ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢

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監督  ジェイムズ・D・スターン
出演  「コーラスライン」オリジナルキャスト&スタッフ&オーディション参加者

昔(20年程前?)「コーラス・ライン」という映画が面白かったから、あの映画の二番煎じ的かな?と思いながらも・・・出かけた。今度NYに行くことがあったら絶対見たいミュージカルなんだけど・・・
日本版にしても来日版にしても高すぎるのがネックよ。向うに行けば清水の舞台から飛び降りられる!だから永遠にロングラン?していて欲しい作品よ。。NYに行った時は「スモーキー・ジョーズ・カフェ」というミュージカルを見た。あれはもう十年近く前?「コーラス・ライン」はしていなかったのよ。ロンドンで見た「キャッツ」と「シカゴ」は忘れられない舞台だったっけ!
これはブロードウェイ再演前のオーディション(それも8ヶ月も掛けた)の密着ドキュメンタリーでした。映画「コーラスライン」を地でいったようなドキュメンタリーでした!元がオーディションものなのだから当たり前なんだけれど、もう圧倒!されたとしか言いようがない気迫が画面から漂ってきました。
オーディション受ける一人一人が自分の作品だと主張できる自分たちのドラマなんだということが見るこちらの胸に響いてきます。
同じ思いの人とその役を争うだけではなく、自分をその役に上り詰めさせるために戦う自分との戦いの一日一日の精進が胸を打ちます。
人を蹴落とすのではない、自分を高めるのだということの清清しさでしょうか。
自分こそがこの作品の誰だと信じて踊り歌う迫力とその中の迷いと祈りと・・・様々に自信と不安が一時一時に交差する彼らの表情の痛ましさと美しさ。一人一人に魅入られてしまいました。
あの役、彼女にも彼女にもやらせてあげたい。この役、彼にも彼にも躍らせてあげたい・・・そんな気持ちで祈ってしまいました。
それでも確かにオーデションを受けている青年の演技に涙ぐんだ時、確かにその役を勝ち取る、「より優れた理解力」というものがあるんだと納得もさせられました。
だからこの役が取れなくても「またチャンスはあるわ」といって去るダンサーたちの明日を私も信じられたのかもしれません。
あなたにも、あなたにも、あなた自身を表現できるチャンスが、役が巡り来ますように!

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夢のまにまに

映画タイトルINDEX : ヤ行 4 Comments »

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監督  木村威夫
出演  長門裕行、有馬稲子、井上芳雄、宮沢りえ、永瀬正敏、上原多香子、桃井かおり、観世榮夫、浅野忠信、小倉一郎

90歳の映画美術の巨匠の初監督作品というのが広告に歌われていました。お名前は何度も見て知っています。長い間映画界で仕事をしてきての初の映画だそうです。きっとそれだけに心の思いが詰まったやむにやまれぬ?作品なのではないかしら・・・と、思って見に行きましたが・・・微妙な気分で見終えました。館が明るくなって立ち上がった時、「なんか独りよがりの映画だったわね」という大声が聞こえて、思わずはたと手を打ちそうになりました。
そう、そんな感じです。映像は本当にきれいだったんですよ。
夫婦の日常と、夫の生徒との交流の合間に挟み込まれる過去の映像の入れ方も丁寧で。なのに挿入が妙に唐突でこちらの気持ちが付いていく前を前を?または意表を突いて?切り替わるのが落ち着かなくて。言いたいことか表現したいことが溢れてこぼれてしまったのかもしれません。その辺りが夢のまにまにという題の雰囲気を感じさせはしたのですが・・・
テーマが二つ、真っ二つに裂けてしまったようなのです。
夫婦とその過去だけでも、または病んだ生徒との交流だけでも描けるテーマになったのではないかしら?
特に過去の、戦後の映像が微妙にあいまいだったようなのが、いえ丁寧ではあったのですが・・・それだけに使い方がちょっと、惜しまれるような扁平さだったような気がするのです。
老いの強さも若さの弱さも・・・どちらも切ない、しかし表現したい人間の有り様だという気持ちは受け止められましたが。しかしあの青年の統合失調症?が青春の一様相として選ばれたのがなんだか悲しかったのです。青年とは苦しむ者だとしても・・・
井上さんは透明感があってそういう青年にぴったりでしたが・・・私は彼が歌うのを何度か聞いていますから映画の中の歌も彼自身だと分かっていたのに・・・なんですかあれ口パクに見えて妙にぎごちなかったのはなぜでしょう?不思議です。丁度映画全体がそんな違和感に侵されていたような。

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つぐない

映画タイトルINDEX : タ行 149 Comments »
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監督  ジョー・ライト
出演  キーラ・ナイトレイ、ジェームズ・マカヴォイ、シアーシャ・ローナン、ロモーラ・ガライ、ヴァネッサ・レッドグレープ、ブレンダ・ブレシン、パトリック・ケネディ、ベネディクト・カンバーバッチ

見逃して残念と思っていた映画がアンコール上映とかで豊洲のララポートの映画館に1週間だけかかりました。大慌てで出かけました。
そしてやっぱり見るに値する映画だったと特大のため息をついて帰ってきました。
妹ブライオニーが最初に登場するシーン、屋敷の廊下をカクカク、きっぱり勢いよく歩いてくるところでもうこの少女の輪郭が凄いほど明瞭に心に入り込んできたようです。タイプライターの音、蜂の音、風や緑まで音で表現されているのではないかと思える音楽。こんなに音を意識させられそれに揺さぶられた映画は久しぶりだなぁ・・・
少女の受け取った「事実」の後に時々カットバックで現実の様相が挿入される。その明かされる実相と少女が意識して、または意識しないで歪曲して出来上がってしまう事実の恐ろしい落差。
少女を演じるシアーシャさんのきっぱりとした目が大人たちを操縦してしまった・・・その怖さ。これっぱかりの悪意も存在し得ないような美しい風景の中で行われた残酷。
そして人生にはつぐなっても、償おうとしても、つぐないきれないものがあるのだという現実。一生をかけても命をかけても・・・取り戻せないものがあるという悲惨。
戦争で衰えていくロビーの目、セシーリアを思うその目・・・
豊かな生活をなげうって戦火のロンドンで看護婦に従事する姉の眼の中の祈り・・・もう誰にもあの牧歌的だった生活は取り戻せない・・・
あの瞳の命を葬ったものは永遠に許されない・・・そう感じさせる若さ美しさ。
本の中で償いを完了できるものでもない・・・と、知ってなお・・・結びつけて人生を終えたいと願うブライオニーの背負ってきた一生。
痛いほど心に迫ってきたけれど、それでもあの若く美しかった姉と未来を見つめていたロビーとの恋を意識した瞬間を殺ぎ消された二人の帰らない命を思うと・・・ゆるされないことってやはりあるのだと慄然とさせられた。
だけど、罪って人生のどこに罠のように仕掛けられているか・・・誰にも分からないで・・・それでも人はその人の人生を生きなければならないんだ・・・つらい。少女期の微妙なほんの一時の揺らめき・・・!
ブライオニーを演じた3人の女優さんが余りにもブライオニーらしく老いていったのにも驚かされた、演技者って凄い。感受性や観察力に優れすぎている・・・というのもおそろしい賜物だわ。
 

僕らのミライへ逆回転

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監督  ミシェル・ゴンドリー
出演  ジャック・ブラック、モス・デフ、ダニー・グローヴァー、ミア・ファーロー、メロニー・ディアス、シガニー・ウィーバー、アージェィ・スミス

満腹の昼食後4人のオバサンが雁首並べて見ました。
そして普段余り映画を見ない友人が声を出して笑っているのを見てちょっと胸をなでおろしました。
「コープス・ブライド」を見に連れて行ってから彼女たちは私の選択眼を許してくれていません。(あれはたまたまのたまたまだったのに~しかも今回も「ブーリン家の姉妹」と時間が外れちゃったアクシデントのせいだもの、しかもそれは私のせいではない!しかもいまだに最悪映画に指定?中)
でもまぁ今回は、ジャック・ブラックさんがいます。でもでもモス・デフさんもいるのですねぇ?だって「16ブロック」で、思いっきり声の、話し方の気に障ったお兄さんではありませんか?不安でした。
大丈夫かなぁ?大丈夫じゃありませんでした。声はやっぱり嫌いです。でも今度の人物像はまぁまぁ?許せる!
やっぱりブラックさんですよ。この映画は。それにダニー・グローヴァーさん、老いたなぁ・・・と、思えども雰囲気いいのよ。で、もっといいのがミア・ファーローさん!このなんともいえない間って言うかぽかぁんとした感じ?面白く老いたのね?って感じです。
だからか「なんか分からなかったけど、なんか笑えたのよねぇ・・・」が映画を見ての皆さんのご感想でした。ほっ!
「いやいや、リメークされた元ネタ映画を見ているともう少し笑えたかもね?」なんて。でも多分見ていなかった彼女たちを笑わせてくれてありがとう!です。
いやいやいや、私でさえハード・ディスクとDVDとVHSと使いこなして?いる今時、これは一体アメリカのどこ?って映画です。
ミライを切り開けたのかな?あの町中の人を集めちゃったようなラストシーン・・・「あれで、安心できるのよね?」と友達に聞かれたけれど、アメリカってそんな油断?出来るような国じゃないってーの。
逆回転ねぇ・・・まぁ、そうねぇ・・・CG全盛のこのご時世手作り映画は時代の逆回転かなぁ?ま、なんでもいいわさ。
ホンワリと笑いでくるんでくれたんだから。
しかしねぇ・・・リメイクする面白さは思いっきり分かったけれど、あのハチャめちゃさがなんともいいんだけど・・・実を言うと私全部あのリメーク作品見たいのよー!彼らの作った映画を!って、有り得ないけどぉ。
「ドライヴィング・ミス・デイジー」なんて絶対ダニー・グローヴァーさん本人こそが出演したかったんじゃないかって思うしね。
ところで、伝説のジャズマンって実在ですか?
最初を乗り切れば―ジャックの帯電シーンまで―笑えてちょっとセンチになれるかもね。ほんとCGが無かった頃の映画作りは楽しかったんだろうなぁ・・・って、思っちゃった。多分CG作っている人たちは今はもっと面白いんだよーって思っていると思うけど?
 

マルタのやさしい刺繍

映画タイトルINDEX : マ行 223 Comments »

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監督  ベティナ・オルベリ
出演  シュテファニー・グラウザー、ハイジ・マリア・グレスナー、アンネマリー・デューリンガー、モニカ・グブザー、ハンスベーター・ミューラー=ドロサート

この手の映画が平日シニアのオバサンでいっぱいになっているのを見ると、本当に高齢化社会だよねぇ・・・と、実感する。
登場人物も高齢なら、見に行く人々も高齢!
先日友人に「毎日何してる?新しいこと何かしてる?」とメールで聞かれて「どうやら、映画・観劇・読書・TV、なまくら路線で落ち着いたよう・・・」と返信したら「同じで嬉しい!」と、返ってきたもの。そういう人が今にゴマンと・・・これからもっともっと?
だからそういうオバサンたちがこんな幸せな顔をして出てこれる映画って素晴らしいと思う。
最初のスイスの風景からもう既に心は奪われる。
私は旅行でただ景色のいいところというだけのところには行きたいと思わない。歴史上の何か、物語り人物、とにかく歴史を感じさせてくれる土地へ行きたいと常々思っているが、こういう映画を見ているとどんな土地にもちゃんと人の歴史があるじゃないか。
「歴史のない土地」なんて思うのは僭越なんじゃないかと思えてしまう。
こんな風景明媚な土地にとんでもなく?頑固で因習と宗教とに縛られてまだ男尊女卑的人間たちが営々と営みを続けているんだ。この今時?日本の男たちより因循でどうしようもない男たち。
そんな社会でも人々は営々と殆ど歴史書に残らないようなささやかな歴史を紡いでいるんだと謙虚な気持ちになってしまった。
小さなおばあさんたちが一つ明るい未来を手に入れたじゃないの、可能性を一つ切り開いたじゃないの、って。
そのささやかな挑戦と団結と・・・に嬉しくなった。マルタの年まで私にもまだ20年ある。親を小さな枠の中に閉じ込めておくことしか考えない聖人面をした牧師の息子の鼻を明かして・・・党の指導者としての体面だけを考える息子をギャフンと言わせて。
私もこうありたい!こうなってやる!と友人と意気軒昂と帰ってきた。
それにしても美しい絹やレースは幾つになっても女を魅了する。ランジェリーともなれば・・・ねぇ?

ゲット・スマート

映画タイトルINDEX : カ行 371 Comments »

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オリジナル・サウンドトラック『ゲット・スマート』 オリジナル・サウンドトラック『ゲット・スマート』
サントラGeneon =music= 2008-09-24
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監督  ピーター・シーガル
出演  スティーヴ・カレル、アン・ハサウェイ、アラン・アーキン、テレンス・スタンプ、ドウェイン・ジョンソン、ケン・ダヴィティアン、マシ・オカ、ジェームズ・カーン、ビル・マーレイ
予告編で見たときに「わ、懐かしい。それゆけスマート!だ」と思った。「俺、これ知ってる?」と旦那があいまいな顔で聞くから「それゆけスマート」見ていた?といったら「ああ、それか!」
というわけでまた二人で見に行った。本当に映画好きではない旦那が今年はよく映画を見たなぁ・・・とまた年末モード。
しかし見終わってまず辛口コメントが出なかった映画はこれが初めてじゃないかなぁ?必ず文句から言う奴なのに。
実際特別大笑いする映画ではなかったけれど、実に気持ちよくクスっと出来た。「本当にスマートだよねぇ」って、見た大多数の人が言ったと思うな。
この絶妙さはなんだろう?
演技が上手いとか、実に話がよく出来ているとか、そういう段階じゃないんだねぇと思う。笑が気持ちいい、笑の質がいい、でもそういう問題でもないかなぁ。
持ち味といったらそれっきりになるんだけれど・・・スティーヴ・カレルさんが実に面白い!
その上何しろ懐かしい昔馴染みみたいなアラン・アーキンやテレンス・スタンプさんたちがまじめーな顔で存在しているんだし。絶対笑っちゃえるマシ・オカさんらのキャラクターも分量が丁度いいし、カーンさんやマーレーさんのあの顔がこれまたぴたっと適量振りかけられた調味料感覚?
それに何よりアン・ハサウェーさん!彼女の可愛ぶらない演技始めて見た様な。しかもそれが実に上手かった!あのキャラが生きなくちゃカレルさんも半死半生。お姫様(せいぜい女の子どまり?)しか出来ないんだろうと思っていたのに・・・素敵!
シリーズで見たいな。無条件で体の(心もかな?)凝りをほぐしてくれるもの。乾いている分、寅さんより楽だよ、きっと。

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