間で一生を送れればそれに越したことはないのに。そうはいかなかった時代があったのね。今は我が国は戦争はないけれど…いつしかやっぱりお人好しで人を信じるだけでは生きていけない時代に入っているようなのが悲しい…なんて脱線して考えてしまっていた。
お父さんの人を見る目の確かさ!世相を読みとる力!
流石ユダヤ人!なんて感心の仕方はまずいかな?でも長く一線で家族一族を保ってきた男の目は確かだった。ヴィクトールは父を失ってしまったけれど、母を助け出すことには成功したんだから…そしてあの絵も。
あの恋人の心は結局永遠に謎かもね?ヴィクトールが満足して理解していればいいのかもしれないけれど。女は強くてやっぱり弱いのか弱くてやっぱり強いのか?
一番の謎は女心かも? でもあの翻弄されたナチの男どもには…笑えて…溜飲が下げた! 日本があのドイツと共和条約を結んでいたなんて思い出したくもない。

ゴーストライター

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監督  ロマン・ポランスキー
出演  ユアン・マクレガー、ピアーズ・プロスナン、キム・キャトラル、オリヴィア・ウィリアムズ、トム・ウィルキンソン、ティモシー・ハットン、ジョン・バーンサル

ユアン・マクレガーさんが好きだから見に行った映画。もっともブロスナンさんは苦手だから軽い葛藤はあったのだけれど。 でね、危ない!あぶない、ほら危ないじゃないの…って思いながらずーっとハラハラして見ていた。 ユアンのファンじゃなかったら、ここまでハラハラしたかどうか。 私だったら、そこ手を出さないよー…とか、そっち行っちゃだめだよー…とかまぁ、いろいろね。 心配だらけだったけど、作家なんだから先を読みなさい!みたいな上から目線でもあったのね。…ってことは先は見えていた?キムさんがいかにも…な役割で出ているから、かえっていかにもじゃないんだろうな?なんて。でもミステリアスな霧の映像とか…だから?かえって俳優さんを楽しめたかもしれない。  って言っても私の場合、ユアンさんとキムさんだけなんだけれど。映像は印象的に憂鬱だったなぁ…謎を秘めていたのは映像だけだったような? だったら?スカッと終わらせてほしいな…最後あそこまで引っ張ったんだから…と、またもやユアンさんのファンの私は思うわけです…あんな終末。カタルシスさえも与えてくれないのね?せっかく見に来たのに…と。 ユアンさんのあの役柄、何であそこで不用意な!…お馬鹿にする必要ないじゃん!と、まぁね。少々憮然とした私です。
だから八つ当たりでCIAが何よ! 最近池上さんの講座で世界史勉強しているんだから。 悪の権化って君のことでしょう?と、まぁね。これも八つ当たり?

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