ホリディ

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監督  ナンシー・マイヤーズ
出演  キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラック、イーライ・ウォラック、エドワード・バーンズ、ルーファス・シーウェル

うわぁ、危ないところだった!
予告編見ただけで、この映画はジュードが出ているけれど・・・勿体無いけれど・・・やっぱりここは「降り」だろ?って思ったのです。
でも上映期間も長くなると・・・終りが近づいてくると・・・やっぱりジュードが出ているもん!となったのですが。
で、良かった良かった!とスキップ気分で帰ってきたのです。
ホント見落としていたら・・・と、思うとぞっとします。
大体予告編を作っている会社の社長が主人公という設定なのに、この予告は無いでしょ。あれじゃ、若い娘のばったりどっぷりありえないだろお伽の恋話で、オバサンには阿呆臭!・・・キャメロンだってケイトだってもうジュリエットみたいにひと目ぼれって娘っ子じゃないじゃん!だったのですが。
これだけ見事に作られていれば・・・私だってどっぷり填まって嬉しくなって人生もう一度何かが・・・???なんてウキウキ帰る羽目になるというものです。
しっかり夢見目?で幸福感いっぱいで帰ってきましたよ。ラブストーリーのハッピーエンド、いいねぇ。
キャメロンさんはあのまま地でしょ?ってキャラクターを目いっぱいに、その相手のジュードさんがまた珍しいほど正面切ってハンサムをハンサムに演じていて・・・イヤダ、恥ずかしい!ってくらいキャピキャピの恋がいい捻りで・・・「こうきましたかっ!」と満足感いっぱい!お二人の魅力全開で見せてくれたっていう満足感、キュートだわん!って?
それにもう一つの恋物語がまたこれがいいの。
早い話キャメロン+ジュードの話は短編で終るかもしれないけれど?ケイトとジャックの話はうまくするとヒューマン?ラブストーリーに持っていけるぞ!って程良かったなぁ。
キャメロンの大邸宅付社長はアメリカじゃないとありえない設定かな?日本にももういるのかなあんな金持ちの独身貴族?ちょっと引いてしまう設定だからかな、相手がハンサムジュードだったからかな?もう一つ遠くからにっこり憧れ見ていたって感じだったけれど、ケイトの恋の方は人柄がもう一段深く身近に思えて、その分最初の破綻している恋の部分の駄目感が身近すぎて?感情移入が過ぎちゃったかもしれない。ケイトさんは特別特上の美人って訳でもないのと相手がジャックさんだったことも効いているかも。
いい感じの二人だわ!って素直に受け入れて、文句も厭味もこれっぽっちも出てこない。うわぁチャーミング!って。
だからこの映画はまだ青春の記憶が尻尾のように残っている私?に夢見心地ラブと目いっぱい応援できる恋との二つを十分に堪能させてくれたってわけです!
さて、で、超遠距離恋愛ですよねぇ?この先見たいような?見たくないような!
それにしてもジュード・ロウさんて、ハンサムなのかそうじゃないのかはっきりしてって言いたい時がありますよ。その点私にとってはジョニー・デップと似たイメージがあるんです。二人とも役柄の顔になっちゃえる人なので?その意味じゃオダギリジョーさんもそうだな・・・と、この頃思っているのですけど。

私エドワード・バーンズさんの顔好きなんです。「プライベート・ライアン」でちょっと惚れたって感じなのですが、「彼女は最高」しか他に見ていないです。作品が少ないのか?やっと「出た!」と思ったらのっけからあれでしょ?なんかなぁ・・・と、そこにちょっと拘っていますが、映画は見落とさないでよかった!予告会社さん、各年代にアッピールする工夫してくださいな。あらっ、はなっから?想定外観客だった?
でも、私たちにこそ必要な映画ですよ!潤いうるおい!!
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ブラッド・ダイヤモンド

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監督  エドワード・ズウィック
出演  レオナルド・デカプリオ、ジェニファー・コネリー、ジャイモン・フンスー、マイケル・シーン、アーノルド・ヴォスルー

ため息をついて帰ってきました。
なんか一つの時代が終ってしまったなぁ・・・って言う感がありました。まぁ、ここの所成長していると目を見張っていたレオナルド君ですが、「ディパーテッド」を見て覚悟はしていましたが・・・「あ~ぁ、もう子供じゃなくなってしまったんだなぁ・・・」
「ギルバート・グレイブス」のあの子が!「フルハウス」のあの子が・・・!もう子供の面影は一片も、欠片も、無くなってしまいました。ハワード・ヒューズには未だ甘さの欠片があったけどなぁ・・・チョット郷愁?です。自分の息子たちが巣立っていった時みたいに?(いやそれほどではありません、念の為)妙な寂しさがありました。気が付いたら彼の成長を映画館の銀幕の中で見守ってきた叔母さんみたいです?
そうそうもう一つ心しようと・・・無駄に思ってきました。
紛争ダイヤモンドというものがあるんだ・・・買うことがあったら要注意だぞ!・・・です。でもこれはちょっと虚しいかも。
宝飾店で「なんでこんなに色々な色の金があるの?」なんて聞いたことのある私です。宝石貴金属店には永遠に縁がなさそう!
「じゃぁ今度の誕生日、ダイヤの指輪と温泉どっちがいい?」と聞かれても「温泉!」と答えてしまうに決まってますけれど・・・ハハハ、一生入っていられる?あのピンクの大ダイヤモンド入手「たら・れば」で?
ジャイモン・フンスーさん。この人「アミスタッド」で始めて見ましたが、あのときの驚きは今も薄れていません。アフリカにこんな偉丈夫が!なんと見事!なんと言う尊厳!感動すら覚えたのです。
アフリカの黒人たちも色々な人種があってそれぞれの個性があるのでしょうが、彼の伸び伸び発達した優れた容姿はまさしく神が与えた最大の賜物だと思いましたし、演じている役柄からだけではない英知を感じさせました。この映画の彼はまたしても見事!でした。
素朴な大地の育んだ誠実な基本の人間、変な言い方ですが美しい大地があったら美しい人が育つだろう・・・という感じです。
でも実際はアフリカは列強の侵略以来様々な病気と貧困(搾取)と政治的分断に喘いでいるのですね。それをここのところアフリカを描いた映画で見ています。「ホテル・ルワンダ」の大虐殺は真実ですし、このシオラレオネの現状も事実でしょう。「ER」でちょっと描かれたアフリカも難民と虐殺と銃弾の響きに溢れていました。曽野綾子さんの「哀歌」もそうでした。
イラクでもアフガンでもアフリカでも少年兵のニュースは耳にしていますし。ツチとフツの同じアフリカ人同士の躊躇いの無い虐殺も、この虐殺も、人間のすることとは思えないのに事実です。
映画は事実を誇張しているのか、それとも現実ははるかにこの映像を凌ぐのか?答えを祈りたい気持ちです。
そしてそこには成功した?武器商人だけでなく資源搾取の甘い汁・利益から取り落とされたプア・ホワイト、一発逆転を狙って手先にしかなれなかった白人たちもいっぱい蠢いているのですね。
ルパンの傭兵はロマンでしたがこの大量殺戮銃器を抱えた傭兵崩れの人生の哀れさも含めて悲しいアフリカの現状を見てしまいました。
さても資源を持って遅れてきた国は本当に哀れな・・・日本は資源が無くて良かった!とは思いましたが、そういう日本は人的資源(勤勉とか器用とか工夫上手とか)は豊富だったのに最近はそれも心もとなくなってきたような・・・お魚を食べないからですよ?
でもやはり一番怖かったのは洗脳されて現実に何万も居るという自分を失って兵士になっていく子供の姿です。
映画では3人の出会いが一つの事実を告発することに繋がりましたが、コネリーさんの演じたジャーナリストは現実を認識しすぎているのでしょうね。ジャーナリストの無力さも。ダニーが死んでゆくのを悟った時の静かな涙は諦念の涙のようにも思えましたから。彼女が世界の良識の力なさを体現しているように見えました。丁度ルワンダから撤退していった報道陣や国連軍みたいに。
イムホテップ?(ハンナプトラの)が掴んだアフリカの土と最後にアーチャーが掬う土の象徴するものがこの映画の骨でしょうか?
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東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

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監督  松岡錠司
出演  オダギリジョー、樹木希林、内田也哉子、小林薫、松たか子、勝地涼、平山広行、原知佐子、結城美栄子、荒川良々、柄本明

東京タワー」で本、TV二時間ドラマ、TVドラマ、映画、舞台と5つ美味しい?という凄さです。
物凄い人気が良く分かります。ここまで来ると社会現象?
私は二時間ドラマは見損なったし、劇は見に行く気はありませんので、本と映画とTVドラマの3点観測?
TVドラマと映画を比べる?すると・・・音楽を聴き比べる楽しみも付いてきましたね。

ここまでマザコンもの?が日の目を浴びて、おおっぴらに?大手を振って扱われるなんて時代も変わったのだと・・・私にはその驚きが大きいです。しかも実際の世の中はそんな風に懐が深くなったという気はしないのですが・・・というか全ての親と子がお互いに親離れ子離れしない世の中に全体としては動いているような感触?はあるんですけれどねぇ・・・
まぁ、この素直さは気持ちよいです。
というわけで友人もTVドラマと比べてみたいというので異議なし!雨の銀座まで出かけてきました。それにしても桜も終ったというのに、この冬の暖かさはどこへ行ったのでしょうというまさに冬でした!
でも映画は心温まる訛りの散見する気心安さに溢れていて居心地の良い時間でした。私は「そんなに「泣かせるぞ!」という作りはしていないな・・・」とそのほどの良さを買いながら見ていましたが、なんと!お隣に座ったおばさんがオカンが東京に引き取られて柄本さん扮する医者が出てきた頃から凄い勢いで泣き始めました。
「ぐすん、ズズズズゥ・・・しぇくぅ」
それに気を取られて私の素直な感想がしぼんでいきました。
「え?ええっ?そんなぁ、そうなの?」っていう感じです。
きっと自分の中に自分の母息子の物語をお持ちだったのでしょう。
この映画は抑えている分見る人それぞれに自分とオカンの物語、自分のボクとの物語を紡がせてしまったのかも知れませんね。
ここまで、私は長くした分TVの方が泣かせ作りじゃない?と、思っていたのですけれど?TVドラマは細かく作りすぎた分見る人が自分に引き付ける余白を失っていたかもしれません。
でも倍賞さんのオカンと樹木さんのオカンと甲乙つけられない!オカンって色々あってボクも色々あってどんな組み合わせにも好悪はあっても甲乙はきっとありえないよねぇ・・・って思って見ていたのです。
だって原作の持っている素直さが群を抜いていて心に迫るものを持っているのですから、脚本が思いっきり意訳しようとしない限り心打つ作品に仕上がるでしょう?って言う気がしていましたもの。
そうはいっても映画に出てくる俳優さんたちの演技の見事さはなんとも充実して見ごたえがありました。邦画が充実しているわけだ!と俳優さんを見ながら思いました。
オダギリジョーさんは役に溶け込む術、それは才能なのでしょうか、自然な普遍的な僕がいましたし、語りが本の味を加えて静けさがありました。小林さんは若い時も年取ってからも年月を体の中でろ過してしまったようで不思議な人ですねぇ・・・「紙屋悦子の青春」で30代のお兄さんが自然に見えたのに喫驚したのですが・・・勝地涼君、面白い味があって、楽しみですし・・・樹木さんはあの抗癌剤投与の苦痛を表現する時の凄さ!あの足!本当に治療を受けていました!可哀想で治療止めさせて・・・と叫んでいました。本の中のオカンがそこで苦痛に喘いでいました。
私の母より若い世代の母なのに不思議に私の母のような何かが有りました。母を手放しで懐かしんでいます。

ちょこっと思っちゃいましたけれど、才能ってなんでしょうね。大学時代ちゃんと勉強して優を積み重ねて・・・何にも花開かないことって・・・ありがちでしょ・・・どこで何をすれば・・・何時何をつかめれば・・・努力って何かし遂げた人が見せないのはかっこいいですけれど・・・努力ってなくちゃならないのに・・・しているのでしょうけれど、それを越えた何かってどうやったら得られるのでしょうね?
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ハッピーフィート

映画タイトルINDEX : ハ行 67 Comments »

監督    ジョージ・ミラー
出演(声) イライジャ・ウッド、ロビン・ウィリアムス、ブリタニー・マーフィー、ヒュー・ジャックマン、ニコール・キッドマン、ヒューゴ・ウィービング、アンソニー・ラパリア

物凄く楽しくて、物凄く美しくて、「最高にハッピーか?」と聞かれれば「もう、最高にハッピー!」って答えられます。
予告編見たときからこの実写とアニメの境目が分からない南極に心が引き付けられちゃっていましたから(ホントどこからどこがどうなんです?)、直ぐ見に行くつもりだったのが諸般の事情で遅くなりました。
その代わり最高に贅沢な?「レイト・ショー」で見てきました。
何故でしょうね映画は何時に見てもいいものだと思いますが、夜に映画館へ行けると「あぁ、贅沢な楽しみだった!」と、より一層満足するのです。
予告編で「見たい!」となって出かけて「なんだ、いいところ全部予告編で使い切っちゃったんだ!」と、がっかりする映画がたまにありますが、これはありがたいことに大丈夫でした。
「ナイト・ミュージアム」とか「ハッピー・フィート」みたいな映画の場合そういう心配がないとは言えませんからね。
青と白が最高に贅沢なゴージャスな映画でした。
景色の美しさが最高ならペンギンのタップダンスも最高!
子供の頃に最初に知ったダンスがタップダンスですからね・・・フレッド・アステアの映画でです。ジーン・ケリーとかあの頃タップダンスの名人すなわちスターでした。
「タップならできるかも?」と、子供の頃考えたのは・・・そして憧れたのは・・・思えたのは・・・フレッド・アステアのだぶだぶの短めのズボンの御蔭でした?フラメンコとかバレーとか社交ダンスの類はスタイルが実力以上に物をいいそうだったでしょう?
でもズボンの御蔭で「あの短い?足でも!タップは踊れるのだ!」と思ったのです。そう思えたあの頃さっさと習っておけばよかったのにねぇ。
でも、このペンギンの大タップダンス風景の見事さに、又そう思っちゃいました。タップは楽しいわ!映画館の私の列に他に誰もいないのを幸いこっそりステップ踏みながら一人盛り上がりしました。
イヤー楽しかった!手(足)放しで!楽しかった。
あの太い寸胴のペンギンがあんなに体全体で楽しげに表現できるタップって?やっぱり出来そう?ってまた???
音楽の使い方も最初意表を衝かれて、嬉しくなって、乗れちゃった!タ・タノシイ!
だけど魚(食糧)不足と海の汚染は・・・どうにかしてあげたいけれど・・・見物人を呼び寄せちゃったらますます空気も海も南極大陸も汚れるだけなのに・・・困ったねぇ・・・と一寸頭を掠めました。
それでも映画の映像に関しては「見事」しか言葉が浮かばないのね?ええ、そう!「最高!」とね。本当に素敵だった!
声の出演もゴージャスだったでしょう?際立った声の持ち主が多かったので顔が被さりました。イライジャだ!ニコールだ!ロビンだ!ロビンの声大活躍!って感じでしたがあれ?これも?これもだ!と混乱しました。ロビンのあのとさかの立ったペンギンは何ていうん種類のペンギンなんでしょう?整髪料の広告のあのやんちゃなペンギンです。ニコールもブリタニーもいい声だぁ!
アンソニー・ラパリアの声が分からなかったなぁ・・・と、映画館を出て、途端に気が付きました。分かるわけないじゃん!あおい輝彦の吹き替えの声しか知らなかったんだから!
「FBI失踪者を追え」のアンソニー・ラパリアですよ、ね?
あ、それでマンブルの子供の頃の声、誰です?イライジャじゃないでしょう?あのハスキーチャーミングヴォイス誰でしょう?一寸魅惑されているのですけれど。
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ブラックブック

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監督  ポール・バーホーベン
出演  カリス・ファン・ハウデン、トム・ホフマン、セヴァスチャン・コッホ、デレク・デ・リント、ハリナ・ライン、ワルデマー・コブス、ミヒル・ホイスマン、ドルフ・デ・フリース、ロナルド・アームブラスト

スピルバークの「シンドラーのリスト」、ポランスキーの「戦場のピアニスト」に続くバーホーベンの「ブラックブック」っていうコピーの下の写真は美しい女性と二人の男性。その一人ナチの軍服のふっくらと上品なハンサムな男性は見たことあるぞ?
・・・ん、「飛ぶ教室」の・・・ケストナーの名前を思い出せば、磁石に吸い付く鉄くずみたいなもので・・・
もっともこのセバスチャンさんを見た、新しい「飛ぶ教室」は原作に忠実というわけではなかったので、帰ってきて直ぐ本を読んで元の感動を取り戻したんでしたっけ。
最初に主人公を演じたカリスさんを見た時、とっさに思ったのは「美人じゃない!オランダ人なのに?」と失礼千万!
オランダって行ったことがありませんし、オランダ人って余り知りませんし・・・でも日本人が外人に抱いていた「赤鬼」の印象はオランダ商館のオランダ人から来ているのでしょう?オランダ人て赤ら顔の大男か大女のイメージが私の中に有ったんですね。最初に見たオランダ人はへーシングさんでした、多分、だからね!

それはそれとして、冒頭に上げた二つの映画とはただ第二次世界大戦下のユダヤ人の物語という共通点だけで、それなら他にも映画はあるのに、又なんでこの大作を列挙したのでしょうね?
もっとも私はそれに釣られたのですけれど・・・釣られて良かった!
これはあの困難な時代を背景にした波乱万丈の恋愛物語でした。
ロマンチックな気分が凄く刺激されましたが、憧れの?レジスタンスは地に落ちました。
物語で言えばレジスタンスものってスリルの極みでも有るし正義の極みでもありますが・・・普通は。でも実際に人間が複雑な状況下でありとあらゆる権謀術策を弄して地下で行うものである以上、裏切りもまた術策の一つなんだ・・・と。人間の濃密な縮図世界なんだ・・・と、映画の中で納得しちゃいました。
その意味でこの映画は戦下の「ロミオとジュリエット」に終らず濃密なものになりました。
戦時下のユダヤ人といえば・・・あの当時ポーランド・ドイツ・オランダ・ロシア・・・あの辺りにいた全てのユダヤ人に困難・波乱・悲惨極まりない生死を賭けた物語があったと思います。よく知っているアンネ・フランクのように。
そのユダヤ人とナチの将校との愛は究極の?「ロミオとジュリエット」です。それにオランダレジスタンスの腐敗部分を重ねた構造、そしてイスラエルのキブツで暮らすユダヤ人に戻ったラヘルを見せることで・・・(イスラエルってまだまだ混沌の真っ只中ですから)ラヘルの人生はまだまだ波乱の予感・・・を印象付けて・・・ユダヤ人の普遍の一つの姿を描きだして、前半は重厚な愛の物語になったと思いました。
そして後半ムンツェが捕まってからの畳み込み方はナチの終息と響きあってスリリングでドラマチックでした。オランダの熱狂!時代の雰囲気が見事に現れていました。
ただセバスチャン・コッホとトム・ハフマンの配役が俳優さんの魅力のせいで?途中直ぐ裏切り物は誰だか分かってしまったのが残念!「絶対こいつだよ、上手に生き残って行くじゃないの・・・」と顔を見るたびに怒っておりましたよ。
それにあの能天気な?時代の子?ハリナ・ラインさんが演じたロニー?何であんな危険を犯す気になったのかその必然が今一分からなかったのが気になっていますが。
こういう言い方もどうかと思うけれども、見ごたえのある映画で楽しめました。なんと、「ロマンチックな夜だったわ。」と思って帰ってきましたもの。
ミヒル・ホイスマンって言う人かなぁ?最初にラヘルを助けてくれた青年、又何かで見ることが出来るかなぁ・・・?
音楽も印象に残っています。エリスの歌はディートリッヒを思い出させましたね。リリー・マルレーンとか。
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ナイト・ミュージアム

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監督  ショーン・レヴィ
出演  ベン・スティラー、ロビン・ウィリアムス、ディック・バン・ダイク、ミッキー・ルーニー、ビル・コッブス、オーウェン・ウィルソン、ジェイク・チェリー、キム・レイヴァー、

顔合わせがユニークでしょ?で、自然史博物館?アメリカのこの手の映画は絶対大丈夫!笑わせてくれて幸せな気持ちにしてくれるに違いない!・・・って、見に行きました。
この手の映画でロビン・ウィリアムスが出ているんですよ!(ロビンの映画は外しません!ジュマンジ思い出すじゃぁありませんか?)
ディック・バン・ダイクにミッキー・ルーニーですよ?
絶対何か仕掛け有りますよね・・・それに対するのがベンですから・・・?
大当たりでした!
もう文句無く笑いました!楽しみました!やったね!と、思いました・・・その上に?やっぱりね!っとガッツポーズ付です。
ディックとミッキーのダンスまで見れちゃったんですから、豪華おまけ付き?
「メリー・ポピンズ」とか「チキチキバンバン」大好きでしたねぇ。
やっぱりロビン!あの表情の全て・・・といって絶対やりすぎじゃなかったでしょう?この映画のテディは文句ありません。素敵な大統領で、大人になりきれなかったベンお父さんをちゃんと成長させるいい物語のいい要になっていましたもの・・・物語的にもグッドグッド!!
博物館の夜の出来事の楽しさはもう最高の上にドラマ的にも素直な父子物がいい感じで填まりました。
一つ一つの展示物の人物・動物のやりとりが全部上出来!
ベンをガリバーにした西部劇ヒーローとローマのオクタヴィアヌス(生きて?戻ってきた時の二人にはもう・・・!)、テディとインディアン娘、アッチラ大王とベン父さん、ネアンデルタール人と火と消火器、モアイとガム、T―Rexと骨を引っ張るラジコンカー、その間を駆け巡る動物たちとあのノドジロオマキザルのデクスター対ベン、食えない爺さんたちはそのうち博物館行き?
エジプトのミイラと石版の中の金の紋章の謎!
こどもと来た親たちは「歴史知っているともっと面白かったよね。」なんて言えそう・・・でも言っちゃぁお終い・・・言わなくたってベンおとうさんの頑張りを見ればね!
でもね、展示物の取り合わせ、選び方、展示方・・・かなり?いい加減なマニアック過ぎ!博物館でしたよ、あの建物で・・・有り得ない!
でも、終りよければ・・・?展示物たちも幸せ?主人公親子も幸せ!ミイラもあれでよかったのかな?これからも夜な夜な?細かいことなんか言う必要も無い。お客さんも増えて全部なにもかもOK!
私はいやもうホント楽しかった!!!
カッコのいい終わり方でしたね。
私も帰りに暗闇で指パッチンをやっちゃいました。スカッ!
この映画でベンは大人に、私は子供に?
誰か誘ってくれたら、二回見ちゃうのに・・・大手を振って?
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