Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!

映画タイトルINDEX : マ行 395 Comments »

bean21.jpg  bean1.jpg

監督  スティーヴ・ベンデラック
出演  ローワン・アトキンソン、エマ・ドゥ・コーヌ、マックス・ボルドリー、ウィレム・デフォー、カレル・ローデン、ジャン・ロシュフォール

映画館でこの予告編を見た時「旦那が次に行こうって言うのはこの映画だ!」と思いました。
思いっきり笑えないと「損をした!」と思うタイプ?
もう随分昔ですよね、TVで「Mr.ビーン」をしていたのは。
あの頃は私も若かった!だから旦那の殆ど居ない夜中、このTVを見て一人笑い転げていました。
ある時珍しくこの番組に間に合って?帰ってきた旦那がこの番組のファンになってしまいました。
その時間に家に居れば見て、私より大声で笑いまくるのです。
でも、その頃、正直に言うとだんだんビーンは食傷気味になってきていました。やりすぎだよ!汚いよ!うー、疲れた!って感じでしょうか。
だから映画「ビーン」は見に行きましたけれど、笑うことは笑ったのですが、ビーンは私はこれで打ち止めにしよう!と、思いました。
鼻水なんかのギャグなんか、生理的にギョエッ!と不快でした。
これだけやられると見るほうも体力勝負だって思いました。
だから「Mr.ビーン」は付き合ってもらうんじゃなくて、しょうがない付き合ってやろうっていう、我が家では珍しいパターン!
ビーンの時からもう10年も経っているのです。コッチもあの時から10歳も年喰っているのです・・・付き合いきれるかぁ?でした。
が、なんと、「が」です。
私には10年前のビーンより今回のビーンの方がずーっと良かった!これなら体力無しで笑える!十分気持ちよく笑える!
勿論ビーンらしく?あの牡蠣のシーンは私は駄目だ!あの牡蠣を探ってしまった女性と一緒に心の中でギャァーと叫んでしまいました。     う、気持ち悪い!この手のが苦手です。
でもスピーカーを盗み出してのワンマンショーは大好き!
それに物語の大筋も気に入りました。
最後の大団円は私がこの11月行って来たばかりのカンヌの「パレ・デ・フェステバル・エ・コングレ」ですよ!あの海ですよ!
絶好のタイミングでMr.ビーンもカンヌへ行っていた?
あの少年もなかなか、あのウィレム・デフォーも笑えて・・・いやービーンも年取ったんだね?円熟したじゃないの・・・子供なりに?
取り越し苦労して損しちゃった・・・と,概ね安心して楽しく笑っていられた私でした。だから「Mr.ビーン」も多分お疲れ?多分お年?のようだからこれが見納めかもと実感して帰ってきました。

迷子の警察音楽隊

映画タイトルINDEX : マ行 56 Comments »

maigo1.jpg  maigo2.jpg

監督  エラン・コリリン
出演  サッソン・ガーベイ、ロニ・エルカベッツ、サーレフ・バクリ、カリファ・ナトゥール、

何がこの映画を際立たせているのか?
ふと考えてしまう作品でした。
最近おなじみの「凄い!どうやって撮ったの?」映画とは全くの対極にある作品。昨今こんな地味な作品もないでしょう。
丸1日の出来事、それもユックリとした時間の流れの中の。
景色も侘しい、何にもないと言っていい荒涼としてただ地平線が茫漠として思いっきり広く長く、空がとてつもなく大きい。奥に見えるのは山か砂丘か。
真っ青なその広い空の下から物語りは始まるのだけれど、このお揃いの空色隊服8人のエジプト人音楽隊、彼らのこの時の表情からして既に魅力的なのだ。飛行場でぼうっと迎えを待っている。
苦々しい不満、何とかするぞと言う悲壮、任せておけば何とかしてくれるだろうと言う安心、「え、俺にさせるのかよ?という不安」・・・人間的なそれらが幾何学的に無愛想な空港を背にして妙に危うい。それなのに、彼らはバタバタしない。時と地の上にポワーンと突っ立っている。       彼らのその感情は言葉にはならず表情だけで、その姿をすーーーっと引っぱって映画は進行する。
ここで既に私は彼らと心を一つにしている。
だから彼らの話すおぼつかない英語がアメリカ人の英語がちっとも聞けない私にちゃんと語りかけてくる嬉しさ!
最小限の意思の疎通。彼らと突然現れた彼らを受け入れた人々の間にかもし出される交流。なんと言うほほえましい長閑さだろう。余分な装飾がない。事態を唯受け入れ一番簡単な対応をするだけ。
女主人のディナのあの声!私は魅惑されてしまった。大地の上にしっかと乗っかった逞しくも強い声!それでいて素朴、飾らない。彼女の気持ちを真っ直ぐに伝える声。
彼女と隊長の短いけれど丁寧なやりとりが生み出す心の結び合いのなんともいえない可愛らしさ。
そして表情が出来ること!楽団の若い団員カーレドと女性と上手く付き合えないイスラエルの青年とのエピソードがなんともやはりほほえましい。素直な信頼がいつの間にか醸し出されて。
そして歌!もう一つの宿でのエピソード。あの困惑しきったシモンたちの顔と無言・・・そしてこぼれ出た「サマータイム」
音楽が皆凄く良かった!
ティナと隊長のレストランのシーンに流される曲、シモンの途切れる曲、「サマータイム」、ラストの隊長の歌、エンディングに流れる曲。演歌好き?の旦那のお土産にサントラ?と思ったのだけど。
この東京の反対側にこんな世界が横たわっているのだろうか?・・・と、世界の実情を殆ど忘れていた。特にこのイスラエルとエジプトの。そして帰ってきたらガザのニュースが流れていた。

銀色のシーズン

映画タイトルINDEX : カ行 2 Comments »
銀色のシーズン 銀色のシーズン
サントラ 佐藤直紀WARNER MUSIC JAPAN(WP)(M) 2008-01-09
売り上げランキング : 751
おすすめ平均 Amazonで詳しく見る
by G-Tools
銀色のシーズン (角川文庫 は 35-1) 銀色のシーズン (角川文庫 は 35-1)
坂東 賢治角川書店 2007-12
売り上げランキング : 3165Amazonで詳しく見る
by G-Tools

監督  羽住英一郎
出演  瑛太、田中麗奈、玉山鉄二、青木嵩高、杉本哲太、國村隼、佐藤江梨子、田中要次

giniro1.jpg giniro2.jpg
雪国が好きで、雪景色が好きで、スキーやスノボーが好きで・・・そんなことはどうでもいいけどスピードが好きで・・・って言うならこの映画は見に行く価値が十分ある。居やそれよりもっといいかも。
札幌で2年間スキーを一緒に習っていた教室仲間の友人と見に行きました。この映画を見に行くなら最高の相棒です。見ながら彼女がこの映画見たくなった気持ちが痛いほど分かった!つもりです。
初めてスキーを履いてあのスキー場、朝里のスキー場の一番天頂に立った時の事を本当に懐かしく思い出しました。
眼下はクリスマスランドでした。暑寒別の山々が海の向うに真っ白に輝いて、朝9時のスキー場はパウダースノーに覆われて真っ白な中に姿の美しいトドマツ、カラマツが・・・
もう五年以上もスキー場には足を踏み入れていませんが、見ている間中行かなかったその年月が物凄く勿体無いことのように思われました。
「あー、何でスキー続けていなかったんだろう!」って。
もっともその後二人でディナーを食べているうちにすっかり元の木阿弥?シティウーマン?に戻っちゃいました。銀座で彼女との新年会も兼ねていましたからね。
やっぱりスキー場は遠くて、寒くて、危険がいっぱい。
昨年そういえばまだあそこでスキーをしている友人(もう68歳は過ぎている?)が高校生の暴走族に後ろから吹っ飛ばされて、背骨を傷めてシーズン棒に振ったってメールが来たのでした。
あの3人の兄ちゃんたち、どんな事情があろうとも、あれは迷惑行為そのもの。危険運転!そのものですからね。言い訳は許されません。
ゆめゆめ夢を見るべからず!あれは「世界最高峰のスノースタントマンのお仕事だ!」と見に行ったスノボーかじり坊や&嬢やには心してもらいたいですね。
でもそれをちゃんと心に留めた上は、思いっきりあのスピード感をお楽しみください!でしょうか。
とにかくかっこよくて、スリル満点で、最近の私お得意の科白「どうやって撮ったんだろう!」に満ち満ちていました。
実に楽しい2時間でした。
物語なんかどうくっつけてくれても良かったんですが、ホントいうとあのスタントだけで全編仕上げてくれても十二分に楽しめたでしょうが、それでもなかなかそこそこ物語りも楽しめて(年甲斐もなく?我にもなく?ほろっとしてしまいましたし、感動もしちゃいましたし)・・・あの元気の良い3人の兄ちゃんがはつらつしてたし活きがよかったし・・・「よかったねぇ・・・!」って。

アース

映画タイトルINDEX : ア行 8 Comments »

earth2.jpg earth1.jpg 

earth3.jpg earth41.jpg

監督  アラステア・フォザーギル、マーク・リンフィールド
ナレーション 渡辺謙

子供の頃にディズニーの白い大陸を見に連れて行ってもらいました。
この映画の名がしっかり脳裏に刻み付けられているところを見ると、子供心にも感動したのでしょうね。(あの頃のフィルム、ディズニーに残っているのでしょうか?比べてみたいと一寸思います)
それ以来この手の記録映画というとやっぱりむずむずと「見たい!衝動」が蠢きます。
それでも年に数度スクリーンの映画が見られたら御の字だった頃は、ドラマなもの?目くるめくストーリーのある物を選択しちゃっていましたけれど。その間に映像の技術はどんどん進歩して、ヘリコプターの陰が映り込んだり、揺れたり・・・なんてことはもう遠い昔のどこの話か?と言うくらいになりました。
この映画も一体どこからどう撮ったんだ?と驚く映像だけで出来ている!っていう感じでした。
こんな風にあらゆる動物・植物の生態を記録できるとこの星がどんなもので出来ているのか実感が湧きます。
それも凄い!極め付きの!実感!
何もごちゃごちゃ言う必要もなく、ただこの星をこのまませめて現状維持でお願い・・・って、思いましたけれど・・・生態系のバランスって本当の所なんでしょうね?
人間が生まれてくるずうっと以前からこの星は生まれ滅び去る動植物の行列があったのでしょうから。ただここまでこの星を能動的に?短い時間で変化させた動物の出現は地球さんの、またはこの星をつかさどる神さんの想定外だったろうとは思うけれど。
この星を壊すことなく人間が滅びても、また次の動物が上手く栄えられる余地さえ残せればいいのじゃないか・・・なんて。新興の新しい知的動物が人間の生態を記録し、その種の保存に心を砕く時が来ないとは限らないでしょ。
とにかく水と空気と太陽光だけは次世代(が何になるにせよ)に残して措いてあげましょうよ・・・はて、できるか?それが?

アイ・アム・レジェンド

映画タイトルINDEX : ア行 6 Comments »

アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫 NV マ 6-5) アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫 NV マ 6-5)
リチャード・マシスン 尾之上浩司早川書房 2007-11-08
売り上げランキング : 1125
おすすめ平均 Amazonで詳しく見る
by G-Tools

監督  フランシス・ローレンス
出演  ウィル・スミス、アリシー・ブラガ、サリー・リチャードソン、チャーリー・ターハン、ダッシュ・ミホク、ウィロウ・スミス

行こか、止めよか、迷った挙句結局行ったのは、決め手となったのは、予告編のNYはタイムズスクェアの荒廃の映像でした。
「あの不思議な魅力的な映像だけでもいいや。」という気分でしたが、思わぬ拾い物といったらウィル・スミスさんに本当に失礼ですよね。
私にはまだ「メン・イン・ブラック」の彼がメインです。「幸せのちから」も見ているのですけれど、息子と共演して、今度は娘と?余りいい家庭人風になって欲しくないなぁ・・・という気もして。
それでこの映画ですが、想像していた以上に映像が魅力的でした。
つかみと言うんですか?最初にぐっと魅せられました、つかまれましたね。
一人と一匹の孤独さえもが映像的でした。無人の街が生き生きしていたって言うとおかしいですか?でもそうでした。ライフラインはどうして保っているのかなんてことではなくて!NYに生い茂る草木、闊歩する生き物群!だから前半が特に好きですね。でも、後半でなんか映画二本見ちゃったようなお得感が得られました。怖かったですもん!
人類は滅びたんだと思い始めていた時、でもあの夜の用心の厳しさはなんだ?と思い始めていた時!建物の中に入ってしまった犬に呼びかける彼の切迫感を感じた時!直後、座席で思いっきり身を引きましたもの!
ダーク・シーカーって呼んでましたっけ?あれは誰がネーミングしたんでしょう?マ、ともかく、彼らにも犬が相棒だったんですね?
狂犬病のイメージが増幅します。人類はまだ狂犬病をさえ駆逐出来ていませんよね。
科学化学の進歩の目覚しさが人間を滅亡に追いやるという未来は、この1世紀の進歩の速さを思う時、実にリアルです。そうかこういう風に人類は滅びるのか!なんて納得したりして。だって現実の人間社会ってこのところかなり?愚かに思えるんですもの。どんな滅び方をしたとしても、納得してしまう心理下にある私です。
それに最後に血清?が効いたと思われるあのダーク・シーカーさん?あの血清を使った後の人間って、絶対今の人類と違ってしまうんだろうな?って気がするじゃありませんか?あー、そんなことないか。もう既にいっぱい様々な血清?ワクチン?薬?に人類は順応しているんだった!
でもレジェンドというからにはアナとイーサンの向かった先の山奥で人類はちゃんと生き延びたんだなぁ・・・と安心しました!ジワンときたのはあのサムがサマンサだったと分かった時です。あの子は妻と娘の祈りみたいな女の子だったのね!だから彼女が死んだ時、彼の死も決まった?

茶々 天涯の貴妃(おんな)

映画タイトルINDEX : タ行 203 Comments »
和央ようか写真集―茶々-天涯の貴妃 和央ようか写真集―茶々-天涯の貴妃
木村 直軌角川メディアハウス 2007-12
売り上げランキング : 8285Amazonで詳しく見る
by G-Tools

監督  橋本一
出演  和央ようか、渡部篤郎、高島礼子、中村獅童、寺島しのぶ、
富田靖子、余貴美子、原田美枝子、松重豊、黄川田将也、高橋長英

 

あんぐり空いた口が閉じませんでした。今年最初に見た映画がこれか?昨年の「蒼き狼」一昨々年?の「北の零年」並の・・・いやもっとひどいかな。とりあえず歴史物と思ってはいけません。宝塚の映画版?と思った方がいいかも。大体旦那は「あの顔の茶々絶対許せない」と、年末却下した映画なのに、多分に私のために?次いで大好きな時代の物?という理由で、ン、暇すぎたためか?見に行こうという気になったのでしょうに。察するに、おっそろしく肩透かし食った気分でしょう。
豪華絢爛時代絵巻・・・という点でも(劇場に見には行きませんでしたがTVで見ました)「大奥」の方がずっとマシみたいな。
時代劇なのに、時代なんかどうでもよくて、人物なんかも適当に実在の人物名を当てはめただけ?ここまで端折られて自在に脚色されたら何のためにこの時代に舞台を設定したのか意味が判らない。
一人の華やかで劇的で宿命的な女を描きたかったのならそれに見合ったオリジナルの脚本を書けよ!なんてね。・・・心の中でぶつぶつ言いながら見ていたらなんと眠くなって二度ほど睡魔と闘うはめに。私が?映画で?ありえないことが起こった!その時閃いた!そうよ、茶々の一代記を2時間で仕上げるのだもの、歴史なんか、史実なんか、考証なんかやってる暇は無いわ。
これは宝塚ファンを呼び寄せる罠だったんだ。和央サンのファンにサービスしたんだ。・・・と、思えば間違いないけれど・・・お市の方の娘にして貴妃?もっとそれなりの品だけは欲しかったなぁ・・・せめて。
救いは好きな松重さんの老け役が見れたこと!
カッコだけで老けるのはメイクで幾らでもでしょ?でもしゃべり方だけで本当に老けるのは難しいぞぉ!

和央ようか in 茶々 和央ようか in 茶々
和央ようかTOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D) 2008-01-12
売り上げランキング : 1202Amazonで詳しく見る
by G-Tools

Design by j david macor.com.Original WP Theme & Icons by N.Design Studio
Entries RSS Comments RSS ログイン